広島の三本柱を力でねじ伏せた意味は大きい

ヤクルト8-3広島

交流戦明けの広島との3連戦、広島の先発は、大瀬良、森下、九里という右腕三本柱だった。ヤクルトの先発がサイスニード、スアレス、石川という並びだったことを考えると苦戦する可能性もあったのだが、3試合続けての逆転勝ちということで力でねじ伏せてみせた。広島がリーグ3連覇を達成した頃は、力でねじ伏せられる試合が続いたこともあったのだが、今シーズンはヤクルトが広島相手に主導権を握っている。この3連勝で広島には嫌なイメージを植え付けることが出来たのではないだろうか?

ヤクルト先発の石川は、立ち上がりいきなり掴まってしまい、菊池涼の先制タイムリーとマクブルームのソロホームランで2点を失ってしまった。この回だけでヒットを4本許すなど、かなり不安定な立ち上がりとなったのだが、ここから立て直してみせた。この辺りは流石石川である。内外角を広く使い、緩急も織り交ぜながらの投球は石川ならではである。7回に曾澤にソロホームランを浴びてしまったのだが、試合の大勢には影響がないホームランだった。これだけ不安定な立ち上がりだったのにも関わらず、7回まで投げ切ってくれたことが大きかった。7回で91球を投げ、被安打7(被本塁打2)、無四球の3失点としっかり試合を作り、先発投手の役割を果たしてみせた。

打線は、九里から4本のホームランを放ち、打線で試合の主導権を握ることに成功した。初回に石川が2点を失い、打線は簡単に三者凡退に倒れてしまっていたため、このまま九里に抑え込まれることも脳裏をよぎったのだが、そんな思いを払拭させてくれたのは、今日5番で起用された青木のバットだった。村上が四球で歩いた直後に打席が回ってきたのだが、九里の外角高めのストレートを逆らわずに捉えると、打球はレフトスタンドに飛び込む同点2ランホームランとなった。この一発で試合の雰囲気が変わり、3回には村上が外角高めの失投を逃さず、捉えると打球は左中間スタンドへ飛び込む勝ち越しホームランとなった。5回には塩見、村上のホームランで2点を追加してみせた。
青木のホームランで流れを引き戻し、村上のホームランで試合を決定付けた感じだった。塩見の一発に関しては、多少泳がされながらもレフトスタンドに運んだ一発であり、塩見の打撃技術の幅の広がりを感じるホームランとなった。
その後も九里の後を継いだリリーフ陣から内山壮のタイムリー2ベース、塩見のタイムリー、代打濱田のホームランで着実に加点してみせた。

交流戦前までは、どちらかというと投手力で勝ちを拾っていたのだが、交流戦からは、本当に投打が良くかみ合っている。選手のコンディションを重視した高津監督の采配も冴えわたっている。このまま逃げ切ることもあり得るのだろうか?

P.S 高津監督の投手運用に関しては、徐々に報道されるようになって来ましたね。今回の広島との3連戦での先発投手の使い方、リリーフ投手の起用法ともによく特徴が表れていましたよね。

にほんブログ村 野球ブログ 東京ヤクルトスワローズへ
にほんブログ村








コメント

  1. sabo より:

    思った以上に打線が好調を維持できてますね
    ナゴドでも頼りになりそうです
    今のところ唯一の負け越しが中日なので、きっちり勝ち越して全チーム勝ち越しを狙っていきましょう

    村上が3割に届きましたね。三冠王の可能性と同時にトリプルスリーの可能性も出てきました
    まあ現実味があるのは塩見のトリプルスリーですが

  2. 超匿名 より:

     石川は年齢と体力を考えたら七回を投げ抜いたことが素晴らしい。十二分の好投と言えます。開幕前に真中氏がなんとか八勝と言っており、それは厳しい数字だと思っていましたが、無理な勝ち星ではなくなってきました。
     交流戦後も勢いは変わらないが打撃の流れが変わりましたね。いつの間にかチーム打率も二位タイまで上がっていました。投手力が良い上での打力向上なら言うことがありません。
     

  3. FIYS より:

    saboさんへ

    5番問題が解決した訳ではないのですが、上手く繋がっていますよね。バンテリンドームでも得点を重ねられますかね?

  4. FIYS より:

    超匿名さんへ

    石川は登板数自体を増やすことが厳しいため、勝ち星を増やすことも簡単ではないですが、1つ1つ積み重ねていってもらいたいですよね。

タイトルとURLをコピーしました