終わってみれば13失点

ヤクルト2-13広島

また違ったタイプの衝撃的な敗戦である。6回まではスアレスと森下による投手戦が繰り広げられ両チームともに0行進が続いていたのだが、7回にスアレスが長野に先制ホームランを浴びてから一気に試合が動き、7回に6失点、8回に7失点の合計13失点での大敗となってしまった。高校野球では全国レベルの試合でもちょくちょく見られる展開ではあるのだが、プロの世界では珍しいタイプの試合展開である。

スアレスに関しては、相手先発の森下が好投する中でも粘りのピッチングを披露してくれた。どんどんストライクを先行させるタイプの投手だけに広島打線も好球必打で積極的にスイングを掛けてきている印象があったが、その時点ですでにスアレスのペースに引き込んでいるのかもしれない。毎回のようにランナーを出しながらも打たせて取る投球で6回まで無失点で広島打線を抑え込んでみせた。ここまではどちらかというとヤクルトペースで試合が進んでいると見ても良いような展開だったと思う。ルーキー森下の好投を援護できない広島の方によりプレッシャーが掛かっていたように感じるし、ホーム神宮でのゲームということを考えた際にも0-0のまま終盤戦を迎えることが出来たため、僅かながらヤクルト優位な状況に持ち込めたと思っていた。しかし7回に球数が80球を超えたスアレスが長野に先制ソロホームランを許すと、そこから歯止めが効かなくなり1アウト1,2塁から大盛にプロ入り初ホームランとなる3ランホームランを浴び、ここでスアレスはマウンドを降りることとなってしまった。大盛に関してはそれまでの3打席は完璧に抑え込んでいたため、どんどんストライク先行で行くことは間違っていなかったと思うのだが、大盛が甘く入ったボールをしっかり捉えてみせた。大盛を甘く見ていた訳ではないと思うのだが、結果としてもったいない1球となってしまった。
スアレスに関しては、前回の登板時にも触れたと思うのだが、まだ登板回数が少ないため、相手チームから研究されていないというアドバンテージは多少なりともあると感じている。研究が進んでからどう対処するかという部分が今後の課題になってきそうである。しかしイノーア、クックとは違い、しっかり数字を残しているため、実力的にはすでに来シーズンも必要な人材になっている。今日のピッチングも悪くはなかった。

その後のリリーフ陣に関しては、特に書くことはない。チームのためにも自分のためにも結果が求められる投手が結果を出せなかったということだけである。寂しい結果となった。

打線についても今日は特に触れることはない。相手先発の森下の惚れ惚れするようなストレートとキレの良い変化球に見惚れてしまった。森下とは3度目の対戦となったのだが、かなりの難敵である。ルーキーとしてという枠には収まり切らない投手だと感じる。ヤクルトもスアレスが頑張っていただけに何とか先制点が欲しかったのだが、簡単に得点できる雰囲気はなかった。素晴らしい投球だったと思う。

P.S 8回裏には、青木が死球を受け、その後の広島ベンチのヤジから両軍入り乱れて一触即発の雰囲気になる場面があった。私は以前「怒れ相川!」という記事の中で場合によっては熱くなる場面があってもよいというようなことを書いたのだが、最下位に沈み、0-13とリードされている中での乱闘騒ぎというものは外から見ているとどこかシラけてしまう部分もある。今日は一球速報とスポーツニュースのハイライトを見ただけであるため、詳細は分からないのだが、こういうニュースが大きく取り上げられてしまうのも「なんだかなあ。」と感じてしまう。もちろん青木の状況は気掛かりではあるのですが…

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コメント

  1. タラちゃん より:

    スアレスは6回無失点だったわけで責めることはできない。
    7回の長野と大盛が失投をしっかりと打ったと褒めるべきかと。

    あと森下にここまで打てないのであれば。
    特殊な作戦。打てなくても良いので、1人5球以上、5回まで100球を投げさせるなど超消極的な作戦で揺さぶるなど方法あると思う。

    で、だ。
    まずウチ舐められすぎ。
    8回6点ビハインドされてる状況でカープが盗塁2回仕掛けた時点で正直報復死球の案件ですでにあったと思うね。
    これで思い出したのは古田2000試合出場時の退場になるまでのいきさつ思い出しましたよ。11-0かな?盗塁してきた大矢監督率いるベイスターズ喧嘩打ったなって思ったのでその時も。
    まあみなさん大好きなMLBならその時点で確実に報復死球は食らってますからね。

    それに加え13点ビハインドなのにああいう右投手が左打者に投げる意味はわかりませんね。無理してインコースに投げる意味もわからないし。
    東尾っていう投手いたが、彼にもプライドあり、
    右打者には意図的に抜け球でぶつけることあっても、左打者に引っ掛けてはぶつけないプライドあったそう。
    これは「ミスターバファローズ」栗橋氏が証言していて「クリ、ゴメン」って謝ったそう。

    そして、あのベンチからヤジですからね。
    で、逆ギレ。

    お話にならないですよ。

    ただ、ここまで舐められるまで何もしてこなかった首脳陣にはものすごく怒りを感じています。
    暴力を賞賛はしないし肯定はしませんが、もっと選手を守るような態度、行動をもっと早くからケガしないように示してもらいたいものです。

  2. JEF九郎 より:

    タラちゃんさんの舐められ過ぎに同意です。
    音声も残ってるわけですし、
    球団側がしっかり問題発言のあった方を特定し、お相手に処罰を下すよう働きかけるべきです。

    また、試合の方も倍返しできるようしっかりデータ集めて欲しいですね。(個人的に出身校同じで、神宮で何度か生でも観たことあった推しメンの森下投手が、初年度から活躍してくれて嬉しくもありますが、プロとしてやれれっ放しは不健全ですよね。)

  3. 超匿名 より:

     森下は確かに良い投手です。しかしルーキー相手に抑えられるのが、これで三度目ですよ。毎回「相手が良かったので打てませんでした」だとそのチームの上に行くことは難しくなります。まして広島には抹消中ですが、ヤクルトにとって絶対的な天敵である大瀬良がいます。広島と優勝争いする未来があるならば、森下の存在は憂慮すべき事態ですね。
     乱闘騒ぎについて私からは、今日の試合で快勝することでやり返してくださいということだけですね。気持ちだけでなんとかなるものでもないですが、少し前の笘篠発言を借りれば、こういう時こそ鬼の形相で立ち向かって欲しいものです。
     この日は1軍2軍共に大敗し、青木はどうなるかわからずという踏んだり蹴ったりでしたね。

  4. FIYS より:

    タラちゃんさんへ

    スアレスは合格点は与えられますよね。

    暗黙のルールに関しては、自分はちょっと苦手なんですよね。6点差での盗塁は今の広島投手陣からするとやむを得ない気もしないではないです。

    青木の死球に関しては、投手の力量不足ですかね。

  5. FIYS より:

    JEF九郎さんへ

    森下はボールの質がいいですね。大瀬良が離脱し、ジョンソンが勝てない中では森下がエースですね。

  6. FIYS より:

    超匿名さんへ

    そうですね。ルーキーにこれ以上やられたくはないですね。但し個人的には大瀬良以上に難敵と見ています。大瀬良は成績の割にそこまで組し辛い相手だとは感じていません。

    やり返せませんでしたね。

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