村上宗隆がメジャーに渡るその日まで

ヤクルト1-4中日

今日のゲーム全体を見た時に最初に触れなければならないのは、おそらく中10日空けて登板した小川の状態が戻っておらず、4回で91球を要してしまい、この回でマウンドを下り、負け投手になってしまったことなのだが、昨日、今日の村上のホームランを見て、今後大きな怪我などのアクシデント、コロナウイルスや戦争などと言ったやむを得ない事情がない限り、メジャーに渡るべき選手であることを確信した。負けゲームではあるのだが、最初に村上について触れてみたいと思う。

村上は、今日の試合を終えて、打率.297、ホームラン5本、打点14という数字を残している。この数字は4番バッターとして恥ずかしくない数字だと思う。しかし今シーズンの村上を評価する声としては「まだ本調子ではない。」という評価が多いように感じている。このことだけでも村上という選手の凄さが浮かび上がってくると思うのだが、調子が良くないと言われている中で放った、昨日、今日のホームランのインパクトが非常に強かった。
球場はピッチャーズパークであるバンテリンドームナゴヤ、ホームランを放った相手は、横の角度に特徴のある変則サウスポー福と中日の若き本格派エース候補高橋宏である。
福からは外角に逃げていくボールを完璧に捉え、右中間スタンドの最深部の中断まで運んでみせた。高橋宏からのホームランは外角のカットボールを完璧に捉え、バックスクリーン左へ運んでみせた。超一流のスラッガーでなければ放てない放物線でスタンドに運んでみせた。調子が上がり切っていないと言われている中でこれだけのホームランを打たれてしまうと相手チームからしたら村上の打席は恐怖心を感じるのではないだろうか?これだけの打者が4番に座っていることによりヤクルト側から見れば、劣勢でも村上の前にランナーを溜めれば、何とかなるのではないか?という空気を作り出すことが出来るし、相手チームからしたらリードしていたとしてもちょっとしたことで試合をひっくり返されるのではないか?という思いが頭をよぎるはずである。昨シーズンMVPを獲得し、すでにホームラン王も獲得してるのだが、数字以上に威圧感を与えられる選手である。ちょっとモノが違うな。と感じさせてくれるだけの内容と結果を見せ付けてくれている。
私自身は、ヤクルトスワローズのファンであるため、村上には出来る限りヤクルトでプレーしてもらいたい気持ちが強い。しかしまだまだ発展途上と思われる高卒5年目の22歳の段階で日本球界トップクラスのスラッガーである村上は、野球の最高峰であるメジャーリーグを目指すべき選手であることも理解しているつもりである。すでにリーグ優勝、日本一も経験し、「チームを勝利に導く4番打者」になっているのだが、もっともっと貪欲にタイトル、記録を狙い続けてもらいたい。三冠王であったり、3割30本100打点であったり、もっと言えば50本塁打であったり、チームの更なるリーグ優勝、日本一など、日本球界では本当にやり残したことが何一つないような状態でメジャーに挑戦してもらいたい。松井秀喜や鈴木誠也のような形でのメジャー挑戦が1つのモデルになるだろうか?内野手の長距離砲として是非世界に名を轟かす選手になってもらいたい。
これまでも村上の凄さというものは、何度も感じてきたのだが、昨日、今日のホームランを見て、もっと高いハードルをクリアできるだけの力を持った選手であることを確信した。

今日のゲームということに限定すると、やはり先発小川の状態の悪さが気になった。開幕投手を任されたのだが、開幕戦から滅多打ちにあってしまい、第2戦目、第3戦目も何とか試合は作っていたのだが、状態自体はあまり良くは感じなかった。そして今日に関しても苦しい投球に終始してしまい、何とかごまかしながら、相手打者と対峙している印象だった。悪い時の小川の特徴だと思うのだが、1人の打者を打ち取るにかかる球数が増えてしまい、1つのアウトを奪うのに苦戦している印象がある。これでは長いイニングを投げることは難しい。何とか次回の登板までに修正してもらいたいのだが、どこまで修正できるだろうか?

P.S 高橋宏には石川、小川と連敗してしまいましたね。若手に自信と勢いを与えてしまいましたかね?

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コメント

  1. 超匿名 より:

     小川は良い所がありませんでしたね。開幕を任せられる投手がチームを引っ張るどころか、1つ勝つのに苦労している様では、チームもノッていくことはできません。
     村上に限らず大リーグ移籍についての私の意見は、評論家の張本氏の意見に近く否定的です。一流になれば移籍という流れでは、チームやプロ野球記録の更新という楽しみは無くなります。松井やイチローも日本に居続けていたら、どこまで記録を伸ばしていたかと思うことがあります。もちろん選手に非などありません。一般人も給料が何倍も違う会社に転職する能力とチャンスがあれば、殆どが転職を選ぶだろうから、プロ野球選手だけ移籍するなとは言えません。日本球界の魅力が劣っているのが悪いのですが、一流選手が15年くらい活躍期間があるとして、半分くらいで球界を去るとしたら、これまでの倍のペースで選手を発掘、育成しないといけないことになりますが、そうそういまくいくとは思えず、長期的には球界全体のレベルの低下、衰退に繋がると思います。一流選手が日本に居続けたくなるような、日本球界独自の魅力を作ることが、プロ野球機構の大きな課題と言えますね。
     昨日はタイトルが名前となっていました。失礼しました。

  2. FIYS より:

    超匿名さんへ

    小川の状態は心配ですね。軸になってもらわなければ困る投手ですからね…

    イチローや松井のifの話は盛り上がりますよね。

    アスリートは高みを目指すのは当然であると思います。NPBがそういった環境を作れればもちろん嬉しいのですが、現状は厳しいですよね。

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