ビールとレモンサワーと中島みゆき

ヤクルト1-3中日(延長10回)

私は普段お酒は飲まない。飲み会があればたまに外で飲む程度だ。家ではほぼ飲まない。しかし今日は飲むことにした。冷蔵庫に入っていたビールとレモンサワーを。
私は中島みゆきが好きだ。ヤクルトほどコアに追いかけている訳ではないのだが、素敵な唄だなと思って聞いている。今日は22時30分からBSプレミアムで「中島みゆき名曲集」という番組が放送されていた。見ることにした。
ルーキー吉田大喜の好投をまたも見殺しにしてしまい、9回のサヨナラのチャンスは村上、青木で決められず、10回はあと1アウトで負けがなくなる場面で山崎が落球し、打線は15安打で1得点。借金は10に膨れ上がった。そんな夜はお酒の力を借りてもいいではないか。中島みゆきの力を借りてもいいではないか。
今週は投手陣がしっかり試合を作り、5連勝していてもおかしくないようなゲームが続いたのだが、現実は1勝4敗である。サンズのサヨナラ弾であったり、マクガフの珍プレーであったり、山崎の落球であったりと衝撃的かつチームにダメージが残る敗戦が続いている。2017年の七夕の悲劇や2019年の16連敗とはまた違った形でダメージを受けてしまっている。

過去記事はこちらから→「発狂するレベルの大逆転負け」→いわゆる七夕の悲劇、「若者は苦しみながら成長していくものである。」→記事内で中島みゆきの曲の歌詞を引用しています。

こういうゲームだからこそれ冷静に振り返ってみたい。先発の吉田大喜は今日も試合を作ってみせた。相手打線を圧倒できるような投球内容ではないのだが、総合力で先発としての仕事を果たすという良い意味でベテランっぽさを感じる投球を継続してくれている。決して見栄えは良くないのだが、きっちり仕事をこなす姿に即戦力ルーキーとしての意地のようなものを感じさせてくれる。広島の森下のような凄みは感じないのだが、それでもこれだけ試合を作れるというのは立派な投球術である。スタミナ的にまだまだ苦しい部分もあるようで最後はいっぱいいっぱいになってしまったが、5回1/3で99球を投げ、被安打6、無四球の1失点という数字は上出来である。中々勝ち星が付かないのだが残念ではあるのだが、アマチュアとはレベルの違うプロの世界でこれだけ粘れるのは才能である。中日の吉見がいいお手本になるかもしれない。

リリーフ陣では石山のボールがキレキレだった。同点の9回にマウンドに上がったのだが、先頭のビシエドにヒットを許したものの皇族は三者連続三振に斬って取ってみせた。素晴らしいボールを投げ込んでいた。

野手陣はここまで噛み合わないかというくらい噛み合っていない。今日は15安打を放ちながらも得点は1点のみである。但し「15安打も放ちながら1点とはけしからん。」という言葉はあまり使いたくない。これが野球というゲームなのである。15安打のうち長打は吉田大喜と西浦の2ベース2本だけであり、後は全て単打である。2アウトからのチャンスも多かったし、中日投手陣が四球を出さなかったこともあり、15安打を放った割にはそこまでチャンスばかりだったという印象も薄い気がする(そうは言っても毎回ヒットは飛び出しているのですが…)。それでも相手のミスも絡んで作ったチャンスで塩見が牽制死してしまった3回、先頭の吉田大喜が2ベースで出塁した5回、1アウト満塁で村上、青木という場面を作った9回のいずれの回も無得点に終わってしまったことは痛恨だった。特に9回は攻略の難しいR.マルティネス相手に代打の宮本、続く坂口の連打と代打上田の送りバントでしっかりチャンスを広げ、山田哲申告敬遠の後で村上、青木に打順が回るという最高の形を作ったのだが、それでも試合を決めることが出来なかった。本当に「ここまで噛み合わないのか…」という感じである。
そして9回のサヨナラのチャンスを逃した直後に清水が2アウト1,3塁のピンチを招いたのだが、最後は武田をセンターフライに打ち取り、負けは消えるはずだったのだが、ここで山崎の落球という信じられないプレーが信じられないタイミングで飛び出してしまった。先日のマクガフの信じられないボークもそうだったのだが、珍プレーと呼ばれるようなプレーが飛び出すタイミングが試合の勝敗に直結するタイミングであり、ヤクルトファンにとっては「全く笑えない珍プレー」になってしまっているのが、切ないところである。それでもプロ野球は明日からも続いていくのである。マクガフも山崎も切り替えてプレーしてもらうほかないのである。そして高津監督は結果が出なくてもとにかく自分の信じた道を貫いてもらいたい。監督1年目のシーズンは思うように事が進まないことも多いだろうが、まだブレる時期ではない。

こんな時はとにかく勝利が一番の薬である。こういった局面でも自分の投球が出来る小川に託すしかないだろう。相手の先発ロドリゲスも相当厄介な投手だが、とにかく勝ちをもぎ取りに行くしかないのである。

