第101回高校野球選手権大会で印象に残った選手

まだこれから終盤戦を迎えるという段階なのだが、時間がないのでドラフト目線という部分で印象に残った選手を簡単にピックアップしてみたい。

投手

奥川 恭伸(星陵)
・過去記事はこちらから→「奥川恭伸
奥川に関しては、投げるボールの質、投手としての総合力ともに図抜けている。過去記事にも書いた通りで今すぐにプロの世界に入ってもそこそこやれてしまうだけの実力を持った投手だと思う。センバツから大きく調子を崩すこともなく、しっかり夏の甲子園のマウンドに上がれたことでホッとしているスカウトも多いのではないだろうか?
同学年に佐々木朗希(大船渡)という日本野球史上でも指折りのポテンシャルを持った投手がいるにも関わらず、奥川を№1評価する球団も複数ありそうである。それだけで奥川の凄さが伝わってくる。
ヤクルトのドラフトと言う事を考えても私の中では1位入札は奥川一択である。高校生でこの完成度は素晴らしい。即戦力である。

中森 俊介(明石商)2年
・2番手で名前を上げたいのはまだ2年生なのだが、150キロ近いストレートと切れ味抜群のスライダーで打者を圧倒する中森である。ここ数年好投手を輩出している明石商なのだが、昨年の西武のドラ1松本航、以前このブログでも触れた吉高辺りと比べても高校時代の実力では中森の方が上なのではないか?と感じさせてくれる。これからの成長次第では「ポスト奥川」となり得るかもしれない。

鈴木 寛人(霞ヶ浦)
・初戦で履正社打線に打ち込まれ、実力を発揮できなかったのだが、スタイルが良く、フォームも綺麗である。これだけで将来性豊かな事が伝わってくる。186センチという長身でありながらギクシャクした所が感じられない。甲子園の1つのゲームで評価が下がることもないと思われる。霞ヶ浦もここ数年好投手を輩出し続けているのだが、中森同様他の先輩と比べても遜色ない実力の持ち主だと思われる。プロ志望届けを提出するのであれば3位には残っていないのではないだろうか?個人的には非常に興味をそそられる投手である。

前 佑囲斗(津田学園)
・180センチの長身から投げ込まれるストレートには力感を感じる。このストレートの球質は素晴らしいものがある。鈴木に比べるとフォームにまだ無駄な力が入っているのかな?と素人目には感じてしまう部分もあるのだが、高校生でこれだけのストレートが投げられること自体が高い将来を感じさせてくれる。

森下 祐樹(米子東)
・最後の1人は、他の4人に比べると少し劣ってしまうかもしれないが、非常にクレバーな投球を披露してくれた森下の名前を上げたい。現段階ではプロというものは視野に入っていないと思われるのだが、秋田商時代の石川もこんな雰囲気だったように記憶している。打者が邪魔になるボールを1つ覚えれば劇的に伸びる可能性もある投手だと感じたため、名前を挙げさせてもらった。強気でいながら冷静なマウンド捌きは印象に残った。

野手

来田 涼斗(明石商)2年
・野手のトップ評価は私の中では来田である。昨年の夏も今年のセンバツも目立ちまくっていた選手である。とにかく強く振れるのが素晴らしい。本来のサイズ以上に大きく感じさせてくれる。ソフトバンクの柳田を見て育ってきた世代の選手という印象である。強い身体にスピードも持ち合わせており、来年のドラフト候補として名前が挙がってきそうである。

桃谷 惟吹(履正社)
・タレント揃いの履正社高校の中でも私が魅かれたのはこの選手である。センバツの時にも上記の奥川の記事で少しだけ触れさせてもらったのだが、来田同様しっかりスイングできる事が素晴らしい。サイズ以上に大きさを感じる選手である。センバツでは奥川に抑え込まれてしまったが、今大会では上記の鈴木(霞ヶ浦)を打ち崩すなど、実力を見せ付けてくれている。即プロというタイプではないかもしれないが、今後も追いかけたい選手である。

有馬 涼(近江)
・プロ志望届けは出さずに大学に進学するということだが、「捕手らしい捕手」が出てきたなという印象である。昨年も甲子園で結果を残していたのだが、今大会では一回り成長した姿を見せてくれた。東海大相模の前に屈してしまったのだが、攻守ともどもハイレベルであると共にコメントから野球IQの高さも感じさせてくれる。名門大学に進学したとしても1年目からレギュラーを狙える逸材だと感じる。

今大会はほとんど見る事が出来ていないため、少しでも見る事が出来た選手を中心に名前を挙げさせてもらった。今後は、まだ見れていない東海大相模の選手をチェックしてみたいと思っている。

皆さんは今大会で気になる選手はいましたか?もしくは是非ヤクルトに入団してもらいたいと感じた選手はいましたか?

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コメント

  1. タラちゃん より:

    佐々木は何となく故障が怖いような気がして、
    奥川1位はアリかと思います。
    公言しているドラゴンズはじめ何球団になるのか?

    でも、スワローズは明治大の森下に行きそうな気がしますね。


    ここ何年か、ベイスターズの大卒、社会人投手を1位や2位指名で取る方針で当たっているのでそれをウチもマネするのかな?

    1も2にも先発投手かと思うので。

    あと、ショートの選手で良い選手っていうのはいそうですか?
    なんだかんだで、
    根尾に昨年ドラフト1位で入札したのは獲得できなかったが見る目があったのかと。
    2011、2014の惨状考えると。

    ショート、キャッチャー、左腕か変則に良い選手いたら、
    有無を言わずに獲得してほしいもの。
    強打者は、
    村上と濱田いるので何とかなりそうなので。

  2. k より:

    今大会の甲子園では奥川と前がいいかなと。
    野手はこれだと言うのが今のところ見つからないですかね、なんか最近の甲子園では金属バットの性能がよく多目に見積もる必要があって浜風の影響で右打者はレフトへのホームラン多いのですが逆に左打者がライト右中間へホームランというのが少ないように感じますかね(左の。
    ヤクルト目線では明治大の森下一択でしょうから高校ビッグ4には行かないのかなと、ドラフト上位も村上・浜田がいるので高校生野手をとる必要もないのかなと。
    ただ捕手に関しては大学でも高校生でも上位指名は必要かと。中村も30才になりますし古賀も打撃でのパワー不足、西田はブロッキングと肩が、松本は年齢的も若くはないですし、大村は捕手してませんし、個人的には近江の有馬を推してましたが大学進学だと智辯和歌山の東妻で行くのもありかなと。

  3. FIYS より:

    > タラちゃんさんへ

    チーム状況を考えるとどうしても投手に目が行きがちですが、ショート、キャッチャーという視点も欠かせませんよね。私も守備名人のショートがいればどなたかに教えてもらいたいと思っています。
    しっかりプレーを見れなかったため名前は挙げませんでしたが花咲徳栄の韮沢はよくまとまったショートという感じですかね?

  4. FIYS より:

    > kさんへ

    金属バットの性能の部分はあるでしょうね。その辺りの見極めはスカウトの腕の見せ所ですかね。

    森下も良い投手ですが私は奥川派です。

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