ヤクルト8-7広島
私が「夏祭り」という曲を初めて知ったのは、高校生の時だった。「Whiteberry」というガールズバンドが歌っていたのだが、青春時代を送っていた私に刺さる曲だった。とても良い曲だなと思っていたその曲は、Whiteberryのカバーであり、元々は「JITTERIN’JINN」というバンドの曲だったことを知った。私は、Whiteberryの「夏祭り」もJITTERIN’JINNの「夏祭り」も好きである。その「夏祭り」がヤクルトのチャンステーマに採用されたのは、おそらくWhiteberryがカバーした後のことだと記憶している。すでに20年以上は、ヤクルトのチャンステーマとして奏でられ続けているのではないだろうか?どういう経緯で「夏祭り」がヤクルトのチャンステーマに採用されたのかは知らないのだが、応援歌としてもとても心地良いリズムの曲となっている。
ヤクルトは、今シーズン「スワサマ」という企画を実施しており、広島との今回の3連戦では「縁日」が開催されているとのことである。ヤクルトが、神宮球場が「夏」一色に染まる中で、今日のゲーム内容も「夏祭り」っぽい華やかなものとなった。
「スワサマ」の企画で選手達が法被姿に提灯を持っている写真が掲載されていたのだが、その中でも本当に似合っているなと感じたのが、ホセ・オスナだった。今日のゲームでは、そのオスナが同点3ランホームラン、勝ち越しタイムリーヒット、決勝点となるタイムリー2ベースの猛打賞、5打点と大活躍してみせた。ルーキー中村優が初回に3点を失う苦しい立ち上がりとなったのだが、その直後にオスナが広島先発玉村から同点3ランホームランを放ち、試合を振り出しに戻してみせた。今シーズンのヤクルトは、初回に先制点を許してしまうと、ほぼほぼそのまま逃げ切られてしまう印象が強かったのだが、そんな状況下で飛び出したオスナの同点3ランホームランは、チームを活気付ける貴重な一打となった。
1点リードされた2回には、赤羽の犠牲フライで追い付くと、続くチャンスでオスナがタイムリーヒットを放ち、相手のミスも重なる中で2点をリードしてみせた。2アウト満塁で一本出るのと出ないのとではその後の試合展開が大きく変わってくるため、このタイムリーも非常に大きなものとなった。
1点リードで迎えた8回にもオスナが貴重な追加点となるタイムリー2ベースを放ち、結果的にはこのタイムリーが決勝点となった。今日のオスナの3安打はいずれも「どうしても打ってもらいたい。」という大事な場面で飛び出したヒットばかりであり、チームへの貢献度が非常に高かった。主軸として4番としての役割を十二分に果たしてみせた。
オスナ以外にも今日は、内山が4安打でチャンスメイクをし、澤井がタイムリーヒットを含む2安打と結果を残してみせた。岩田、赤羽の信濃グランセローズ出身の1,2番コンビも仕事をし、若手が徐々に戦力に育っていることを感じさせてくれた。中村優が苦しい投球となってしまった中でも野手陣がカバーし、「夏祭り」のような雰囲気を作ることが出来たことが勝因の一つではないだろうか?
投手陣では、3試合目の登板となったルーキー中村優が苦しんだ。現在の広島打線のことを思えば、ある程度自分のボールを投げ込むことが出来れば、試合を作ることは出来るのではないか?と見立てていたのだが、プロの世界はそんなに甘いものではなかった。初回に1アウトから羽月、小園の連打でピンチを招くとファビアンの内野ゴロの間に先制点を許し、野間、坂倉にもタイムリーを浴びてしまい、一挙に3点を失ってしまった。味方打線が追い付いてくれた後の2回にも羽月に勝ち越しタイムリーを浴びてしまうなど、ピリッとしない立ち上がりとなった。それでも3,4回は三者凡退に抑え、このまま5回まで投げ切ってくれれば…という所まで持ち直したのだが、結局5回にヒットと自らのエラーでピンチを招くとファビアンに頭部死球を与えてしまい、危険球退場となってしまった。1,2回の投球内容からすると3回、4回によく修正したということも言えるのだが、5回の頭部死球に関しては、ストレートが完全に抜けてしまい、元プロの解説者らがよく苦言を呈すような形での危険球退場となってしまい、今後に不安が残ってしまったことは間違いない。インコースをストレートで突くことが出来なければ、いくら中村優と言えどもプロの世界で結果を残すことは難しい。次の登板以降しっかり修正することが出来るだろうか?身体と心のコントロールがどこまでできるだろうか?
中村優が急遽マウンドを降りることとなってしまい、ここからは、難しい継投となったのだが、まずはスクランブル発進となった矢崎が、5回のピンチを1失点で凌いでくれたのが大きかった。広島でクローザーを務めるなど経験値が高い投手なのだが、ヤクルトに来てからも便利屋的なポジションでよい仕事をしてくれている。今日は1点を失ったものの首脳陣に評価される投球を披露できたのではないだろか?
また今日のゲームはオールスター直前のカードであり、普段先発のアビラがベンチに入っていたこともプラスに働いた。林にソロホームランを浴びたものの6回、7回の2イニングを投げてくれたことは大きかった。アビラに関しては、先発起用が契約に盛り込まれているのかな?と感じており、リリーフ起用は難しいのかな?と勝手に思い込んでいたのだが、こういう起用にも応えてくれるということで好印象である。
8回は荘司が完璧に抑え、9回は星の出番となったのだが、先頭の二俣にソロホームランを浴び、1点差に詰め寄られ、ヒヤリとする場面を作ってしまった。それでも昨日に続いて同点のピンチを凌ぎ切り試合を締め括った所に星の成長を感じた。
積極的な走塁含め、今日は攻撃的な野球が出来たのではないだろうか?今年の夏も「暑い」否「熱い」夏となりそうだが、燃えるような夏でも楽しまなければ損である。「夏祭り」が刺さったあの頃のように…。
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コメント
内山が打撃で結果を出すことが多くなりました。澤井も力強い打席も見られたのが良かった。故障者が戻ってきた時に多少はメンバーに厚みが出来たようにおもえそうですかね。
超匿名さんへ
内山は、このままレギュラーの座を獲得してもらいたいですね。
澤井は、1軍レベルではまだまだ実力不足という部分もありますが、徐々に1軍の投手のボールにアジャストして来ていますかね?