八木緊急降板からの山中、阿部、江村大炎上。11-20って…

ヤクルト11-20阪神

阪神戦はこんな試合が多過ぎる。阪神が23安打で20点、ヤクルトが16安打で11点。結局序盤の大差が付いてしまった。打てども打てども点差が縮まらない、今シーズンのヤクルトを象徴するような試合となった。

先発の八木はここ2試合絶好調だっただけに非常に心配である。初回19球での緊急降板となってしまった。左足太ももの痛みということで詳しいことは分からないのだが、大事に至らないことを祈るだけである。

緊急登板となった山中はマートンに四球を与えて満塁とすると新井貴に満塁ホームランを許してしまう。緊急登板ということでこの場面は強くは責められないのだが、その後も鳥谷、マートンにホームランを浴びるなど結局2回1/3で被安打9(被本塁打3)与四死球1の6失点と大崩れしてしまった。これだけ打たれてしまうと実力的にどうなのだろう?と疑問を感じてしまう。かなり低い位置から投げ込む変則のアンダースロー投手なのだが、阪神打線にいとも簡単に弾き返されてしまった。あまり嫌らしさを感じない投手なのかもしれない。緊急登板ということもあり調子が悪かったのなら仕方ないのだが、もしかすると今後も滅多打ちにあってしまうかもしれない。個人的には新垣より山中の方が期待できるかな。と感じていただけに少しショックを受けるような打たれっぷりだった。

その後の投手も打ち込まれてしまい、特に阿部は2回で7失点、江村は1回を4失点と大炎上となってしまった。気になったのは江村である。先日の試合ではピンチを招きながらもストレートで押しまくってアウトをすべて三振で奪うという魅力たっぷりの投球を見せてくれていたのだが、今日はあからさまに球速も落ちてしまい、簡単に打ち込まれてしまった。こちらもちょっと心配である。連投という訳でもないのだが…ちょっと身体にトラブルが発生しているのでは?と疑いたくなってしまう。今シーズンの江村は非常に質の良いストレートを投げていたのだが、今日の投球は昨シーズンと変わりない何の特徴もないピッチングになってしまっていた。

打線は打てども打てども点差が縮まらないという厳しいゲームになったのだが、その前に初回の比屋根の守備について触れておきたい。厳しい言い方になってしまうが今日の試合の戦犯は比屋根と言われてしまっても仕方ないだろう。2アウトランナーなしからなんでもないセンターフライを落球してしまい、その後ピンチが広がり山中が新井貴に満塁ホームランを浴びてしまった。3アウトチェンジとなる所が落球で打者を活かしてしまうとは何ともお粗末である。ヤクルトの外野陣は誰を出しても同じような守備の繰り返しなのだが、それにしてもプロらしからぬ外野手のエラーが多過ぎる。こんな守備をしていては投手陣からの信頼も失ってしまうだろう。今日の比屋根にしろ上田にしろ飯原にしろ身体能力と言った意味では良い物を持っているのだが、凡ミスがあまりに多過ぎる。レギュラーのバレンティン、雄平含めてこれだけ守れない外野陣は近年のプロ野球界全体を見渡してもあまりないことなのではないだろうか?プロの外野手にこんなことを言うのも変なのだが、捕れるボールだけでもしっかりアウトにしてもらいたい。宮本慎也氏がよく「ピッチャーが打ち取った打球はしっかりアウトにしたい。」という主旨のことを言っていたと思うのだが、それは内野手の話である。外野手に対して「捕れるボールはしっかり捕ってほしい。」という言葉はあまりにハードルが低いのだが、今のヤクルト外野陣にはこんな言葉を使いたくなってしまうのも事実である。

打線は昨シーズンまで苦手にしていたメッセンジャー相手に良く喰らいついたと思う。但し大量点差が付いた中でのゲームだっただけに参考記録程度に考えておいたほうが良いと思うのだが…それでもこの対メッセンジャー相手にこれだけの打撃が出来るということはやはりヤクルト打線の破壊力をうかがい知ることが出来た。
山田が3安打2ホームラン、川端、中村が猛打賞、バレンティン、雄平がマルチヒットと気を吐いた。これが見れただけ今日球場で応援したヤクルトファンは良かったのではないだろうか?
明日の阪神の先発は岩田ということで今日のように打てるのか注目して見たい。

