来季に向けての試行錯誤

ヤクルト5-7広島

高津監督の選手の起用方法を見ていると、来シーズン以降を見据えた中での戦いに完全に移ってきていることを感じることが出来る。来シーズン以降をどう戦うか?今シーズンで見切りをつける選手を誰にするか?そんなシビアなサバイバルレースも行われている印象である。個人的にはその中でも最下位回避を目指して、1つでも多く勝ちを積み重ねてもらいたいのだが…

高梨は今日は悪い部分が目立ってしまった。初回から自分のボールを制御することが出来ず、一歩間違えば、大量失点してしまうのでは?と感じるようなピッチングに終始してしまった。打席に立たせながらも2回で降板させたことは驚きだったのだが、2回で56球という球数は多過ぎる。高梨に関しては元々球数は多いタイプであり、三振も四球も多い投手であるためどうしても1人の打者に投げる球数が増えやすい傾向にある。セリーグはパリーグと違い、DH制が採用されていないため、投手を我慢して引っ張るという采配はあまり見られない。おそらく高梨もこれまで「もう少し投げさせてほしい。」と感じた試合が何試合かあるだろう。しかしセリーグではそれが許されない。高梨自身がセリーグの野球にアジャストできていない部分があると感じるし、高津監督を始めとする首脳陣が信頼しきっていない様子も伺える。私自身も高梨に関しては、厳しいことを書く機会が多かったかな?と記憶しているのだが、セリーグで先発ローテを任されるのであれば、もう少し投球スタイルに変化を加える必要があるのかもしれない(高梨の良さが消えてしまう可能性もあるんですけどね…)。

3回からはクックが3イニングを任されたが、7安打を許すなど冴えない投球となってしまった。クックに関しては例年であればすでに見切られていてもおかしくないと思うのだが、おそらくコロナ禍の中で来シーズンの外国人補強もどの程度行えるか不透明な中で何とか契約継続の道を模索しようとしているのではないだろうか?しかしこの日のゲームでも打ち込まれてしまった。先発でもリリーフでも結果を残せない状況が続いており、クック自身もチームの編成も追い込まれることとなった。

野手陣は野手陣でレギュラーを確保している数名以外は、来シーズン以降を見据えての戦いにシフトチェンジしてきている。多くの選手にチャンスを与えながら、成長を促すとともに選手それぞれの適性を見極めようとしている様子が見られる。しかしそのチャンスで安定して結果を残す若手が表れない。もちろん村上のような例は稀な例であり、村上の残像を追ってはいけないのだが、ファンというものはどうしても若手に夢を見がちなものである。私もその一人なのかもしれない。もちろん若手にチャンスを与えることは現状では間違っていないと思うのだが、レギュラーをしっかり確保できていない若手には何らかの課題があり、実力的にもまだまだ足りていない部分があるということである。経験を積むことで伸びる部分可能性はあるのだが、経験を積んだからと言って伸びると考えるのも安易な考えである。首脳陣の試行錯誤はシーズン終了まで続きそうである。

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コメント

  1. 超匿名 より:

     今日の相手先発が森下なので、この試合は勝っておきたかったですね。こちらもスアレスが投げるので勝つ確率が低い訳ではないですが。
     スタメンが荒木だったと知り不可解だとも思いましたが、相手が左腕だったので山崎がまず外れ中山、濱田との比較で最近ホームランも打っていることから起用となりましたかね。若手の突き上げ不足ですね。廣岡について一試合でスタメンから外すのではなく、濱田同様に何試合かは出し続けて欲しいですね。
     最大の疑問はやはり抑えた記憶のないくらいのクックの登板です。彼を起用しないといけないくらいに、メンバーがいないのかと思うと悲しくなります。
     長谷川は疲労もあるでしょうが、自分が投げるボールに自信を失っている面もあるんじゃないでしょうか。リフレッシュ休暇を与えたいところですが、こちらも下から上げてくる代わりの選手がいませんかね。

  2. FIYS より:

    超匿名さんへ

    若手とベテランの起用法については、様々な意見があるかと思いますが、何が何でも若手優先という部分には私は反対の立場を取っています。使われないのは使われないなりの理由がありますからね。やはり1軍のゲームに出場できる最低ラインの実力は必要ですからね。
    廣岡に関しては個人的な期待値は高い選手だったのですが、これだけチャンスを貰って結果を出せなかったので、出場機会が減ることはやむを得ないと思っています。

  3. sabo より:

    来季に向けた試行錯誤というよりはオフシーズンへ向けた人員整理だと感じてます

    一番ライト荒木に5打席も与えたのは勝つためというよりは試験なんだろうなと。年齢成績共に厳しい川端が一軍に上がらないのは来季があることが決定しているからで、2軍で結果を出せていない太田が上がってきたのはやはり試験だろうと感じます。太田は若いので戦力外ではなくトレードの可能性があるのではないでしょうか。
    嶋の復帰も二番手捕手としての復帰ではなく、井野とどちらがチームに残れるかというサバイバルレースをしに戻ったということです。

    去年は「引退(勇退)」した選手がたくさんいましたが、今年は五十嵐がいますね。去年の前半は五十嵐の闘志溢れるピッチングで5勝もしてくれたしもっと見たいですが今年の二軍成績を見る限り覚悟はしています

  4. FIYS より:

    saboさんへ

    人員整理という部分はありますよね。しかし今シーズンは異例のシーズンだっただけにどの程度の選手が戦力外となってどの程度の選手をドラフトで獲得するのか見え辛い部分はありますよね。

    五十嵐は苦しんでますね。

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