実力不足

ヤクルト1-6ロッテ

今日も連敗を止めることはできなかった。19日のオリックス戦の敗戦で嫌な雰囲気を感じたヤクルトファンは多いだろう。今日でソフトバンク戦も含めて5連敗となった。流れが悪いだけで片付けることはできない。怪我人が続出している現在のチームは、明らかに実力不足である。
こういうブログを書いている以上、負けた試合は、こういう選手起用をしていれば…こういう采配をしていれば…
というようなことを書きたいのだが、今日の試合は、選手起用、采配ともに文句をつける気にはなれない。やれるだけのことはやったゲームだった。それでも結果は1-6という大差での敗戦となってしまった。現時点でのヤクルトの実力がよく分かるゲームだった。

ヤクルトの先発は、七條、ロッテは藤岡。4連敗中のヤクルトは、おもいきったオーダーを組んできた。
1番飯原、2番野口、3番ミレッジ、4番バレンティン、5番畠山、6番宮本、7番相川、8番田中浩、9番山田
サウスポーの藤岡に対して先発メンバー全員が右打ちというオーダーだ。バレンティンをDHで使い、外野に野口、ミレッジ、飯原という守備陣形である。またショートには、期待の若手山田を起用してきた。このオーダー変更は的中する。しかし得点はわずかに1点のみ。試合を振り返ってみよう。

ここのところ本調子ではない藤岡は、今日も今一つの立ち上がり。1アウトから野口のヒットとミレッジ、バレンティンの四球で1アウト満塁のチャンスを作る。一気に大量得点と行きたい場面だったが、畠山三振、宮本サードゴロに倒れてしまう。連敗中の流れそのままのもどかしい攻撃である。
一方の七條も完全復活と言える状況ではなかった。初回から四球とヒットで0アウト1,2塁のピンチを招く。ここはロッテ岡田の三盗失敗などもあり無失点に抑えるが、先が思いやられる投球内容だった。すると2回にもヒットと四球で0アウト1,2塁とされると犠打で2,3塁に走者を進ませてしまう。2アウトをとったものの清田に2点タイムリー2ベースを浴びてしまう。今のヤクルトにとって重い2点である。
続く3回に先頭の飯原が2ベースを放ちチャンスメイクする。野口が送り、1アウト3塁とするが、ミレッジ、バレンティンが打ち取られまたも得点することが出来ない。
七條も落ち着く様子が見えず、3回もヒットと四球で0アウト1,2塁としてしまう。それでも後続を打ち取り何とか追加点は許さない。4回にも今江にフェンス直撃の2ベースを打たれピンチを招くがここも無失点に凌ぐ。
すると5回にヤクルト打線が繋がる。先頭の田中浩が2ベースで出塁すると山田のセーフティーバントが成功し、0アウト1,3塁とする。ここで飯原がきっちりタイムリーヒットを放ち1点差とする。続く野口がきっちり送り、1アウト2,3塁と更にチャンスを広げる。しかしミレッジはファーストファールフライ、バレンティン敬遠後、畠山は、キャッチャーファールフライに倒れ1点止まり。また嫌な雰囲気が漂い始める。
するとその裏、粘っていた七條がついに捕まる。先頭の根元に今日3本目となるヒットを浴びると、つづく井口に2ランホームランを浴びてしまう。サブローにも2ベースを浴ると、ここで降板となってしまった。七條は先発の役目を果たすことができなかった。このピンチで登板となった久古はしっかり後続を抑え、何とか味方の反撃に望みをつなぐ。
すると7回にビッグチャンスが訪れる。飯原、野口の連打で0アウト1,2塁とするとミレッジが四球で歩き無死満塁とする。ここでロッテは藤岡を諦め、内を投入する。無死満塁と言うことで一気に同点、逆転を狙いたい場面だったのだが…バレンティンはあっさり三振に倒れると畠山は最悪のセカンドゴロゲッツーと1点を返すことすらできなかった。チャンスで中軸に回しても得点できなければ打つ手はない。
7回にはイニングまたぎの投球となった小野寺がサブロー、塀内にタイムリー2ベース、3ベースを打たれてしまい、1-6とされてしまう。
8回に2アウトから田中浩の四球と山田のヒットで最後の反撃を試みるが、飯原がライトフライに打ち取られ万事休す。このまま1-6で敗れてしまった。

投手も野手も実力通りの結果だろう。先発の七條は、どこまで調子が戻っているか注目したが、初回から苦しい投球に終始した。球威もコントロールもいまいちでロッテ打線にしっかり捕えられてしまった。石川のアクシデントで巡ってきたチャンスであり、実力で勝ち取った登板ではない。それでも昨シーズンの前半のような調子に戻っていればと期待したのだが…戻ってはいなかった。それでも七條を先発に使うしかなかいチーム状況は危機的である。ここまで先発投手が足りなくなってしまうとは思わなかった。
中継ぎ陣では、久古の投球が光ったが、連日の登板となった小野寺、山本哲は、1軍レベルでは厳しいかもしれない。小野寺は、全盛期の球威はなく、球も上ずり気味である。山本哲は、個人的にはブレイクを期待しているのだが、もう少し時間がかかりそうである。

野手陣は最初にも書いたように選手起用は的中した。飯原が猛打賞、野口が2安打、2犠打、山田が2安打と今日先発で起用された選手たちは軒並み結果を残した。送りバントもきっちり決め、チャンスで中軸に回る形を作ったが、ミレッジ、バレンティン、畠山がノーヒットに抑え込まれてしまう。重症である。不振でもこの3人は簡単に代えることは出来ない。この3人が打線から抜けてしまっては、何の怖さもない打線になってしまうはずだ。試合に出し続けながら復調を待つしかないだろう。どうすることもできない状態である。
これだけ動いても勝つことはできなかった。山田の起用も流れを変えるには至らなかった。残されたカードは、中村の先発マスクくらいである。交流戦序盤でここまで追い込まれるとは思わなかった。特にオリックス、ロッテは対戦しづらい相手ではないと感じていたのでショックは大きい。

それでも前を見てやっていくしかない。明日は勝てる。きっと勝てる。

P.S ロッテの内投手。良いピッチャーですね。マウンドに上がりさえすれば圧倒的な投球ができる投手ですね。これまでずっと怪我に苦しんできていますが、魅力的な投手です。ヤクルトファンとしては伊藤智仁投手を思い出すファンの方もいるのではないでしょうか?

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