昨日の勝ちは強風と共にあっさり吹き飛ばされる

2023試合結果


ヤクルト7-17DeNA

昨日のブログ記事で、長岡の劇的な逆転サヨナラ2ランホームランによる大逆転勝利で空気感が変わったように感じるとの主旨のことを書いたのだが、DeNA打線の猛攻の前に昨日の劇的な勝利はあっさり吹き飛ばされてしまった。今日も昨日同様強風が吹き荒れる中でのゲームであり、両チームの選手は苦労したと思うのだが、そんな事関係なくDeNA打線に怖さを植え付けられるゲームとなってしまった。

昨日の劇的な勝利の翌日にエース小川が登板できるシチュエーションということで、試合前から何となくホーム神宮で戦えるヤクルトが優位に立っているような雰囲気も感じていたのだが、それらは全て私の錯覚だった。小川がプレーボール直後の1球を佐野に捉えられると打球はライトスタンドに飛び込む先頭打者ホームランとなった。正直この一発については、まだ切り替えやすい失点だと感じていたのだが、今日は3番に入った宮崎にもホームランを浴びてしまい、いきなり2点を失う立ち上がりとなってしまった。ここで止められれば良かったのだが、何と小川は、続く2回もDeNA打線を止めることが出来ず、戸柱に2ラン、そして牧には満塁ホームランを浴びてしまい、2回までで8点を失ってしまった。昨日のゲームではDeNA打線に5本のホームランを打たれてしまったのだが、今日は今日で2回までに4本のホームランを浴び、8点を奪われるという想定外の展開になってしまった。小川は何とか4回までは投げたのだが、エースの役割も先発の役割もこなすことが出来なかった。先発投手が長いイニングを投げ切れない中で、リリーフ陣、特に便利屋的な投手への負担が大きくなってしまっている部分が気になる所である。今日は5回から小澤が2イニング、長谷川が2イニング、大西が1イニングを任されたのだが、いずれの投手も複数失点をしてしまい、追い上げムードも出始めていたゲームを壊してしまった。小澤はこれまでの登板に比べて空振りを奪うことが出来ず、多少疲れが溜まり始めているのかな?という印象を持った。今日1軍に登録され、即登板となった長谷川は、おそらく調子自体は悪くなかったと思うのだが、現在の投球では強力DeNA打線を抑えることは難しかった。血行障害に苦しみ、ここ2年はほとんど1軍で働くことが出来ていなかったのだが、以前の荒々しさ、若々しさが悪い意味でなくなっている印象があり、移籍1年目に感じさせてくれたワクワク感が削がれてきてしまっていることに不安を感じる。
大西については、5-15の9回を任されることとなった。正直この場面で投げるべき投手ではないため、今日の2失点は致し方ないというのが私の意見である。明日以降もう一度気持ちを切り替えてもらえればそれで充分である。1イニングを投げ切ってくれたことに感謝したい。
それにしてもDeNA打線は強力である。97年~99年辺りまでは「マシンガン打線」と呼ばれていたのだが、その頃を彷彿とさせるような繋がりっぷりである。私は正直ソトの加齢による衰え、オースティンの不在があるため、近年の中で多少打力は落ちるのではないか?と開幕前に予想していたのだが、全くそんなことはなかった。横浜スタジアムで4点差を逆転された試合なども含め、ここまで7試合対戦しているのだが、6試合で5点以上を奪われてしまっている。佐野、宮崎、牧は率も残せて長打もあるという相手バッテリーが抑え込むのが難しい打者であり、他の打者もソトのような一発の恐怖を植え付ける打者もいれば桑原や関根のようなスピードも活かせる打者もおり、捕手の戸柱も一発の意外性を持っている。打力重視のオーダーを組めば、かなりの強力打線となる。エース小川の登板日に20安打を浴び、17点を奪われてしまったことは、今後のシーズンにも響いてきてしまう可能性がある。こういう大敗のゲームの後は意外と切り替えやすいという話も聞くのだが、今日の大敗はそういった類のゲームではないと感じている。明日以降DeNA打線にどう対峙していけば良いか?首脳陣、バッテリーは頭を悩ますことになるはずである。

打線は5試合連続2桁安打で5試合連続5得点以上と突然つながり始めているのだが、その間のチーム成績は2勝3敗ということで中々勝利に結びつかない状況が続いている。4月は打線が全くと言って良い程繋がらず、何とか投手陣の踏ん張りで勝利を重ねていたのだが、そのことを考えると5月の各ゲームのスコアは嘘みたいなスコアである。これだけ打っても負け越しているのだから、野球というゲームは不思議である。
やはりここ数試合で村上に当たりが戻ってきたことで、相手チームはこれまで以上に村上を警戒しなくてはならなくなった部分が得点力アップにつながっているのではないだろうか?今日のゲームも1-8というスコアから一時5-8まで追い上げる場面があり、昨日のこともあったため、「上手くいけば逆転できる可能性はある。」という雰囲気は作ってくれていた。ヤクルトがDeNA打線に怖さを感じているように、DeNAもヤクルト打線に怖さを感じているのではないだろうか?いいバランスの打線になってきたと感じる。
今日のゲームは大敗であるため、あまり「ここがポイントだった。」という場面はないのだが、5回裏に代わった石川から四球を選んだ中村が走塁ミスを犯してしまったプレーは、試合展開を考えても非常にもったいないプレーであり、荒れた試合を落ち着かせるプレーとなってしまった。この1プレーが試合に大きな影響を与えたとは言いづらいのだが、それでもこういうミスは減らしていく必要がある。
野手陣に関しては、打線が繋がり始めていること、どんな場面でも結果が欲しい奥村、武岡、並木辺りが、結果で応えてくれたことはプラスポイントである。首脳陣へアピールをし続けなければならない立場の選手達である。

明日は雨予報であり、ゲームが実施されるかどうか分からないのだが、予告先発となっている吉村にはDeNA打線とどう対峙していくかしっかりイメージを持ってマウンドに上がってもらいたい。




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コメント

  1. 超匿名 より:

     せっかく村上を含む打線の復調傾向が見られてきたのに、それを上回る投壊現象に驚きました。奥川を欠く中で、高橋と小川というヤクルトの左右の最高戦力を投入した結果がこの大量失点とは想定外でしょう。
     久々の登板だった長谷川は以前の球速に及ばないし制球も悪いしで、入団時に期待していただけに残念です。どうやら即抹消みたいですね。マクガフの穴埋めに入った田口の去年までのポジションである、信頼できる左腕リリーフという立場の投手がいませんね。
     今週の試合ごとの失点数では全敗でもおかしくなかったと思うので、2勝できたことは前向きに捉えたいと思います。

    • fiys より:

      超匿名さんへ
      何とか2勝できた。という1週間でしたね。高橋、小川が大量失点してしまったのは誤算でしたね。高橋の2軍落ちもチームにとっては痛いですよね。

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