ヤクルト5-0広島
野球好きの私にとって「広島」と言えば「カープ」なのだが、実は「サンフレッチェ」のサッカーにも魅力を感じていたりする。「サンフレッチェ」の意味は、日本語の「三」とイタリア語の「フレッチェ(矢)」を組み合わせた造語であることは有名である。
今回のマツダスタジアムでの広島との三連戦は、22年ドラフト1位吉村、19年ドラフト1位奥川、24年ドラフト1位中村優と3人のドラ1投手が先発が先発し、それぞれが結果を残した中でチームは1勝1敗1引き分けと踏ん張ってみせた。「今シーズン」という括りで言えば、この3投手の好投も浮上のきっかけになるとは思っていないのだが、先々のヤクルトスワローズを見据えた中では、「光」を感じる部分もあった。
今日は前回の登板に続いて、決して好調とは言えずとも5回まで粘り切ってプロ初勝利を上げた中村優に拍手である。
中村優は、ストレートの出力を意図的に抑えたのか?それとも出力が上がらなかったのか分からないのだが、本来の状態から行けば決して調子が良いとは言えない姿で広島打線と対峙している印象が残った。前回の登板ではスライダーがばらついてしまい、リードする中村悠も苦しんだと思うのだが、今日は、前回の登板よりは、スライダーが安定しており、中村優にしては、球速が出来らない中でも何とか投球の組み立ては出来ていたのではないだろうか?毎回ヒットを許し、ピンチの連続だったのだが、ランナーが出た以降大きく制球を乱すこともなく粘り切ってくれた。
5回で85球を投げ、被安打7、与四球2の無失点というスタッツは、前回の登板とほぼ変わらず、この2試合の投球内容をどう見るか?と言われれば、やはり中村優にしては、物足りないという評価になってしまうのかもしれないが、それでも前回が5回1失点、今日が5回無失点としっかり試合を作れているところに中村優のクレバーさを感じることが出来る。
ヤクルトがドラフト時に獲得を願って入札し、そのまま獲得出来た投手が今回の3連戦で登板した吉村、奥川、中村優である。3人ともにボールの威力、キレもさることながら、投手としての引き出しの多さとクレバーなピッチングに特徴がある3人である。この3人が同一カードで結果を残してくれたことがファンにとっては何よりうれしいことだった。そして中村優が勝ち投手となり、プロ初勝利を上げたことに大きな喜びを感じることが出来た。
この3連戦の投手陣の光が吉村、奥川、中村優であれば、野手陣の光は「1番並木」ということになるだろう。3試合ともに初回の第1打席で結果を残し、並木の出塁が先制点に繋がることとなった(第2戦は先頭打者ホームラン)。昨日、今日は初回の1安打のみの出塁に終わってしまったのだが、今のチーム状況を考えると、とにかく初回の攻撃を大切にしてもらいたい思いがあるため、先頭打者の並木が結果を残した中での先制点は、ヤクルトの攻撃の新たな武器にしてもらいたいと感じるものとなった。野球におけるスピードと言う意味では、球界トップレベルの実力を誇る並木が打力を付けた中でトップバッターに定着することが出来れば、これほど心強いことはない。まだレギュラーを奪取した訳ではないのだが、1番センター並木が定着することを密かに期待していきたいと思う。
そして今日のゲームを決めたのは、中村優と同郷である長崎出身の増田のバットだった。6回に伊藤のタイムリーで1点を追加した後、2アウト1,2塁という場面で中村優に打席が回ったのだが、ここでヤクルトベンチは代打増田を起用する。何としてでも1点を追加したい場面だったのだが、ここで増田が120点以上の結果でベンチの期待に応えてみせた。カウント1-0から森が投じたツーシームが甘く入った所を見逃さず強いスイングで捉えると打球は左中間スタンドに飛び込む3ランホームランとなり、勝利をグッと手繰り寄せる一発となった。このパンチ力が増田の魅力の一つである。今年は、左投手の登板時に打席が与えられる機会が多いのだが、打席の割に、結果を残せているとは言えない数字が残っていただけに、今日の代打での3ランホームランは、高津監督をはじめとする首脳陣へのアピールになる一打になったのではないだろうか?
中村優がプロ初勝利を上げ、1番並木が連日結果を残し、出場機会を増やしている伊藤がきっちりタイムリーを放ち、最後は代打増田の3ランホームランとヤクルトファンにとって最高の1勝となった。
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