それでも今日は流石に心が折れかけましたけどね。「ビールとレモンサワーと中島みゆき」そんな夜があったっていい。

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コメント

  1. JEF九郎 より:

    私は酒好きで、コロナ以前はサワー以外は大抵嗜んでいました。ですが、何故かサワー類だけはイマイチ好きになれなかったのですが、そんな私の概念を変えるレモンサワーに、ほぼ同時に2つも出会ってしまいました。

    コカコーラさんの檸檬堂と、サントリーさんのこだわり酒場のレモンサワーです。少し甘めの檸檬堂と、王道なスッキリした味わいのこだわり酒場。タイプは違う2種のサワーですが、両方とも美味しいです。是非試してみてください。


    さて、野球の方ですが、これが会社だったら「暫く休んで切り替えろ」と言って2〜3日休みを与えたいところですが、プロ野球はそうはいきません。辛いところです。恐らく今どんな奇策を打っても上手くはいかないでしょうから、顔上げて声出して精一杯やるだけでしょうか。完全に自信を喪失してしまっているのか、ベンチが暗そうです。上田あたりが盛り上げてくれることを期待してます。

  2. タラちゃん より:

    JEF太郎さん同様。この2つのレモンサワー美味しいですね。

    打順間違っている。
    これは打撃コーチなのかヘッドコーチのアイデアかわからんけど、
    OPS1.000超の村上、リーグOPS2位青木を4.5番と言う後傾になる打順を組んでしまう失態ね。
    そんなに村上4番っていうのは変えてはいけない打順なのかな?と。

    これは個人的意見ですが、
    コア3(村上、青木、哲人)、+坂口でコア4.
    まずチーム運用上やらないといけないのは、
    昨年の最下位の原因は、
    投手なんですが、野手は守れなかったこと。とくに外野手。そして3塁、ショートの力不足。とくに攻撃力。

    となると、
    運用するのに絶対条件。
    守備力低下著しい坂口を基本1塁、村上3塁、青木レフト。これしないと攻撃力上げながら、守備力上がらない。
    そして、
    コア3は2番~4番でOPSチーム1位は2番か3番に置く。
    坂口をコア3の前後に起き、チームOPS1位を2番に置く場合は坂口1番。
    だから、
    今はリーグ1位OPSの村上は2番か3番。
    青木と前後させる。
    となると、
    2つかな?

    1番から坂口、村上、青木、哲人か、
    山崎(エスコバー)、青木、村上、哲人、坂口。

    こんな感じのどっちかの打順でしょうね。ベターは。

    山崎ね。
    はじめ抜かれたと思ったので、よく追いついたが、頭ブレてしまい、捕球ミスしたか、照明入ったかでしょう。
    水曜日ファインプレーで助けられたわけだし、
    昨日の失態を3倍返しで返してくれれば良いですよ。
    マクガフともどもそれくらい期待しています。

    村上、青木をライマルに打ち取られてしまえば致し方ないですね。

  3. 珍ゲーム? より:

     私は不幸にも下戸なのでアルコールは全く受け付けない体なので、酒の力を借りて嫌なことを忘れるということはできません。それはともかくこれだけ安打が出て1点のみというのも滅多にない拙攻ですね。ヤクルトのヒットシーンだけを編集して流したら、どれだけ点が入ったのかと勘違いしそうです。
     巨人と違って贅沢に補強するチームではないので、1年で劇的に強くなることは難しく弱くて勝てないのは仕方がないですが、去年から守りでプロとして恥ずかしいのではないかという、酷いプレーが散見されるのはどうなのかと。吉田の好投だけが明るい材料でした。
     このゲーム全体を珍プレーならぬ珍ゲームとでも呼べるのではと思った試合でした。

  4. FIYS より:

    JEF九郎さんへ

    私が昨日飲んだのは檸檬堂です。おいしかったです!

    高津監督を始めとする首脳陣の苦悩が伝わってきますよね。

  5. FIYS より:

    タラちゃんさんへ

    檸檬堂おいしかったです。また機会があれば飲んでみます。

    山崎は確かに水曜日の価値ある好プレーがありましたからね。それでも捕らなければならない打球でしたけどね。

  6. FIYS より:

    超匿名さんへ

    私も基本的にはほぼ飲みません。2月からは飲み会も一切ないですしね…でも昨日は少し飲んだだけなのですが酔いました。ブログの更新もあるのでそんなには飲めませんけどね。

    確かに珍ゲームと呼べるようなゲームになってしまいましたね。

  7. sabo より:

    村上が不調ですね。彼ほどの選手でもさすがに不調はあるのですね。20歳にそこまで負わせて良いのかというほど重責を負わせていますが、ベンチで味方を全力で応援する姿を見て高津監督の指導は間違ってないと感じましたね。打てないからって不貞腐れるようじゃチームの柱になれませんからね。闘志溢れる村上の姿に20年チームを引っ張れる存在だと感じました

    それはそれとして三振は無いだろうよ、と落胆しましたが(笑)

    吉田は登板のたびに場慣れした感じですね。安定感を感じてきました。今週は結構先発が良かったのですよね。そういいつつ先発2番手扱いの高梨がファーム落ちしましたね。ふふふ。もう驚きませんね。これが今年のスワローズです

  8. FIYS より:

    saboさんへ

    村上はまだ20歳ですからね。打てなくてもベンチで声を出す。この姿勢が大事ですよね。

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