石川粘って今シーズン初勝利!

ヤクルト4-0DeNA

昨日の小川の圧倒的なピッチングとは対照的な石川の粘りのピッチングとなった。何度もピンチを招きながらも得点は許さず、ようやく好投が報われる形となり今シーズン初勝利となった。

石川は良くも悪くも本当にコンスタントな投球を見せてくれる。「ベテランの味」という言葉を使いたくなるのだが、石川はルーキーイヤーからコンスタントに結果を残してきた投手である。今日も「石川らしい」投球だったという表現が一番しっくり来るだろうか?
目立たないが、ランナーを出してもピンチを迎えてもいつでも自分の力を発揮できるのが石川の武器の一つである。今日は初回に2アウト1,3塁でロペス、3回は2アウト2塁で筒香、5回は2アウト満塁で再び筒香と何度もピンチを迎えたが、初回はロペスから三振を奪い、3回は筒香をファーストゴロ、5回の大ピンチでは再び筒香をショートゴロに打ち取り、いずれのピンチも無失点で切り抜けてみせた。ロペスはシュート、筒香はシンカーとカットボールと結果球はいずれも異なる球種だった。大学時代の石川は「スクリュー(シンカー)」という絶対的な魔球を操り打者を抑え込んできたのだが、プロに入ってからの石川は絶対的なボールに頼らないピッチングを身に付けて行った。どの球種もカウント球にも勝負球にも使えるのも石川の武器の一つである。打者を圧倒するボールは持っていないが、様々な球種をコントロール良く配球していく石川に魅力を感じるファンの方々も沢山いるだろう。そんなベテラン石川の今シーズン初勝利を喜びたいと思う。
リリーフ陣も今日は中澤ーロマンー徳山とつないでバーネットを温存することが出来た。昨日の小川と石川の好投によってリリーフ陣への負担を減らしたことは明日以降に繋がると思う。
明日の先発杉浦も石川に続いてもらいたい。明日はリリーフ陣もフル回転できる状況である。スタミナ面の事は気にせずに初回から全力で飛ばしてもらいたい。

打線は今日も昨日に続いて6回にビッグイニングを作り、雄平の2点タイムリー2ベースと畠山の2ランホームランで一挙4点を上げて勝負を決めてみせた。4番、5番に座る2人が積極的なバッティングで結果を残してくれた。
雄平は、昨日のホームランと同じように山口の外角のストレートをレフトへ高々と打ち上げると風にも乗った打球はレフト筒香のまずい守備も重なったとはいえフェンスを直撃するタイムリー2ベースとなった。昨日も書いたのだがやはりこのバッティングは魅力的である。初球からでもカウント3-0からでもフルスイングする姿も雄平であれば好感が持てる。
そして畠山のホームランも見事なホームランだった。カウント3-0からストレートを狙い打ったもののファールにしてしまい、カウントは3-1となる。そこでもう一球山口がストレートを続けたところを畠山が完璧に捉えてみせた。外角のストレートを弾丸ライナーでレフトスタンドに放り込んだところから見てもおそらく畠山は山口のストレートにヤマを張っていたのではないだろうか?読み含めて見事なバッティングだった。
2アウトランナーなしから田中浩の四球と川端の内野安打でしぶとくチャンスを作った後に雄平、畠山がランナーを返すという打線が「線」として繋がった中での4得点は素晴らしい攻撃だったと思う。

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コメント

  1. sabo より:

    今日の試合は様々な要素が複雑に関係してヤクルトの勝率を上げたと考えます。
    昨日DeNAはエース久保をスキップして井納を使っており、実質的に仮エースが山口でした。そしてヤクルト小川がDeNAクリーンナップを力でねじ伏せるピッチングで勝利を呼び込んでいた。
    5回まで内野安打しか許していない山口黒羽根バッテリーは味方打線の不調もありエースらしい投球で攻めることを決めたと思います。しかも6回はフォークを打者石川が安打っぽいセカンドゴロ、川端がつじつま合わせ的な内野安打を放っていて、ストレートしか信頼できなかったと思います。

    それがあっての雄平と畠山へのストレート勝負、それゆえのタイムリーとホームランだったのではないかと思っています。
    畠山は完全にアウトコースストレートにヤマを張ってましたし、それ以外なら打てなかったかもという不調でしたけど、畠山にはヤマを当てる条件と経験が揃っていた。石川畠山のベテランらしい勝利でした。

  2. 久保田 より:

    大引選手、いろいろ言われてますけれども、守備範囲はやはり広いですね。今日の二塁打で乗ってほしいものです。武内選手は、何かもう少しアピールしてほしいです。明日は杉浦投手が勝ち投手になれますように!

  3. ケマル より:

    最近調子の良いスワローズですね!
    嬉しいです。

    それにしても管理人さんも分からないと思うのですが、
    一体いつまで現在の飛ばないボールを使えるのですかね?

    それによって成績が大きく変動すると思います。

  4. FIYS より:

    > saboさんへ

    チームの勢いの差が心理面にも影響しましたかね?

    石川、畠山ともにベテランらしい技術を見せてくれましたよね。

  5. FIYS より:

    > 久保田さんへ

    チームの調子が良い間は大引を使い続けても良いかもしれませんね。チームが勢いが止まった時に首脳陣がどう判断しますかね?

    杉浦は今日も残念でしたが、武内はアピールできましたね。

  6. FIYS より:

    > ケマルさんへ

    ボールに関しては、反発係数の数値が出るまでは何とも言えませんね。

    数字を見てブログを書いている身としては、「たかがボール、されどボール」です。私自身も振り回されているのかもしれません。

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