川端のために!そして1100安打!

2025試合結果


ヤクルト3-1広島

試合前に川端の今シーズン限りでの引退が発表された。→「川端慎吾引退 | ヤクルトファンの日記
そして今日、明日の神宮での2試合、川端は1軍に登録され、ゲームに出場することとなった。ベテラン川端のプロ野球生活最後の2試合は、他の選手にとっても特別なものとなった。スタメンに復帰した村上がホームランを放つと、長きに渡りヤクルトを一緒になって引っ張ってきた山田にもホームランが飛び出した。「川端への惜別の一発」ということになるだろうか?そして7回に代打で登場した川端もライトへ痛烈な2ベースヒットを放ち、自らの引退に花を添えてみせた。完全消化試合だからこそ出来るゲームという意味ではちょっと寂しさも感じるのだが、それでもヤクルトファンの思いにも応えてくれるようなゲームになったのではないだろうか?

川端は、3-1とリードした7回裏2アウトランナーなしという場面で代打で登場した。神宮球場のボルテージが一気に上がる中で川端はカウント2-0から鈴木が投じた甘いストレートをしっかり弾き返すと打球はライトへの2ベースヒットとなった。今日の引退会見で「あと2試合で1100安打を目指したい。」旨を語っていたのだが、有言実行となる1100安打目を達成してみせた。
個人的には広島バッテリーには全力で川端を打ち取りに来てもらいたい気持ちを持っていたが、鈴木ー石原のバッテリーは、ストレート勝負を選んだ。リアルタイムで見ていないため、実際どうだったかは分からないのだが、引退する川端でもストレートと分かっていれば、あれぐらいのバッティングは朝飯前なのではないだろうか?川端の高い打撃技術を見せ付ける1100安打目になったのではないだろうか?
今シーズンの川端は、今日の引退会見でのコメントを見る限りでは、コンディションはここ数年の中でも良い状態にあったようである。それだけに球団から引退を打診されてもギリギリまで引退を決断できなかったようである。今シーズンに関しては、開幕から野手の主力に怪我が相次いでしまい、各試合総力戦で戦わなければならない状況にあった。それだけに代打一本で勝負する川端に1軍での出場機会を与えること自体が難しい状況にあったということも言えるのかもしれない。今年左の代打一番手を任された宮本は出塁した際にそのまま塁上に残ることが出来るし、守備に就くことも出来るため、その分代打枠としては川端を上回っていたと言えるのではないだろうか?もしチーム事情が違っていたのであれば、今シーズンももう少し川端にチャンスが巡ってきていた可能性はある。しかし勝負の世界に「if」は不要である。今シーズンの川端に1軍での出場機会は巡ってこなかった。それでも今日の代打1打席で結果を残してしまう辺りは、やはり天才川端である。広角に打球を放つことが出来るバットコントロールは、プロの世界でも際立っていた。今日のライナーでライトへ運んだ打球も川端らしさが詰まった美しい一打となった。明日もう1回打席に立つ川端を見ることが出来るはずである。天才川端のバッティングを堪能したいと思っている。

川端の引退が発表された特別なゲームで勝利を手繰り寄せたのは、村上と山田のバットだった。久々のスタメン出場となった村上は初回に広島先発森のインコースへのツーシームをキレイに弾き返すと打球は右中間スタンドに飛び込む、今シーズン第20号となる逆転2ランホームランとなった。決して簡単なボールには見えなかったのだが、インコースのボールにしっかり反応して捉えることが出来ていた。スタメン復帰のゲームの第1打席で即結果を残してしまう辺りに村上の凄みを感じることが出来た。一塁ベースを回った辺りで右手人差し指を斜め上に差し出すようなガッツポーズを披露したのだが、そのポーズは村上のプロ初ホームランの時を彷彿とさせた。特別な試合でのホームランに村上も思うものがあったのではないだろうか?
そして2回には山田にバックスクリーンに飛び込むソロホームランが飛び出した。今日のゲームも早々にベンチに退くなどコンディション面での不安は付き纏うのだが、そんな中でも森のツーシームをしっかり捉えてみせた。今シーズンの山田は、センターから右方向への打球に関しては、中々飛距離が出ていなかったのだが、今日は打球がバックスクリーンまで届いた。コンディションが整わない中で中々ボールに力が伝えきれていないのかな?と感じる場面が多かったのだが、今日の打球は思いのほか伸びて行った。川端と共に長年に渡ってチームを支えてきた山田の強い想いも乗せたホームランとなった。

ヤクルトの顔となっている選手が活躍する中で、投手陣では吉村が7回1失点と好投し、試合を作ってみせた。初回は不運なヒットも重なる中で先制点を許してしまったのだが、2回のピンチを凌ぐと3回からは、投球が徐々に落ち着き始めた。3回以外は、毎回ランナーを許す投球内容ではあったのだが、ランナーを許した後にガタガタと崩れないのが吉村の強みである。7回まで投げ切ったことにより、8回は荘司、大西と2人投入することが出来、9回は星がきっちり広島戦を抑え込んでみせた。

川端のための2試合のうちの1試合目は、投打が噛み合った見事なゲームとなった。明日も当然貪欲に勝利を目指して戦ってもらいたい。




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コメント

  1. 超匿名 より:

     これからのヤクルトを背負う投手の柱である吉村の勝利投手と、これまでヤクルトを支えてきた山田村上の一発があって、ファンとして大満足の試合でした。
     これで終われば良かったのですが、やはり試合早々に退いた山田のコンディションの不安定さは気にかかりますね。

    • fiys より:

      超匿名さんへ

      最下位に沈んでいてもこういった試合が見られることが、ヤクルトのそしてプロ野球の魅力なのかもしれませんね。
      山田のコンディション面についてはやはり心配ですが…。

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