コロナ禍でのゲームの難しさ

ヤクルト6-3阪神

試合前に阪神球団の7人がコロナウイルス感染というニュースが飛び込み、阪神は特例で19選手を入れ替えた中でゲームが実施された。コロナ禍でプロスポーツを開催することの難しさを改めて感じることとなった。阪神にとっては選手入れ替えの影響やメンタルコントロールの難しい中でのゲームになったのではないだろうか?試合を強行したことが良いことなのかどうかは何とも言えないのだが、普段とは違った雰囲気が漂うなかでのゲームになったことは間違いないのではないだろうか?
試合に関しては、阪神先発の絶好調西勇を相手に粘り強く喰らい付き、逆転勝利を手にしてみせた。試合に関してはコロナ禍のこととは区別して書きたいのだが、それでも選手起用など阪神にとっては大きな影響があったゲームに感じられた。

まずは先制された後の初回に青木が同点ソロホームランを放ち、ゲームを振り出しに戻せたのだが大きかった。試合展開的にもそうなのだが、ここまで2試合連続完封中だった西勇から初回にホームランを放ったことで、チームを勇気付ける一発になったのではないだろうか?ベテラン青木がプレーでチームを鼓舞してみせた。見事な仕事ぶりである。
その後阪神に勝ち越され、試合展開的には厳しくなったと思われたのだが、4回に山田哲、村上が倒れ、簡単に2アウトランナーなしとなった後に濱田、西浦の連打と西浦の盗塁で2アウト2,3塁のチャンスを作るとエスコバーが詰まりながらもセンター前に落ちる同点2点タイムリーヒットを放ってみせた。今シーズンのヤクルトにはあまり見られなかった下位打線の繋がりで同点に追いついてみせた。濱田、西浦ともにコントロールの良い西勇相手に積極的にスイングを掛けたこと、2アウト1,3塁の場面で西浦が果敢に盗塁を試みたことが結果的にはエスコバーの同点打に繋がった。積極的に盗塁を仕掛けても中々上手く行かないことが多かったのだが、この試合では盗塁がプラスに働いた。
西浦は6回の打席では2アウト1,2塁というチャンスで三遊間をしぶとく破る決勝タイムリーを放ち、今日のヒーローとなってみせた。4回の盗塁も6回のタイムリーも非常に大きなプレーだった。
7回には代打荒木に2ランホームランが飛び出し、試合の流れをがっちり掴んでみせた。

投手陣に関しては、先発高梨が5回で降板し、このゲームでもリリーフ陣に負荷がかかる形となってしまった。試合のポイントは6回表だったと感じる。この回からマウンドに上がった梅野が先頭の大山を歩かせると続くボーアに2ベースを浴び、0アウト2,3塁というピンチを招いたのだが、阪神ベンチは続く坂本の場面でスクイズを選択し、勝ち越しを狙ってきた。しかしこのスクイズを坂本が空振りし、0アウト2,3塁のピンチが1アウト2塁という状況に変わったプレーは試合の流れという意味で大きなプレーになったと思う。この日の梅野もコントロールに苦しんでおり、正直0アウト2,3塁という場面を無失点で切り抜けられるイメージが湧かなかった。1点は仕方ない場面だと感じたのだが、相手ベンチが策に溺れてくれた印象である。おそらく阪神ベンチとしては、西勇の続投ありきで考えており、どうしても坂本の場面で1点を奪いたかったのだと思う。続く打者が高卒2年目の小幡だったこともあり、勝負を焦ったのかもしれない。この坂本の場面でのスクイズという選択はヤクルト側にとってはラッキーな選択になったのではないだろうか?6回の表を無失点に切り抜け、その裏に2アウトから西浦にタイムリーが飛び出した6回表裏の攻防は試合を決めるポイントとなった。
7回からはマクガフー清水ー石山としっかり無失点で繋いで勝利を掴んでみせた。

試合直前に選手19人を入れ替えるという非常事態で臨んだ阪神にとっては特に難しいゲームになってしまったのではないだろうか?コロナ禍でのシーズンの難しさを感じるゲームとなった。

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コメント

  1. 超匿名 より:

     相手側は突然の戦力ダウンにより、首脳陣や選手も通常通り試合に臨めというのは難しかったでしょうし、こちらとしては負けてはいけない試合だったかと。こちらが三連勝しても驚きはありませんね。
     感染者が最も多い東京のチームであるヤクルトにとっては人ごとではありませんね。二軍の人員に余裕がないので、阪神のような大幅な入れ替えが必要になると、ファームは人員不足により球団職員の復帰とか、残りの戸田のゲームは中止という恥かしい事態も起こりえますね。無事にシーズンを終えられるように願いたいです。

  2. FIYS より:

    超匿名さんへ

    本当に新型コロナウイルスというものは厄介なものですね。私はコロナウイルス感染による2軍のゲームの中止はそこまで恥じることではないのかな?と思っています。まだまだ未知の部分が多いウイルスですので…
    しかし毎年のように球団職員を復帰させて試合を成立させているという部分については考えていかなければならないですよね。

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