祝55号!で良いのですよね?

ヤクルト2-6広島

早速ですが「今日のバレンティン」から行きましょう。
「今日のバレンティン」
3打数1安打1ホームラン1打点1四球
ということでプロ野球記録に並ぶ55号ホームランが飛び出した。今日は大竹投手の外角いっぱいのストレートをライトスタンドに放り込んで見せた。昨日のホームランも今日のホームランも決して失投でなく、投手が狙った所に投げた中でのホームランというところにバレンティンの凄さを感じた。それにしてもバレンティンがこれだけホームランを量産するとはシーズン前には全く考えていなかった。WBCでの怪我での出遅れ、開幕直後のDeNAブランコの快進撃もあり、ホームラン王自体も難しいのかな?と思っていたのだが、物凄いペースでホームランを量産し、あっという間にブランコを抜き去り、その後も大きなスランプなく打ちまくって見せた。このホームラン量産の一番の要因はやはり昨年までの低反発球が変更されていたことが大きかったと思うのだが、バレンティンは、メジャー球と低反発球での経験を積み重ねたことにより、昨シーズンまでより少し反発係数が高くなった今年の統一球の恩恵を最大限に受けたのだと思う。しかしこれは決して運が良かったという類の話ではなく、バレンティンのバッティング技術の向上があって初めて達成された記録だと思う。
その証拠にホームラン55本という記録だけではなく、打率も現在.340をマークしているし、打点も117稼いでいる。数字だけ見ても技術の向上と日本投手への対応がきっちり出来ていることが伺える。
しかし今日の記事のタイトルを「祝55号!」と出来なかったのは、やはりチームが低迷しているからである。昨日も今日もそうなのだがバレンティンのホームランが勝利に結びつかない。相手からするとバレンティンは間違いなく怖いバッターだと思うのだが、ヤクルトというチーム自体に怖さがないため55本のホームランの中でも相手チームが大きなダメージを負ったゲームはそう多くない印象がある。(他球団ファンから見れば違った印象を持っているのかもしれないが…)私以外のヤクルトファンの方の中でも同じような印象を抱く人がいるのではないだろうか?
それでも残り22試合を残して55本のホームランを積み重ねたことについてはケチのつけようがない素晴らしい記録だと思う。今シーズンのバレンティンは「ホームランの打ち損じがヒット」という言葉がぴったりくるような活躍ぶりである。こんな選手中々お目にかかれるものではない。どこまで記録を伸ばしてくれるか注目したい。

試合の方はというと今日もあっさり敗れてしまった。サラッと振り返って見たい。
先発の石川は、8月29日の中日戦以来の登板となったのだが、5回を投げ、被安打7(被本塁打1)与四死球2の6失点と先発の役割を果たせなかった。石川を庇うつもりはないのだが、調子自体はそれほど悪くなかったと思う。しかし結果は上記の通り5回6失点という数字が残ってしまった。エースの投球ではない。それでも来シーズンに向けてチームとして守備力の向上を目指してもらいたいと感じるゲームだった。特に石川のような打たせて取るような投手の場合、守備陣が固ければ固いほど安心してより大胆に投げられると感じる。しかし今のヤクルトは守備が上手いと言える選手がほとんどいない状況である。本当に今のプロ野球界でトップレベルの守備が出来る選手が正直一人も見当たらない状態である。これでは技巧派の投手は苦戦を強いられてしまう。若い選手も多いのだから経験を積むとともに秋季キャンプなどでは徹底的に鍛え直してもらいたいと感じる。

打線もバレンティン以外に特段書くことがない状態である。目標を失った中で戦うということは想像以上に難しいことのようだ。そんな中ひっそりと好調を維持しているユウイチにも注目していきたいと思う。

何はともあれバレンティン選手プロ野球タイ記録の55号ホームランおめでとうございます!

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コメント

  1. 匿名 より:

    連日の詳しいレポート、楽しく読ませて頂いております。バレンティン選手には60ホームランと三冠王、さらにセのMVP、小川投手には15勝以上で新人王をゲットしてもらいたいものです。今は正直、この二人以外に応援する楽しみがありません。ところで…、来季、仮にミレッジ・館山が戻れたとしても、まだまだ戦力不足ですね…。内野陣が非力すぎます。池山クラスのショートや土橋的なセカンドはまったく見当たりません。川端は、サードを守るのなら、3割・20ホームランぐらいの打力がほしいです。私はせめてファーストに外国人選手を入れてほしいと思います。必然的にラルーは解雇ですね…。投手の先発陣は館山、石川、小川、八木を軸に、あとは木谷、徳山で回せるでしょう。古野にはロングリリーフを期待します!なお、中村捕手を落とした理由は分かりませんが、代わりにあがってきた捕手、打力はありそうです。…とはいえ、燕が優勝を競うようになるには、まだ時間がかかりそうです。あと、バレンティン選手も、ペタやラミのように横取りされないことを願います。

  2. FIYS より:

    > ーさんへ
    コメントありがとうございます。本当にバレンティンと小川以外には楽しみがないシーズンになってしまいましたね。野手陣のバランスの悪さは想像以上に深刻でどういったチーム作りをしていくのか先が見えません。バレンティン、ミレッジのどちらかがファーストを守れれば…などと考えることもありますが、タイプ的に難しそうですね。
    11年シーズンに優勝を逃したのはあまりにも痛かったですね。もしかすると当分我慢のシーズンが続くかもしれませんね。

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