開幕5連勝！あまりにも理想的な投手運用。

ヤクルト５－０中日

WBCでの実戦登板が少なく、調整という部分で不安もあった高橋が5回無失点としっかり試合を作り、打線も小刻みに得点を上げることが出来たため、リリーフ陣もこれまで登板がなかった投手をしっかり起用した中で完封勝利を飾ってみせた。
まだ開幕して5試合しか戦っていないのだが、ここまでの戦いぶり、投手運用についてはあまりにも理想的である。先発投手は、100球にまだ余裕がある段階で降板しつつ、リリーフ陣も登板過多にならない起用法で各投手に出番を作ることが出来ている。今日は唯一久保が役割を果たせなかったのだが、本当にここまでの5試合、ケチの付けようがないような投球を各投手が見せてくれている。もちろんこのままシーズンが終了することはあり得ないのだが、それにしてもいい形を作れている。高津監督をはじめとする首脳陣の起用法もそれに応える投手陣も見事である。

ヤクルト先発の高橋は、WBC球に慣れるのに苦しんでいたとの情報もあり、実際に登板機会も非常に少なかった。それだけに開幕2カード目で起用出来る状態を作れたという部分をまずは評価したいと思う。初回からストレートはキレキレであり、分かっていても打てないだけの高橋らしいストレートを投げ込んでくれていた。バックも好守で応え、2回にはライトに入った内山がダイビングキャッチで1点を阻止し、3回には青木ー長岡ー中村という中継プレーで1点を阻止してみせた。開幕からのチームの好調さが伝わってくるようなプレーの数々で中日打線を抑え込んでみせた。高橋自身は、5回68球で降板となったのだが、初登板としては上出来の投球だったのではないだろうか？スライダー、チェンジアップといった変化球もしっかりコントロール出来ていた部分も含めて安心することが出来た。
そして6回から継投策に入ったのだが、今日は、これまで登板がなかった今野－久保ー大西という3投手を起用して試合を締め括ることに成功した。今野は2イニングを任されたのだが、しっかり無失点で抑え、役割を果たしたし、8回途中から登板した大西も右打者のインコースを強気で攻め、ピンチを凌ぐと、9回も危なげなく投げ切ってみせた。8回を任された久保だけが大事な役割である左打者を抑えることに失敗したのだが、それでも5試合中4試合が完封勝ちという事実に驚きを感じている。投手陣の快投があってこその開幕5連勝である。

打線は、この日1番センターで起用された丸山和が初回にいきなりヒットで出塁すると盗塁にも成功し、中日先発柳を足で揺さぶってみせた。その中で柳の細かい制球に多少乱れが出たのか、青木、山田、村上が連続四球を選び、押し出し四球という形で先制点を奪うことに成功した。続くオスナも犠牲フライを放ち、初回に2点を奪うことが出来た。派手な得点ではなかったのだが、安定感のある柳相手に初回から得点できたことは大きかった。この2点により、試合の流れを掴むことが出来たのではないだろうか？5回には山田に、6回には長岡に、7回には村上にそれぞれタイムリーが飛び出し、1点ずつ加点し、試合の大勢を決めてみせた。打線に関しては、まだまだ本調子とは感じないし、各選手を活かすために探り探りの起用法が続いているのだが、投手陣がほぼ完璧な投球を見せる中で、いい形で得点を奪うことが出来ている。

それにしてもこういった形で開幕5連勝を飾るとは思ってもみなかった。開幕5連勝が球団新記録とのことだが、おそらく探せば開幕5戦目までの投手陣の記録は、様々な記録が更新されているのではないだろうか？このままシーズンが終わることはあり得ないことなのだが、それでも開幕ダッシュに成功したことは喜ばしいことである。

P．S　ちなみに高橋は、スライダーとカーブを意識的に投げ分けているのですかね？以前からスライダー表記がされるボールも個人的にはカーブのイメージなんですよね。球速が遅いとカーブ表記になる印象なんですよね。またダルビッシュから教わったスライダーとの報道もあるのですが、今日投げていたスライダーはおそらくほとんどが以前から投げていたスライダーですよね？ハイライト映像と一球速報でしか追えていないのですが、気になったので少し触れておきます。

明るく楽しく、強いチームをつくるために僕が考えてきたこと　全ての選手が躍動する?津臣吾流チームマネジメント (アルファポリス) 新品価格 ￥1,650から (2023/4/5 21:53時点)