木谷好投も打線繋がらず、サヨナラ負け

ヤクルト1-2×阪神

今シーズン苦手としている阪神との対戦は、プロ入り初先発となった木谷の好投もあり、押し気味に試合を進めるもののチャンスで一本が出ず、結局はサヨナラ負けと言う結果が残ってしまった。これで阪神戦は4勝11敗となってしまった。

先発投手が木谷ー能見ということで苦戦は覚悟のゲームだったのだが、木谷が想像以上のピッチングを見せ後一歩のところまで阪神を追い詰めたのだが、打線の援護がなかった。

木谷は、初回から変化球を低めに集め、阪神打線から内野ゴロの山を築いていく。コントロールも安定しており、4回まではパーフェクトピッチングを披露する。芯で捉えられた打球もほとんどなく、文字通り完璧なピッチングだったと思う。
打線は2回にバレンティンのソロホームランで先制するもののその後のチャンスで一本が出ず、追加点を奪うことができない。
するとここまで好投していた木谷が5回1アウトから新井貴に投じたスライダーが抜けて甘く入ったところをレフトスタンドに運ばれてしまい、一振りで同点に追いつかれてしまう。この一球は投げミスであり、振り返って見るともったいなかったが、木谷はその後も崩れることなく坦々と投げ続ける。結局木谷は7回で87球を投げ、被安打3(被本塁打1)無四球の1失点と先発の役割を果たす。

8回は石山が抑え、9回はバーネットで抑えて延長戦と行きたかったのだが、先頭の西岡に内野安打を許すと大和にヒットで繋がれてしまう。すると鳥谷の送りバントをバーネットが1塁へ悪送球してしまい、無死満塁とピンチを広げてしまう。何とかマートンを浅いセンターフライに打ち取り1アウトを奪うものの、最後はまたしても新井貴にサヨナラ犠牲フライを浴びてしまい1-2×でサヨナラ負けを喫してしまった。

ロースコアの接戦だったのだが、大味な攻撃が続き、どこか淡泊な試合となってしまった。
木谷については今日の投球が本来の姿なのだろうか?ストレートの球速は138キロ~140キロ程度。おそらく京セラドームのスピードガンは神宮より辛めだと思うので神宮であれば140キロ以上のボールは常時投げられていたと思うのだが、想像以上にコントロールが良く驚いた。特にフォークボールは低めに集めており、阪神打線にとって邪魔になるボールだったのではないだろうか?
しかし素人目には何が良いのか分かりづらい投球内容に映ったのも確かである。ストレート、スライダー、フォーク、シュートを適度に投げ分けていた感じなのだが、阪神打線はほとんど芯で捉えることが出来なかった。不思議なくらいに上手く抑え込んでいった。と言うことで個人的にはまだ木谷の投手像と言うものを分かりかねている。古野のプロ入り初先発時と同じで、とりあえず次回の先発の権利を掴んだと言った所だろう。阪神にとって木谷は初顔合わせと言うこともあり、今日は戸惑いもあったのではないだろうか?今日の所は木谷の評価は保留にしておきたい。

バーネットに関しては、やはり精神的なものが大きいのだろうか?ボール自体はそこまで悪くないと思うのだが、簡単に弾き返されてしまっていた。そしてバント処理での悪送球である。イージーな処理だったと思うのだが…それでも私は、今シーズンのクローザーはバーネットに託してもらいたいと思っている。今日のリリーフ失敗に関しては上手く切り替えてくれれば良いのだが…

打線は、併殺打3つに8回の2アウト満塁のチャンスではバレンティンが三振と決して調子の良くなかった能見を捉えきることが出来なかった。8回のバレンティンに関してはカウント3-2から高めのボール球を振らされてしまった。あの場面でボール球を見極められればまた一段と怖い4番バッターになると思うのだが、そこまで求めるのは流石に酷なのかもしれない。

併殺打3つについては、仕方ない部分もあると思うのだが、もう少しランナーを積極的に動かすことはできないものなのだろうか?(ずうっと同じことを言い続けていますが…)

明日の先発は小川ー鶴である。小川は、前半戦で阪神打線に滅多打ちにあっている。あの頃の小川とは違うところを見せてほしいのだが、小川の調子も決して絶好調とは言えない。おそらく簡単なゲームにはならないのではないだろうか?

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コメント

  1. まいきぃ より:

    チャンスをことごとく逃してしまう
    ストレス満載のゲームでした。
    川端も好不調の波があるようですね
    バレンティンも、あそこは決めて欲しかったなあ!
    木谷についてビックリしたのは、投球よりも出身校です。県立小倉高校って地元では名門です。かなりのインテリかも知れないです。
    甲子園には行けるほどの野球部はないはずだし、スカウトはどこで目をつけたのかな?日本文理大?

    個人的には、阪神の選手ってなんだか生理的にあまり好きになれないんです。だから負け越しがホントに悔しいんです。
    明日は小川できっちり、お返しお願いします。

  2. 久保田 より:

    木谷、まずは先発合格の内容でした。古野・木谷・小川・八木…、今季の開幕前には予想もしなかった4投手が今後の先発の軸になるのかもしれません。

    それを思うと、村中・赤川・増渕のだらしなさ…。3人のうち1人でも…、せめて中継でも使えるといいのですけどね。

    一昨日の試合で、「もう石川の時代は終わったのか…」とも感じました。最低、7回3失点で投げてくれないと困る投手ですが、投げる球に一昨年までのキレがないように見えます。

    打線は、とにかくバレンティン頼みですね…。だからと言って、ほかに3番・5番を任せられる選手もいないし…。川端・畠山には、あともう少し打ってほしいものです。個人的には、岩村のファースト5番はアリだと思うのですが、どんなもんでしょうかね?

    ともかく、早く最下位を脱出してほしいです!

    PS・まいきぃさん!
    私も阪神はNGです…。選手以外にも、神宮でのあの応援には嫌悪感を覚えています。ただ、オマリーはいい人です!

  3. To 久保田さん より:

    まいきぃです。
    実は僕もオマリーが阪神からヤクルトに来た時からファンになりました。
    代々ヤクルトの外人キャラは、いいですよね。ホージーも好きなキャラでした。

  4. FIYS より:

    > まいきぃさんへ

    本当にストレスが溜まるゲームが続きますね。

    小倉高校って名門校なんですね。知りませんでした。私はドラフトにかかるまで木谷のことは全く知りませんでしたが、私が愛読している「野球小僧」では高校時代から注目選手の欄に名前があったので、一応当時から潜在能力は高かったのではないでしょうか?

  5. FIYS より:

    > 久保田さんへ

    古野、木谷。昨年のシーズンの事を思うとプロ入り2年目のシーズンに2人の投手が出て来たことは嬉しい誤算かもしれませんね。シーズン終了までローテを守れるか注目ですね。

    石川に関しては息の長い投手になってほしいのでまだまだ期待しましょう。不用意な投球はあったかもしれませんが、まだまだ通用していると感じます。

    5番ファースト畠山が頑張らなければ打線はつながりませんよね。

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