ヤクルト3-4中日
私は、このブログで何度か触れているのだが、吉村は元々立ち上がりが上手い投手という印象があった。しかし、今シーズンはその立ち上がりに苦しんでいる。今日は味方打線が1点をプレゼントしてくれた後での登板だったのだが、四球も絡む中で2点を失い、逆転を許してしまった。その後打線が奮起し、一旦は逆転に成功したのだが、7回からマウンドに上がった大西が3つの四球を与え、ピンチを招くと代わった荘司が上林に逆転2点タイムリーヒットを打たれ、試合はそのまま3-4で終了となってしまった。
私が今シーズンのヤクルトが他球団と戦える状態が整ったと感じたのは、開幕から86試合目のことだった。それ以降は、1試合単位であれば十分勝ち負けを語ることが出来るチーム状態にはあると思っている。しかし、大敗を喫するゲームも目立ち、中々勝ち星が増えてこない状況が続いている。ベストゲーム、ワーストゲームの定義は人それぞれ違うと思うのだが、私の中では、86試合目以降に限定するのであれば、今日のゲームはワーストゲーム候補の一つになってしまうと思っている。
今日の吉村の最終的なスタッツは、6回で92球を投げ、被安打4、与四死球2の2失点という数字であり、勝ち投手の権利を持ってマウンドを降りたことから先発投手としての役割を果たしたという見方は出来るのかもしれない。しかし、私は、今シーズンの吉村に関しては、チームのエース格として見させてもらっているため、6回2失点であっても、2回以降立ち直ったとしても、QSを達成したとしても手放しで褒める気持ちにはなれない。初回に四球と3本のヒットを許す中で2点を失ってしまい、球数も23球を要したのだが、この回をスムーズに立ち上がっていれば試合の流れは全く違ったものになったと思うし、最低でももう1イニングは投げれたはずである。初回に2点を失ってしまったことにより試合の流れを手放してしまい、リリーフ陣の負担を増やしてしまったという部分に目が行ってしまう。もちろんそれだけ吉村の能力の高さを買っているからこその批評ではあるのだが、2回以降の投球を見る限り、1回の投球があまりにも悪い意味で目立ってしまった。吉村は、本来コントロールも良く、バランス型の好投手である。立ち上がりに関しても、私は吉村に関してはそれ程心配していなかったのだが、今シーズンは試合ごとに躓いてしまっている。今日は、ピッチャーズパークであるバンテリンドームナゴヤでのゲームであり、立ち上がりの難易度もそれ程高くなかったはずなのだが、結局2点を失い、逆転を許してしまった。あまりにも勿体ない立ち上がりとなってしまった。
そして1点リードの7回のマウンドに上がった大西の乱調も想定外だった。先頭のチェイビスを三振に斬って取った時には、この回に大西が崩れる姿など全く想像していなかったのだが、その後代打の大島、板山に四球を与えると2アウト後田中にも四球を与えてしまい、2アウト満塁という場面でマウンドを降りることとなってしまった。先程も触れたように今日はピッチャーズパークであるバンテリンドームナゴヤでのゲームであり、1点差とは言え、四球を与えてしまった大島、板山、田中は長距離打者ではない。四球は最もやってはいけないことの1つだったのだが、その四球がこの回だけで3つを数えてしまった。コントロールが安定している大西がここまで乱れてしまったことにより、ベンチも慌てて荘司を投入したと思うのだが、その荘司は上林に逆転2点タイムリーヒットを浴びてしまった。
中々試合の流れを掴めない中でも7回に内山のタイムリー2ベースで勝ち越し、ようやくヤクルトの流れに持ち込んだと思っていたのだが、直後に逆転を許す展開となってしまった。
ヤクルトの投手陣の中では信頼度が高い、吉村、大西が共に不安定さを露呈してしまった。吉村も大西も今日崩れてしまった場面をしっかり振り返り、今後の登板に活かしてもらいたい。
打線は、初回から制球が定まらない中日先発仲地からいきなり内山の犠牲フライを先制点を奪うと、2回は0アウト満塁、3回はその仲地が北村恵吾に頭部死球を与え、危険球退場となり、2アウト満塁のチャンスを作ったのだが、結局内山の犠牲フライでの1点以降は、得点を奪うことが出来なかった。2回、3回の攻撃に関しては、吉村が立ち上がりに2失点していなければ、精神的にももっと優位に立てたと思うし、戦略的にも色々と考えられたと思うのだが、1点ビハインドの展開の中で上手く攻撃を繋ぐことが出来なかった。スクランブル登板となった吉田も当初はコントロールが乱れていたのだが、その後立ち直らせてしまった。
内山の犠牲フライ、タイムリー2ベース、オスナのホームランはいずれも素晴らしい一打だったのだが、チャンスを潰し続けたことによって一方的な展開に持ち込めなかったことが敗戦に繋がってしまった。
P.S それにしても中日のクローザー松山は素晴らしいですよね。角度と威力十分のストレートで相手打者を押し込む姿は圧巻ですね。八戸学院大時代からドラフト本では評価が高かった投手なのですが、ドラフトでは育成指名だったのですよね。何故育成指名まで残っていたのかは分からないのですが、実力でここまでの地位を築き上げましたよね。怪我での離脱もありながら今日で36セーブ目という数字にも驚いてしまいます。
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