P.S 一応采配についても触れておくと、2番センター比屋根という起用法はどういう意図だったのだろうか?落球に関しては監督の責任ではなくあくまで比屋根自身の責任なのだが、それにしてもよく分からない起用である。調べてないがメッセンジャーとの相性が良いのだろうか?(それなら納得できるが…)
あともう一つ、これは唯々ケチを付けているだけになってしまうかもしれないが、試合を捨ててないという所を見せるのであれば8回にバレンティンに代走三輪を送る必要はなかったのでは?と思ってしまう。結果的には9回に江村が打ち込まれてしまったので怪我の心配があるバレンティンに無理をさせずに済んで良かったのかもしれないが…展開が展開だっただけに次の打席を視野に入れて代走を出さないという選択肢もあったのではないだろうか?

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コメント

  1. ケマル より:

    八木は心配ですね。軽症なら良いのですが。

    今日の試合はひどかったですね。
    点をいくらなんでも取られすぎです。

    中継陣が踏ん張れば結果的にどうなるか分からない試合でした。

    特に比屋根のエラーは…
    何も攻撃時の足だけを期待されているわけではなく、広い守備範囲を期待されていると思うのですが。このような守備では正直つかってもらいたくないです。
    上田も簡単なエラーをする事がありますし、何かスワローズに問題があるのでしょうか?私には分かりませんが。

  2. まみ より:

    比屋根のエラーは怒りました。
    なんでもないセンターフライでした。
    代打も飯原は良かったですが、
    ユウイチと浩康が仕事をしない!
    今のヤクルトは守備に期待が持てない分、
    打撃力を信じるしかないのですが
    それでも今日の試合は・・・
    比屋根が2番なら最初から谷内にして欲しかったです。

  3. より:

    昨日の試合は酷かったですね、ブログの記事にもあるように比屋根の落球で勝敗が決まってしまいましたね。

    映像で見てましたがグラブの土手や一旦グラブに収まっての落球なら理解できますがグラブの先端に当てての落球なのでフライを取る時に腕で目を隠してしまって捕球しているのは目を疑いました、プロの外野手では有り得ないと解説の池田も呆れてました。打つ方も3タコでしたが映像みても2番バッターとして粘って塁に出ようと意識は低く初球の厳しい球を打ったり、ボール2から強振して空振りしたり考えてバッティングしていると思えないです。(他のチームなら間違いなく即2軍なのですが落とさないのはなぜなのか不思議です)

    それと江村は、この展開で投げるに気持ちが入ってなかったです、監督や投手コーチは選手の気持ちや起用方法をもう少し固定してあげないと安定した成績は残せないと思います(こちらのブログ記事でも選手起用がコロコロ変わりすぎとの事に対しては非常に同感です)

    八木は今シーズン絶望ですね、数少ない防御率3点台の投手がいなくなるは痛すぎで最下位脱出は厳しくなりましたね。

  4. FIYS より:

    > ケマルさんへ

    八木は軽傷とはいきませんでしたね。好調だっただけに非常に残念です。

    比屋根に関しては、ケマルさんのおっしゃる通り、攻撃時の足だけでなく守備でも広い守備範囲を期待されていると思うのですが、凡ミスが多過ぎますね。(上田、飯原も同様ですが…)

  5. FIYS より:

    > まみさんへ

    比屋根の落球はあまりにひどいプレーでしたね。

    右投手でも2番ショート谷内は試してみても良いかもしれませんね。まだレギュラーを固定できないポジションの選手達には奮起してもらいたいですね。

  6. FIYS より:

    > Kさんへ

    比屋根の落球はちょっと酷いプレーでしたね。あまり考えずにのびのびプレーしたほうが結果を残すタイプの選手かもしれませんが、それではチーム力のアップには繋がりませんよね。この試合の反省をしっかり今後に活かしてもらいたいと思います。

    江村は身体のトラブルでなければとりあえずは良いのですが、まだ場面によって気持ちが入らないというのも困りものです。まだそこまでの実績はないのだからしっかり気持ちを入れて投げてもらいたいと思います。

    八木は好調だっただけに非常に残念ですね。

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