高橋奎二をどう育てる?

ヤクルト1-2広島

高橋VS森下という同学年対決はルーキー森下に軍配が上がった。高橋の不安定さ比べて森下の安定感が目立ったゲームとなってしまった。おそらく高津監督はこの高橋に大きな期待を寄せていると思うのだが、高橋がその期待に中々応えられない状況が続いている。もどかしい投手である。

いつも通りと言えばいつも通りなのだが、この試合でも立ち上がりから高橋のボールは暴れていた。先頭のピレラを打ち取った後は、菊池涼、堂林、鈴木と三者連続四球を与えてピンチを招いてしまった。松山をダブルプレーに抑えて、何とか無失点で切り抜けたのだが、この日も結局球数が多くなってしまった。それでも3回までは無失点投球を続け、このままペースを掴んでいきたいと感じていたであろう4回に3連打で先制点を奪われてしまった。その後のピンチは何とか抑えたのだが、森下に死球を与えてしまうなど不安定な投球は続き、結局4回1失点ながら、この回でマウンドを降りることとなってしまった。投球内容の詳細としては、4回で85球を投げ、被安打4与四死球4の1失点という数字が残った。
今日は走塁時に足を痛めるアクシデントもあったようなのだが、4回での降板はやはり頂けない。このブログでも何度も同じことを書き続けているため、高橋に関してはもう書くことがなくなっているのだが、投げるボールに見合った成績を残すことが出来ていない。高津監督もおそらく高橋の潜在能力を高く評価していると思われる。開幕前の早い段階で開幕投手の候補として石川、小川の他に高橋の名前を挙げていたがそのことを示している。しかしオープン戦、練習試合と結果を残せず、開幕直前に開幕投手どころか開幕ローテも外れることとなり、1軍に戻ってきてからも中々長いイニングが投げられず、勝ち星も結局1つに留まっている。一旦ローテを飛ばしたり、オープナーを採用したりと様々な手を使って高橋を一人立ちさせようとしているのが伝わってくるのだが、高橋自身が高津監督を始めとする首脳陣の期待に応えることが出来ていない。
何度でも言うのだが、投げているボールは素晴らしいものを持っている。唯一勝ち投手となった阪神戦での投球内容などは見事だった。しかしプロの世界ではコンスタントさが求められてくる。先発として足りない部分がまだまだ多い。プロ入り後は怪我もあり、ここまで来るのに苦労したことは分かっているのだが、同じ時期を大学生として過ごした森下の方が安定感を身に付けていることに歯痒い思いをしてしまう。
高津監督は、今後高橋とどのように向き合い、育てていこうとしているのだろうか?決してフィジカルが強いタイプの投手ではないのだが、それでいて球数も多くなってしまう投手の育成というものは中々難しいものもあるのかもしれない。それでも育て上げなければならない素材を持っている投手であることは高津監督も十二分に承知しているだろう。高津監督の手腕に期待したい。

一方広島の先発の森下は噂通りの好投手だった。坂口のホームランで一旦は同点に追いついたのだが、7回まで投げ切られてしまい、結局勝ち星を献上してしまった。安定感があるからこそ佐々岡監督が長いイニングを投げさせたり、中5日で起用していることが気になると言えば気になるのだが、この日の7回の投球内容を見ていると長いイニングを投げさせたくなる気持ちが分かるようなきがした。球数的にもこの回が最後になる可能性が高いことが分かっていたと思うのだが、明らかにギアチェンジをし、西浦、エスコバー、雄平を三振に斬って取った姿は敵ながら「あっぱれ」だった。
左右の違いはあるものの高橋もボールの威力、キレは森下と同等のものを持っていると思う。高橋は同学年である森下の投球から学ばなければならないものがあるはずである。

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コメント

  1. 超匿名 より:

     森下は威力のある直球を制球よく決める一方で、高橋は制球難で多くの四球を出していました。どちらがルーキーなのかわからないと言いたくなる内容でした。森下の投球が高橋の完成型の姿なのかとも思いました。4回1失点で降板させられるということに悔しさを感じてもらいたい。既に初完封では先に越され、実働3年での勝ち星に早くも並ばれてしまいました。ドラ1との違いと言えばそれまでですが、今後もローテの順番だからと漫然と投げていたら、打者で言うロマン枠のままで終わってしまうかもしれません。制球と言えば石川ですがアドバイスを求めるようなことはないんでしょうかね。
     チームの方は今日からドームでの巨人戦なので、普通に考えれば不利です。対戦での連敗を止めて、なんとか週間未勝利は避けてもらいたいという思いです。

  2. sabo より:

    高橋奎二は足を痛めたみたいで登録抹消みたいですね
    うーん。もう誰にでも言えるようなアドバイスが効く時期ではないと思うんですよね。
    前にも言いましたが高橋奎二の第一段階はすでに完成していて充分プロで通用すると思うんです。あとは僅かな気づきやコツなんかがあればがらりと変わる気がします。高橋本人が探して見つけないといけないのかなと思うんです。

    正直今更一試合負けたくらい大したことも無いんですが、しかし離脱が一番きついな。試合に出ることが一皮むける近道に思えるし。

  3. FIYS より:

    超匿名さんへ

    高橋はロマン枠で終わってもらっては困る投手です。森下との差を何とか埋めてもらいたいですね。

  4. FIYS より:

    saboさんへ

    走塁中に痛めたのでしょうね。こういう離脱は痛いですよね。

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