木谷の投球はまだまだ蒼い

ヤクルト1-4中日

もう勝ち負けで一喜一憂できないようなチーム状況になっているのだが、先発木谷はまだまだ蒼い。良くも悪くも若さが出ている。

ということで先発の木谷から触れていきたい。結果から言うと7回で119球を投げて被安打9(被本塁打1)与四死球1の4失点という数字が残った。今日も試合を見ていないので何とも言えないのだが、「惜しい」という言葉を使っても良い投球だったのだろうか?

初回の3失点、6回の1失点ともに2アウトからの失点ということでここら辺に投手としての経験不足を感じる。初回は、2アウト1塁から吉川に盗塁を許すと、和田に先制タイムリーを浴びてしまう。ここで抑えられれば良かったのだが、続く平田に豪快に放り込まれ、いきなり3点を失ってしまう。ナゴヤドームで相手先発はヤクルトが苦手としているカブレラということを考えると、ここで勝負ありと言ってしまっても良いような最悪の立ち上がりとなってしまった。
しかし2回からは一転粘りの投球を見せ、ランナーを出しても落ち着いた投球で崩れそうで崩れない。この2回~5回のピッチングは先発でやっていくのに必要な能力を備えていることを感じさせてくれる。このまま粘って味方の反撃を待ちたいところだったのだが、6回に和田、平田を簡単に打ち取った後で高橋周に2ベース、堂上直にタイムリーを浴び、1点を追加されてしまう。ここら辺が非常にもったいない。少し集中力が欠けたところがあったのかもしれない。それでも7回119球を投げられたというところにこの木谷という投手のポテンシャルの高さを感じる。
小倉高ー日本文理大を経て、11年ドラフトの2位指名でプロ入りした木谷は、2年目の今シーズン初めて1軍のマウンドを踏んだ。以前読者の方のコメントでももらったのだが、小倉高校という高校は地元では進学校として有名ということだ。そして日本文理大は細かい継投策で有名な大学である。そんな球歴の木谷がプロの世界で100球以上投げることが出来ている。正直この事実に驚いている。もちろん今日のようにもったいない失点が多い部分もあるが、まだまだ先発投手としての経験が浅い中で良く頑張っているのではないだろうか?私はこの木谷に関しては、プロで使える選手になるとしてもリリーフタイプの投手だと勝手に決め込んでいた。しかし今シーズンの先発での投球を見ていると先発としてゲームを作る能力も備えているようだ。本人が意識を高く持って練習に取り組みさえすればまだまだ伸びる可能性を秘めていると見た!
もしかするとこの木谷思わぬ掘り出し物になるかもしれない。来期に繋がる投球に期待したい。

打線は最近日替わりで先発オーダーが変わっている。今日は、1番比屋根、2番山田、3番川端、4番バレンティン、5番ユウイチ、6番飯原、7番森岡、8番相川、9番木谷というオーダーを組んできた。
正直小川監督にも迷いが生じているように感じる。来季に向けて若手を起用していきたい気持ちもあると思うのだが、まだまだ実力不足の所もあり、どうも中途半端な起用法になってしまっているような気がする。
今日に関しても2番山田という起用法はどうなのだろうか?上田にしてもそうなのだが、小川監督がやろうとしている野球には合わない2番打者だと思っている。私の中では山田も上田も1番か3番を打てる選手になってもらいたいと思っている。もし上田が2番に入る場合は攻撃的な2番バッターとして起用するべきだと考えている。しかし小川監督が求める2番打者は送りバントがきっちり出来て小技の利く選手だと感じている。それならば田中浩、もしくは宮本、三輪辺りが適任だと思うのだが起用されることは少ない。来シーズンは小川監督が指揮を執るかどうか分からないのだが、それにしてもどういうコンセプトでオーダーを組んでいるのか分からない部分が出てきている。(もちろんCSが厳しくなった中で実験的にオーダーを組んでいる部分もあるのだろうが…)
野手陣のバランスの悪さは来シーズン以降も大きな課題になりそうだ。

「今日のバレンティン」
4打数1安打1打点
どうだろうか?ここ5試合ホームランは出ていない。8月があまりに凄いペースで打ちまくっていたので少しホームランが出ないだけでも心配になる。やはり55本という数字は簡単に破れるものではなさそうだ。今シーズンは大きなスランプもなく頑張ってきたのだが、ここにきてやや暗雲がたちこみ始めている。

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