ヤクルト0-3中日
バンテリンドームナゴヤを本拠地とする中日の最高の勝ちパターンは「静かなる勝利」であると思っている。淡々と試合を進め、派手さはなくともいつの間にか得点を奪い、そのまま逃げ切る。大きな山場を作ることなく勝利に繋げる。投手力の高さを活かしてディフェンシブに勝ち切る。これがここ10年程の中日の勝ちパターンである。今日はそんな中日の勝ちパターンに完璧に嵌められてしまった。中日は中日でこういった野球を継続していくことに限界は感じていると思う。投手を中心としたディフェンスを軸とした野球は安定感はあるが、得点力不足が続くとシーズンを勝ち切れないことは中日自身が証明してくれている。バンテリンドームナゴヤは、来シーズンよりホームランウイングが設置され、今よりもホームランが出やすい球場に生まれ変わる。そうなると昨日や今日のようなロースコアのゲームも減少していくのかもしれない。球場が生まれ変わるとともに中日自体がどう生まれ変わるのか?来シーズンの注目ポイントになりそうである。
今日はヤクルト打線が中日先発の大野、メヒア、松山の前に3安打に抑え込まれてしまった。チャンスらしいチャンスすらほぼ作ることが出来ず、4回に先頭の村上がヒットで出塁して以降は、パーフェクトに抑え込まれてしまった。中日先発の大野は、昨日のヤクルト先発小川同様、若手時代のボールの威力は失われてきているのだが、ベテランならでは投球術で相手打線を抑え込む術を持っている投手である。小川以上に投球スタイルを変更することの難しさがあった投手だと思うのだが、今シーズンはツーシームやカットボールを上手く使うことで久々に結果を残している。今日は大野の巧みな投球術の前にヤクルト打線は芯を外されてしまい、凡打の山を築いてしまった。
2回に1アウトから北村恵、長岡の連打が飛び出した場面が唯一のチャンスだったのだが、そのチャンスを潰してしまうと、その後はチャンスを作ることすら難しかった。
前回の巨人戦で派手に打ち込まれてしまったランバートは、今日は数字的には6回3失点でまとめ先発としての最低限の役割を果たしてくれたのだが、3回は岡林、田中の連打、5回はチェイビスのホームラン、6回は中日に機動力で揺さぶられ、最後はダブルスチールでの失点ということで、見方によっては「良いようにやられてしまった。」と言えるのかもしれない。ボールの威力自体は感じたのだが、どうしても詰めの部分が甘くなってしまう。5回のチェイビスのホームランは、追い込んでからの変化球が抜け気味となり、甘くなったところを捉えられてしまったし、6回は0アウト1塁での送りバントで3塁まで進塁を許してしまいその後ダブルスチールで追加点を奪われてしまった。ランバート自身のちょっとした隙を突かれてしまう結果となってしまった。ボール自体はそこまで悪くなかったと思うのだが、1点勝負になりやすいバンテリンドームナゴヤでの中日戦ということを考えるとちょっとしたミスが致命傷となってしまった。
ヤクルトファンからすると書けることが少ない、中日ペースのゲームとなってしまった。
P.S 今シーズンはロッテとの交流戦で、今日の中日戦と同様1塁ランナーを送りバントで3塁まで進めてしまう場面があった。高校野球などではバントエンドランを仕掛け、打者は三塁手に捕らせるバントをし、その隙に1塁ランナーが一気に3塁まで進塁する場面を時折見るのが、プロではあまりないプレーである。今日のブライトのバントは完璧なバントでしたが、1塁ランナーの田中はスタートは切っていませんでしたよね?これで3塁まで進まれてしまったことは、ヤクルトの守備の連係ミスと言わざるを得ないですよね。こういったプレーは減らしていきたいですよね。
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