今年は「セ」の方が強いかな?

2023試合結果


ヤクルト3-2西武

西武の先発平良のボールが走っており、厳しいゲームが予想されたのだが、ラッキーなヒットや相手のミスにも乗じて点数を奪い、流れを作ると、その後は投手陣が粘り切り、ロースコアのゲームをモノにしてみせた。やはり山川を欠く西武打線は迫力不足であり、先行逃げ切りの形のゲームを作れると勝つ確率は高くなる印象である。
このブログを書き始めてから12年が経過しているのだが、これまでは、地力に勝るパリーグのチームを相手にどのように勝ちを拾っていくか?という視点で交流戦を見てきた。しかし今年に関しては、まだソフトバンク、オリックスと対戦していないのだが、個人的には正直に言ってセリーグの球団相手の方が戦いづらい印象を持っている。西武は特にチームの戦力(特に野手)が整っていない印象が残ったのだが、その他の日本ハム、楽天、ロッテについても、打線の怖さという意味ではセリーグの阪神、DeNA、広島、巨人の方が上だと感じている。昨日も今日も今の西武打線だからこそ拾うことが出来たゲームだったのではないか?という感想を持っている。実際に首脳陣や選手はその辺りを肌感覚としてどう捉えているのだろうか?パリーグ上位のソフトバンク、オリックスとの対戦が残っているため、決して楽観視は出来なのだが、交流戦を5割以上で終える可能性を十分に残した中で後7試合を戦えるシチュエーションを作ることが出来た。ヤクルトのチーム状態も良いとは言えないが、何とか粘り強く戦ってもらいたい。

ヤクルトの先発小澤は、前回の楽天戦から先発起用となっているのだが、急な配置転換にも関わらず良く投げてくれている。リリーフ時に比べると奪三振数が減っており、短いイニングを全力で飛ばすスタイルは取れなくなっていることが伺えるのだが、それでも緩急を駆使して、相手打線に的を絞らせず、凡打の山を築く辺りに、努力の跡が見える。ソフトバンクを戦力外となり、育成契約でヤクルトに移籍してきたのが、21年シーズンのことである。元々は本格派の右腕だったのだが、移籍後生き残りをかけてサイドスローに転向し、昨シーズン支配下契約を勝ち取った苦労人である。まだサイドスローに転向して2年程だと思うのだが、フォームは安定しており、変化球の精度も高くなっている。細かい制球やランナーを出した後のピッチングに課題はあるし、リリーフ調整を行ってきたことにより、長いイニングを投げるスタミナにも不安があると思うのだが、それでも2試合続けて先発で結果を残してみせた。
昨シーズンは2軍ではリリーフ起用だったのが、1軍ではロングリリーフを挟んで先発起用をされ、今シーズンは今シーズンでリリーフからスタートして、このタイミングで先発へ配置転換ということで難しさは感じていると思うのだが、一度底を見た男だけに、どんな役割でも高いモチベーションを保ちながら投げている様子が見られる。
今日は初回からストライク先行の投球で、球数少なく西武打線を抑え込んでいった。理想的な投球ではあるのだが、こういった投球が出来るということはそれなりに投手としてのスキルが高くなければならない。ただストライクを投げ込むだけで通用する程1軍のゲームは甘くない。複数の球種で的を絞らせない中でカウントを稼げるからこそ、主導権を保った中で投球が出来ている印象である。6回で69球を投げ、被安打4、与四死球1の1失点という数字は合格点を与えられる。おそらく来週以降も先発起用が続くと思われるのだが、オリックスやその後のセリーグ球団にどの程度の投球を披露してくれるか注目してみたい。
リリーフ陣は、7回から星を投入し、逃げ切りを図ったのだが、その星が四球と2本のヒットで0アウト満塁のピンチを招くと平沼に犠牲フライを許し、1点差に詰め寄られてしまう。ここでヤクルトベンチは木澤にスイッチし、失点を防ぎにかかった。その後、2アウト満塁、カウント3-1と絶体絶命のピンチもあったのだが、そこから木澤が粘り切り、最終的には鈴木を打ち取り、リードを保ったまま、清水、田口へ繋ぐ形を作ることが出来た。木澤に関しては、よく粘ってくれたのだが、小澤同様、「相手がセリーグのチームだったらもっとプレッシャーを掛けられていたかもしれない。」という思いを抱いた。星にしろ木澤にしろ今後もおそらくは痛い思いをしながら成長していくのだと思う。
8回、9回は清水ー田口の盤石のリレーで逃げ切ってみせた。今の西武打線であれば、この2人に関しては、ある程度安心して投球を見守ることが出来た。

打線は、山田が先発オーダーを外れ(おそらくは、怪我の悪化などではなく、休養日)、1番セカンド武岡、2番センター内山、3番レフト青木、4番サード村上、5番DH川端、6番ライトサンタナ、7番キャッチャー中村、8番ファーストオスナ、9番ショート長岡というオーダーで平良と対峙することとなった。
昨シーズンまでリリーフとして圧倒的な数字を残してきた平良なのだが、先発転向後も自ら希望しただけあって、しっかり先発投手としてアジャストすることが出来ている。今日に関しては、ストレートの威力も変化球のキレも抜群であり、簡単には得点できない雰囲気が初回から漂っていたのだが、2回にラッキーなヒットもあって2アウト2,3塁のチャンスを作るとオスナが高めのストレートをライト前に弾き返す先制2点タイムリーを放ってみせた。終わってみれば、オスナのこの一打が非常に価値のある一打となった。おそらく西武バッテリーは釣り球的に投じたストレートだったと思うのだが、そのストレートに力負けすることなく捉えてみせた。「8番オスナ」が機能した場面となった。その後は相手のエラーで追加点を奪った以外は、追加点を奪うことは出来なかったのだが、今日の平良の出来からすれば、1点を奪うことも簡単ではなかったと思われるため、どんな形であれ、平良相手に3点を奪えたということが非常に大きなことだった。
残りの交流戦はホームでのゲームとなり、DH川端は起用できないため、今の打線の状態を見ると不安が大きいのだが、ホーム神宮で生き返ってもらいたいと感じる。長打力のある山田、村上、サンタナ、オスナのバットに期待したい。




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コメント

  1. 超匿名 より:

     小澤はヤクルト伝統になっている再生工場の成功例に加わる気配がしますね。
     西武はかつてのAK砲、最近だとおかわり中村や山川といった打者に代表される強打のチームの印象でしたが、ずいぶんと迫力不足に感じられ驚いています。

    • fiys より:

      超匿名さんへ

      西武は選手の流出が多く、チーム作りが難しそうですよね。今の打線はかなり厳しい状態に映ります。
      小澤はフォームが馴染んできましたかね。

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