現実から目を背けたくなる大敗

ヤクルト2-11中日

私はお風呂の鏡を見ることが苦手である。何故なら現実を直視しなければならないからである。私はまだ30代ではあるのだが、毛根は確実に衰えてきている。まだ多少のごまかしは利くのだが、お風呂場ではそうはいかない。紛うことなき自分自身の姿がそこには映っているのである。
今日のゲームは今現在のヤクルトの現実が見えたゲームだと思う。私が今シーズンのヤクルトについて強い危機感を感じたのは、8月12日の巨人戦からである。→「これではダメなんだ
かなり厳しい状況に追い込まれてしまったと感じたし、一度は自分自身がヤクルトの現実を直視したゲームだったと思う。しかし8月15日のゲームで小川がノーヒットノーランを達成し、翌日のゲームも勝ちを拾うことが出来たため、ひょっとすると私の見立てがいい意味で外れ、もう少しシーズンを楽しめるのではないか?という気持ちになったのも確かである。小川のノーヒットノーランという大記録、好調平良を打ち崩しての連勝ということで多少気持ちが浮かれてしまった。ただこれはファンとして現実を直視していなかっただけなのだということを昨日、今日のゲームで思い知らされることとなった。神宮での中日戦と言うと落合監督が中日を率いていた頃から得意としており、ここ数年は大逆転劇も数多く起きており、完全にヤクルトが優位に立っていたシチュエーションである。そんなことも現実から目を背ける材料になっていたのかもしれない。「まあ何とかなるだろう。」と…しかし今振り返ってみると私自身、昨シーズンの4月7日の中日戦でこんなことをブログに書き記している。→「今日も何かが起こる予感。しかし何も起こらず。
『やはり中日はチーム全体が上向き初めている事を感じる事が出来る。今日のゲームでヤクルトが勝っていれば、今後も中日に「神宮球場の呪縛」のようなものを感じさせながらゲームを進める事が出来たかもしれないが、今日のゲームでロースコアの競り合いを中日がモノにしたことによって対中日戦の「神宮劇場」も一区切りになるような気がする。
この時私は上記のように感じたのである。我ながら冷静な分析だと思ったりもするのだが、それでも昨日、今日は何とかしてくれるのではないかなどと思う自分がいた。それは間違いであることに気付いた。高津監督の苦悩は続きそうである。

8月12日の巨人戦の記事では、原に喝を入れるようなことを書き記したのだが、今日の投球を見て、喝を入れるという状態でもないのだと感じた。怪我での長期離脱から戻ってきて、2つの勝ち星が転がり込んだこともあり、もしかするとこのまま状態を上げていってくれるのではないか?というようなことも頭をよぎったのだが、前回の登板、今回の登板と自分の意図したところにボールをコントロールできていない場面が目立ち、投球になっていない。これでは1軍での登板は厳しいと言わざるを得ない。前回の2回での降板に続いて、今日は2回2/3での降板となってしまった。打者が投手の福谷の場面での交代ということで原にとっては屈辱的なゲームとなってしまった。もう一度作り直す必要があるだろう。

リリーフ陣も昨日、今日と序盤で先発投手が降板してしまったことにより苦しい継投となってしまった。勝ちパターンの投手を起用できない中で試合が壊れてしまった。今日一軍登録された風張が無失点で投げ切れたことが数少ない光明だろうか?

打線は青木が休養日という中で山田哲を3番に配置してきた。ヤクルトファンは、これまで山田哲には何度も元気や勇気、感動を貰ってきた。その印象があるだけに「3番山田哲」という字面だけ見ると悪い気分はしないのだが、今現在の山田哲はそこまで相手に威圧感を与えられる状態ではない。昨日、今日のゲームで山田哲の現実にも改めて直面することとなった。3番山田哲、4番村上がともにノーヒットではこういったゲームは試合にならない。こういう時だからこそ、一発のある廣岡や塩見に出てきてもらいたいのだが、廣岡は結果を残せず、塩見は怪我で離脱中である。「どうすれば勝てるんだ?」というようなチーム状態である。この状態からチームを立て直すのは間違いなく難作業である。明日からのゲームも目を背けたくなるようなシーンは増えてくると思うのだが、それでも目を背けずに追いかけ続けたいと思う。

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コメント

  1. 超匿名 より:

     若者言葉を使えばマジヤバイという感じですね。チーム状態が貧打・投壊・守乱の三拍子がそろってしまい、長打が打てなくなった分だけ去年より内容が悪いと言えますね。昨年は負け試合でも中軸3人が一発揃い踏みとかありました。もっともそれでも負けだったのはそれはそれで問題なわけですが。我々ファンは何を楽しみにお金を払って球場に行ったり、テレビの前で観戦すればよいのかということをフロントに聞いてみたいという気持ちになりました。
     
     

  2. JEF九郎 より:

    面白い書き出しありがとうございます。御心配りに感謝です。

    FIYSさんは髪の毛ですか。私も石川と同級生なので、FIYSさんとは同年代ですが、私はここ近年で歯がボロボロになりました。数年掛けて治療を行い、今でも定期的に通院を継続し、メンテナンスに勤んでます。

    今何をするかで10年後の状況が決まります。お互いに先を見据えて留意して参りましょう。(野球も一緒なのかもしれないですね。このチームは10年前〜5年前になにをしてたのでしょうかね。)

  3. FIYS より:

    超匿名さんへ

    厳しいゲームになってしまいましたよね。高津監督の苦悩が伝わってきますよね。

  4. FIYS より:

    JEF九郎さんへ

    ヤクルトの場合はやはり2014年ドラフトの失敗が今でも響いている部分はあるでしょうね。

    髪のメンテナンスは特にしていないんですよね…5年後、10年後かあ…

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