東京オリンピック2020+1とどう向き合う?

私の趣味はスポーツ観戦である。もちろんオリンピックも毎回楽しませてもらってきた。このブログでもこれまでのオリンピック前にはメダル予想などの事前記事を書いてきた。しかしコロナウイルスの感染拡大とともに東京オリンピックが置かれた状況は一変してしまった。1年延期したことによってコロナウイルスの感染拡大が治まれば良かったのだが、23日の開幕を直前とした今現在も感染拡大は治まっておらず、緊急事態宣言下でのオリンピックという形が濃厚な状況となっている。
コロナウイルスは全世界で猛威を振るっており、正直人々がオリンピックを楽しめるだけの余裕を失っているように感じる。特に開催国である日本の空気感はオリンピックに対して非常に冷ややかなものを感じる。
今回のコロナ禍でのオリンピックの開催に際して、「オリンピック」というものの負の部分が一気に溢れ出した印象である。元々「オリンピック」という巨大な祭典は大きなお金が動くこともよく知られたことであり、きな臭い話はいつの時代でも聞こえてきていた気がする。しかしその視点が大きく報道されることは少なく、オリンピックが近付いてくれば、または始まってしまえば、世界中のトップアスリートの躍動する姿に熱狂するというのがこれまでのオリンピックだったように記憶している。
しかし今回ばかりは、アスリートを純粋な気持ちで応援するという機運が高まってこない。これはこの1年半に渡って人々が様々な場面で我慢を強いられ、現時点でもその状況が続いてしまっていることが大きいと感じる。「何故オリンピックを特別扱いするのか?」という風潮が出来上がっており、本来主役となるはずのアスリートまでが批判の対象となるような状況まで生まれている。
私自身もどういった感情で今回の東京オリンピックを観戦すれば良いのか、未だに定まっていない。悪条件下でのスポーツ観戦なども好きなタイプの人間ではあるのだが、流石にコロナウイルスという脅威の中でのオリンピックとなるとあまりにも運、不運というものの存在が大きくなってしまい、競技の平等性という部分にまで課題が及んでしまう可能性が高いと考えられる。私自身は「ある程度平等性が確保されているからこそスポーツは面白い。」と感じるタイプの人間であるため、このような状況下でオリンピックのような大きな大会を開催することは無理があると感じている。大会が始まってからもコロナウイルスに関する様々な課題が続出してしまうことは誰でも予想が付いてしまうような状況である。そんなことを考えただけで競技や選手に集中して観戦することは出来なくなってしまう。
私自身今回のオリンピックをどこまで楽しむことが出来るのか不安でいっぱいである。アスリートの方々もモチベーションの維持など非常に難しいと思うのだが、まずは自分のため、そして自分を支えてくれる身近な人のために競技に集中してもらいたい。アスリートを応援する、尊敬することは忘れないようにしたいと思っている。

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コメント

  1. sabo より:

    私は例年と同じようにオリンピックを追いかけようと思ってます
    色々と天災というか人災というかあるわけですけど、私自身がオリンピックを好きということには変わりないし

    かつて戦争によってオリンピックを中止した日本が、いま再び中止にするのは良くないことだと個人的には思っていたので無観客とはいえ無事(?)開かれて良かったと思います(人それぞれの考えがあるとは思いますが)

    もう選手に感染者が出たことは本当に残念で、思ったより増えそうなのもあるんですけど、平等性…難しいですね
    とにかく選手には高いパフォーマンスを発揮できるよう祈ります

  2. FIYS より:

    saboさんへ

    私も本当は各競技を追いかけたいのですが、やはり平等性の確保という部分が難しいことが引っかかってしまいます。その状況下で健康管理含めてしっかり行うということだと思うのですが、コロナウイルスはどんなに感染予防をしていても感染してしまう可能性があるだけに、感染した選手が責められるというのも違うと思いますし…中々気持ちが入りづらい所があります。

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