ソロホームラン合戦

ヤクルト3-4ロッテ

両チーム合わせて6本のホームランが飛び交う乱打戦…と言いたい所なのだが、スコアは3-4である。6本のホームランは全てソロホームランによる得点であり、最終的にはタイムリーヒットの差でロッテが勝利するゲームとなった。改めて野球というゲームの面白さだったり難しさを感じるゲームとなった。

先発の原は、2回に中村奨に同点ソロホームラン、安田に勝ち越しソロホームランを浴びてしまうと、味方打線が追い付いた直後にまたしても安田に勝ち越しソロホームランを許し、再び味方打線が追い付いた後にもレアードにタイムリーを浴び、6回4失点で負け投手となってしまった。ホームランに関しては、野手はほぼ防ぎようがないため、投手の責任による失点となるのだが、個人的には慎重になって下手に四球が増えてしまうよりは、シチュエーションによってはストライク先行で攻めていく方が良いと思っているタイプのファンであるため、今日の原の投球内容自体は悪くなかったと評価している。しかしやはり3本のホームランを浴びてしまったボールに関しては、どのボールもコースが甘かった印象は残る。攻めの投球と雑な投球というものはもしかすると紙一重なのかもしれない。今日は結果が出なかったため「雑な投球」と評価されても致し方ないだろうか?
それでも私が原に求める投球スタイルは今日のような投球であるため、被本塁打は減らしてもらいたいが、ストライク先行で攻める投球スタイルは継続してもらいたいと感じている。

打線はロッテ先発の美馬から初回に山田が2試合連続となるソロホームランを放ち先制すると2回にはオスナに4回には濱田にそれぞれ同点ソロホームランが飛び出した。山田、オスナの神宮球場でのホームランの打ち方を教えるような一発も濱田のまるでホームランを狙ったかのようなフルスイングでのホームランも、良い場面で飛び出した。しかし今日もホームラン以外での得点が遠かった。村上が申告敬遠2つを含む、合計4つの四球を選び、チャンスメイクはするのだが、その後の一本が出なかった。この辺りはロッテの作戦勝ちである。こういった戦略を否定する人もいるのだが、私自身は申告敬遠や四球も含めて「野球」と考えるタイプの人間である。今日のゲームではソロホームラン6本という部分でも村上の4四球にも野球という競技のゲームとしての面白さを感じることが出来た。
その一方で改めて村上の後ろを任せられる打者の選択というものに難しさを感じた。今日は中村が5番で起用されたのだが、結果を残すことが出来なかった。昨シーズンより中村はシチュエーションに応じた最低限のバッティングが出来ており、勝負強さも感じさせてくれているのだが、村上と中村を天秤に掛ければ、村上に出塁を許したとしても中村と勝負するというのが相手チームの基本的な考え方になると思われる。開幕直後に好調を維持していたサンタナはすでに離脱しており、今ある戦力の中で5番打者を考えなければならない。個人的には塩見を推しているのだが、キブレハンの状態如何では、キブレハンやオスナが5番を務めるという考え方も「あり」だと思う。そして今日の村上への4四球でもう一つ感じたのは、村上の打席での落ち着きである。これだけ勝負を避けられると村上の中で打ちたい気持ちが強くなりすぎて、自分の中のストライクゾーンが広がり、打撃を崩してしまう危険性もあると思うのだが、こういった状況でも打席で我慢できるのが村上の凄さである。自分の形を崩さない強みが村上にはある。

今日は試合前に青木が登録抹消となってしまったのだが、今後は村上の後ろを誰が担うのか?という部分に改めて焦点があたりそうである。変則的に3番村上、4番山田という並びもなくはないだろうか(今の山田の状況を考えるとちょっと厳しいですかね…)?

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コメント

  1. sabo より:

    原はホームラン打たれるのは仕方ないんですけど数がね。せっかくストライクゾーン広めだったし、コントロールを建て直したかったな。

    私も今後の流れでは3番村上4番山田推します
    山田が二塁打打っても盗塁しても村上歩かされるのでは本末転倒。山田がランナー返すしかない
    いっそ2番村上でもいい。大谷翔平スタイルですね。そうなっても仕方ないかな。
    中村オスナも調子良いときは良いんですけどね。

  2. FIYS より:

    saboさんへ

    5番問題はまだまだ続いていきそうですよね。首脳陣の試行錯誤が続きますよね。

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