ヤクルト0-4阪神
昨日も今日も先発投手は、良く投げてくれた。こういう試合展開に持ち込む中で1つでも勝ちを拾っていきたいというのが、今のヤクルトのチーム状況である。得点力不足であることは想定内であり、投手陣が踏ん張ったとしても勝ちを拾えないゲームが出てくることも想定内である。しかし、現実としてシンプルに力負けをしてしまうゲームが続いてくると、やはり苦しいものである。明日以降も苦しい展開が続くことが予想されるのだが、それでも粘り強く戦っていく他ないのである。負けても負けても気持ちだけは切らさずに、各選手がやれることをやるということに集中してもらいたい。
先発の吉村は、今シーズンの登板の中でボールのキレ、走りは最も良かったのではないだろうか?開幕2戦目に先発し、打ち込まれた時にはフィールディング含め「らしくない」プレーが目立ち心配したのだが、2軍で調整し、戻ってきて以降は、まずまずの投球を続けてくれている。今日はストレートの球速も出ていたし、吉村の武器の一つであるフォークもウイニングショットとして機能していた。しかし、味方の援護がない中で6回に阪神打線に掴まってしまった。1アウト1,2塁のピンチを招くと、ここで佐藤輝にフォークを上手く捉えられ、先制点となるタイムリーヒットを許してしまうと、続く大山にもフォークを上手く拾われ、追加点を奪われてしまった。続く前川はピッチャーゴロに打ち取り、完全なダブルプレーコースだったのだが、ここで吉村が2塁へ悪送球をしてしまい、このプレーがタイムリーエラーとなってしまい、もう1点追加されてしまった。吉村にとって最後の悪送球は余計なプレーだった。だからこそ降板時に悔しさを露わにしたのではないだろうか?
先程も書いたように今日の吉村のボールの走りは良かったと思う。ボールの走りがイマイチの日でもある程度試合を作ってしまう器用さが吉村にはあるのだが、今日は、王道パターンの配球で阪神打線を5回まで無失点に抑え込んでみせた。しかし、今の阪神打線を無失点で抑えきることは難しく、6回は阪神自慢の上位打線の前に飲み込まれてしまった。近本、中野、森下、佐藤輝、大山という並びは、嫌らしさも迫力も兼ね備えており、相手から見ると嫌な打線である。今シーズンに関しては、佐藤輝のスイングに良い意味で力感が感じられなくなっており、対応できる幅が広がっているように感じる。ルーキーイヤーから長距離砲として結果を残してきている打者ではあるのだが、多くの阪神ファン、プロ野球ファンは「佐藤輝の潜在能力からしたらまだまだ数字が物足りない。」と感じていたはずである。その潜在能力の高さがようやく発揮されてきているのかもしれない。
この試合展開での6回の3失点は、致命的だった。それでも今日は吉村を責める気にはなれない。今のヤクルトを考えた中で1点取られることがどれ程大きなことか吉村はよく理解して投げてくれていたと思う。次回以降も結果が出なかったとしても今日のような投球を継続してもらいたい。
打線は、阪神先発村上の前に余裕を持って対応されてしまったという印象である。おそらく村上は、ヤクルト打線にそれ程怖さは感じていなかったはずである。自らがミスをしなければ、大怪我することはないということを理解した中でヤクルト打線と対峙していたのではないだろうか?時折ヒットを放つこともあったのだが、全てシングルヒットであり、阪神バッテリーを慌てさせるまでは至らなかった印象である。
今日は8番武岡、9番吉村と入れ替えてきたのだが、スタメンを大きくいじること自体が難しい状況であり、得点力アップのために打てる手がなくなってきているというのが現実ではないだろうか?大量得点を期待することは難しく、ロースコアの展開に持ち込む中で勝ちを拾うゲームマネジメントであれば、個人的には1番に足を使える岩田か並木、2番に小技が出来る選手を配置し、3番~5番にサンタナ、茂木、オスナを並べる一昔前の日本的オーダーを試してみても良いのかな?という気持ちは持っている。
1番岩田or並木、2番古賀、3番茂木、4番サンタナ、5番オスナ、6番赤羽、7番山田、8番武岡、9番ピッチャーのような並びはあり得なくはないかなと…。どう並べても苦しい状況にあることに変わりはないのだが…。
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コメント
戦術の話ではないです。
主力選手が軒並み欠場しているスワローズ。相手チームに対して付け入る隙があるとすれば、接戦ないしなんとかリードをして「今のスワローズに負けるわけにはいかない」という焦りを相手にいだかせることくらいですかね。ま、相手にとって「取りこぼし」ですからね。
自虐的ですみません。でも、相手チームのファンにとっても、今のスワローズに負けるのは、他の4チームに負けるより、ストレス倍増でしょう。
狙うべきは、そこですね。
とにかくリードして相手を焦らせてくれ、スワローズ。
と、点を取れないチームに望んでいる私です。