荒れ球サイドハンド 鈴木平

選手

鈴木平はオリックスに移籍してから才能が開花したサイドハンドの投手である。「鈴木平」という名前を聞いて多くのプロ野球ファンが思い出すのはオリックス時代の姿だろう。セットアッパーとして、クローザーとしてチームのリーグ優勝、日本一にも貢献した好投手である。
私は1988年からヤクルトファンを続けているのだが、ヤクルト時代の鈴木平のこともはっきりと覚えている。主戦投手だったわけでもなく、それ程登板機会も与えられていなかったのだが、何度か鈴木平が登板している試合をテレビ観戦した記憶がある。お世辞にも綺麗なフォームとは言えないどこかギクシャクしたサイドハンドから適度に荒れたクセの強いボールを投げ込んでいた印象がある。いかにもバッターが打ちづらそうなボールを投げ込んでいたのだが、まだまだフォームが安定せず、コントロールに難のある投手だった。サイドハンドから140キロを超えるストレートとカーブ、スライダー、シンカーを投げており、潜在能力の高さは当時から感じさせてくれていたのだが、最後までヤクルトでは芽が出なかった。

それでも鈴木はオリックスに移籍した後で自分のフォームをしっかりと固め、コントロールが安定してくるとともにチームには欠かせないリリーフ投手に変貌を遂げていった。私自身幼いながらに注目していた選手がオリックス移籍後に活躍したことは嬉しかったことを覚えている。ヤクルトから移籍してこれだけ能力が花開いた選手もそれ程いないのではないだろうか?

私はサイドスロー、アンダースローの投手が好きなため、過去にはこんな記事も書いていました。→「サイドスロー、アンダースローに魅せられて

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コメント

  1. タラちゃん より:

    鈴木平にとってオリックス移籍は良かったことかと。
    ノムさんいたころのID野球であると、投手はコマンド能力(コントロール)重視になって、アバウトに動くボールの投手っていうのは評価されずに厳しいのかな?と。今みたいに、ブレ球(カットボール、ツーシーム)全盛になっていれば、また変わっていたのでしょうけどね。
    そして、オリックスの投手コーチは歴代最強サブマリン投手である山田久志がいたことも大きかったでしょうね。変則投手のメカニックもわかるわけですし、実績あるわけで、なおかつ移籍でいろいろと鈴木平にしても聞く耳持つ感じにはなっていたのもあったでしょうしね。
    あとは球場が狭い神宮から広いグリーンスタジアムになったこと。監督も相性重視の仰木監督も大きかったかと。

    そういや金村が、
    西武移籍してきた年に、左腕の野村から6-5?7-6打って活躍した翌年に、
    仰木監督がここぞとばかりに、金村の苦手な右の変則の鈴木平を出してきたと。
    それも審判にコールせずに、仰木監督が金村に手を横から振って「平」って。挑発したそうですよ。

  2. FIYS より:

    タラちゃんさんへ

    ヤクルト時代は再現性に乏しかった印象です。1球ごとに波があるようなイメージでしたからね。

    金村氏と仰木監督との関係性が分かるエピソードですね。

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