サンタナの1打席目がポイントになると思ったんだけどな…

ヤクルト5-9巨人

初回の堀田の投球を見て、調子は良さそうだと感じたのだが、だからこそ2回にサンタナが11球粘った末に放ったホームランが今日のゲームのポイントになるのでは?と感じながら観戦していた。しかし実際には、その後のチャンスで塩見がいいバッティングをしながらも巨人のシフトに阻まれた場面がポイントとなってしまった。それにしてもコロナクラスターで苦しむ巨人相手に最終回に見せ場は作ったものの、こうも一方的にやられる展開は想定していなかった。

堀田に関しては、3月の対戦時にこんな記事を書いていた。→「堀田賢慎に千賀滉大の姿が重なった
非常に潜在能力が高く、魅力的な右腕に映ったのだが、やはりシーズン通して結果を残すことは簡単なことではなく、その後は1つも勝ち星を上げることが出来ていなかった。しかし、今日は初回の投球内容が良く、2回も村上が三振に倒れていたため、簡単には捉えられないかな?という雰囲気が漂っていたのだが、ここで打席が回ってきたサンタナが、厳しいコースのボールをしっかり見極める中でファールで粘ると11球目のストレートをすくい上げ、センターバックスクリーンに飛び込むホームランを放ってみせた。塩見、青木、山田、村上とリズムよく抑え込まれてしまっていた中で、サンタナの状態の良さを感じるホームランとなった。またこの一発で堀田のリズムも崩すこととなる。中村四球の後、オスナが2ベースで繋ぐなど、チャンスを広げ、2アウト満塁で塩見に打席が回り、フルカウントからの甘いストレートを完璧に捉えたように見えたのだが、打球はセンター寄りにシフトを敷いていたポランコに阻まれてしまった。前回のカードではこのシフトにオスナの打球が阻まれたと思うのだが、今日もチャンスで巨人のシフトにハマってしまった。堀田の状態が良かったと言ってもこの回にもう1点でも得点出来ていれば、違ったゲーム展開になったと思うのだが、ここでもう1点を奪えなかったことにより、堀田を立ち直らせてしまった。
3回~7回まではパーフェクトに抑え込まれてしまい、投手陣を失点を重ねる中で試合の流れを失ってしまった。

ヤクルト先発小川は、前回の阪神戦同様、ボールの威力はもう一つに感じた。2回に大城に2ランホームランを浴び、先制点を許すと、4回にはポランコにソロホームランを浴びてしまった。失点はこのホームランに2本による3失点のみではあったのだが、5回1/3で95球を投げ、被安打6(被本塁打2)、与四死球4の3失点というスタッツを見れば、それだけで苦しい投球に終始したことが伝わってくる。悪いなりに色々な引き出しを使って試合を作る小川らしさも多少は見せてくれたのかもしれないが、悪いなりに抑えることが難しくなっているのが、近年の小川の特徴である。やはり軸となるストレートで押し込むことが出来ない時には、どうしてもリズムが悪くなってしまう。特に夏場以降、疲労が溜まってくる時期に苦しんでいる印象が強いのだが、今シーズンは、ここからもう一踏ん張りすることが出来るだろうか?
リリーフ陣では、今日も久保が左打者相手であれば勝負出来る所を見せてくれたのだが、イニング跨ぎとなった7回に堀田を四球で歩かせたところからピンチを招き、ピンチでマウンドに上がった大西が、ウォーカー、丸、岡本和にタイムリーを浴びるとポランコには、2ランホームランを浴びてしまい、この回一挙5点を失ってしまった。1アウト1塁の場面で吉川に送りバントを指示したことに驚いたのだが、代わった大西がもう1つのアウトを取ることが出来なかった。
但し巨人サイドも明日以降は、こういった作戦は立てづらくなるのではないだろうか?今シーズンの神宮での巨人戦は、春先こそ、荒れることはなかったのだが、気温が上がり始めてから乱打戦になることが増えている。今日のゲームは一方的な展開になったのだが、それでも9回にオスナに満塁ホームランが飛び出すなど、「あわや」という場面は作ってみせた。こうなると1点を取りに行くために1つのアウトを献上する作戦は取りづらくなるはずである。今日は完敗と言って良いゲームなのだが、明日以降しっかり立て直してもらいたい。巨人も離脱者がいる中でチーム状態は決して良くないと感じる。簡単に負けることは許されない。

P.S 今日のゲームでつば九郎が2000試合出場を達成しましたね。NPBのマスコットというと私の中ではレオやトラッキーやジャビットやドアラといったアクロバットも出来るマスコットの印象が強かったのですが、三枚目路線?を確立したつば九郎の功績は大きいですよね(元々はドアラがそういった部分をリードしてくれたのかもしれませんが…)。
今やチームに欠かせない存在になりましたよね。老若男女に愛される知名度抜群のマスコットですよね。

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コメント

  1. 超匿名 より:

     小川と堀田の組み合わせからすれば、大量得点で勝つのはヤクルト側だと思っていましたが、逆になってしまいましたか。最近勝てない小川は勝ち投手にになっていてもおかしくない試合でも勝てなかったりで、チームと歯車が合っていませんね。
     好守に阻まれるシーンが見られるようになってきた塩見の活躍がないぶん、スコア差になった形ですね。野手でコロナの影響が最も深刻なのは、彼ということになりますか。
     クラスターからの復帰早々で、連続で大量点で勝利することに巨人の選手層の厚さを感じると共に、ヤクルトより多くの日程を休んだことに釈然としないものがあります。

  2. FIYS より:

    超匿名さんへ

    コロナによる日程変更については、どうしてもイレギュラーな部分が多くなってしまうため、NPBでなくともレギュレーション作りに苦悩している様子がありますよね。運、不運はどうしても出てきてしまうかな?という思いがあります。
    巨人に関しては、個人的にはこれまでの歴史もあり、好きな球団ではないのですが、今回のクラスターに関しては、巨人を責めるべきではないというのが私の考えです。
    まずは巨人相手にしっかり勝利してもらいたいですよね。

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