色々あったけど、とりあえず8回の攻撃に喝!

ヤクルト3-3日本ハム(延長12回)

今日も観戦できてないのでこれからスポーツニュースで確認したいのだが、おそらく見所満載のゲームだったのではないだろうか?ヤクルトファンとしては絶対に勝ってほしい一戦だったのだが、結果は8回に追いつかれての引き分け。残念である。

触れないわけにはいかないので、まずは、日本ハムの二刀流怪物ルーキー大谷のプロ入り初登板に触れたいと思う。プロ野球を見始めてから25年が経つのだが、こんな高卒ルーキーは見たことがない。私は、以前からこのブログで打者大谷の方を高く評価していると書いてきたのだが、投手大谷を薦める人が多いのも充分に納得できるプロ入り初登板となった。野茂、イチロー、松井、松坂、ダルビッシュそんな歴史を作ってきた選手に肩を並べるような存在なのかもしれない。

まずストレートがほぼ150キロを超えている。MAXは157キロ。球速が速ければ良いというものではないが、先発投手でこれだけの投球が出来る投手は日本球界にはほとんどいない。そのうちの2人がこの大谷と藤浪という高卒ルーキーなのが驚異的なのだが…
まだまだ完成度が低い中で5回2失点。これはやはり投手としても素晴らしい素材である。末恐ろしい。

それでもヤクルト打線は、しっかり大谷を捉え、毎回ヒットでランナーを出した。しかし得点は、2回に中村が放ったタイムリー3ベースの2点のみだった。これがヤクルトの実力である。それでも今日トップバッターで起用されたミレッジの積極的な走塁など見所もあったと思う。チーム事情を考えるとミレッジは3番に置きたいかなと個人的には思っていたのだが、チームに勇気を与えるためにもミレッジの1番起用は「あり」なのかもしれない。セリーグでも交流戦でも最下位に沈む中でミレッジの元気ハツラツなプレーはファンにも勇気を与えてくれる。

さて序盤に2点の援護をもらった石川は、最近の登板の中では最も良いピッチングを見せてくれた。それでも詰めが甘く勝ち切れなかった。2回の失点は、見方が2点を援護してくれた直後の失点であり、しかも2アウトランナーなしからの失点だった。また8回の失点も味方が援護点を取ってくれた直後、またしても2アウトランナーなしからの失点となってしまった。この2回と8回以外はピンチらしいピンチもなかっただけに非常にもったいない3失点となってしまった。これでは誉められない。
8回の中田の同点ホームランに関しては、決して失投ではなかったと思うので中田を誉めるしかないのだが、チーム状況が良ければもう少し余裕をもって中田と勝負できたのかもしれない。(歩かせても仕方ないくらいの気持ちで…結果論ですが…)ショックの大きい一発となってしまった。

そして私が今日の試合で最も残念に感じた8回の攻撃について触れたいと思う。この回から登板した石井は制球に苦しみ、いきなりバレンティンにストレートの四球を与える。しかし続く畠山の打席で送りバントを選択し、これが失敗。この采配は私が最も嫌いな采配である。小川監督の采配にはっきり文句を言うことは少ない方だと思うのだが、この畠山の送りバントは「ありえない」采配である。試合を見ていないのでどういう状況なのか見えていない部分もあるのだが、送って1点を取りに行くなら代打を送るべきである。畠山を打席に立たせるのなら打たせるべきである。これは結果論で言っているのではない。もしバントが成功していたとしても私はこの采配に反対である。起用するなら打たせるべきである。ありえないとは思うのだが、もし畠山が自分の判断でバントをしたのならスタメンから外して良いと思う。(もちろん違うと思うのだが…)
この回は結局制球に苦しむ石井から森岡のタイムリーで1点を奪うのだが、その後の1アウト満塁のチャンスで川島、ミレッジが仕事をすることができなかった。勝利を決定づけることができたイニングだっただけに采配にもチャンスで仕事が出来なかった川島、ミレッジにも「喝」である。

8回に追いつかれた時点で今日も負けを覚悟したのだが、9,10回を投げた石山、11、12回を投げた山本哲は素晴らしかった。
石山に関しては、本当に想像していた投手とは全く違う方向で非常に魅力的な投球を見せている。物凄い腕の振りから投げ込まれるストレートは見応え十分である。日本ハムのドラフト1位大谷にスポットライトがあたった今日のゲームだが、石山もヤクルトのドラフト1位として恥ずかしくない投球を見せてくれた。2回で5奪三振。ストレートで空振りを取れる投球は魅力十分である。まだまだ完成度は低く、安定感もないがストレートの質はチーム№1なのではないだろうか?
交流戦突入後打たれ続けてきた山本哲は、今日は11回12回をともに三者凡退で危なげなく投げ切ってくれた。早くセーブが付く場面で投げさせてあげたい。

本当に色々なことがあったゲームだが、終わってみればやっぱり勝たなければならないゲームだった。

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コメント

  1. パイン より:

    上田のところで、新田の代打も、もったいなかったですね。

    一枚残しておけば、最終回に勝負することも出来たと思いますが。

    勝負どころの攻めも中途半端というか、どっちつかずのセーフティスクイズでは仕掛けが甘く、点にならない。
    リスクをとらない戦い方が、勝ちを逃がしていると思いますね。

  2. FIYS より:

    > パインさんへ

    小川監督はできるだけリスクを負わない戦い方を理想としている監督ですよね。もう少し投手陣が整って来ればこの戦い方もありだと思うのですが、現状は厳しいですよね。

    リスクを恐れず攻める必要があると思います。

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