5時間越えの総力戦!最後は勢いの差?

ヤクルト9x-8DeNA(延長12回)

今週は最後の最後までとにかくチームの流れが良い1週間だった。一昨日、昨日の小川、石川の好投も総力戦をものにすることができた1つの要素だったかもしれない。最後はサヨナラタイムリーエラーということでヤクルトとDeNAの勢いの差がそのまま結果に表れたようなサヨナラ劇となった。

先発の杉浦は昨シーズンから課題となっていたフィジカル面の課題がもろに出たゲームだったように感じる。ボールが走っている日とボールが走っていない日の差が激しいのが杉浦の課題の一つなのだが、今日はボールが走っていない杉浦だった。それでも何とかゲームを作るのが杉浦なのだが、今日は4回を被安打8与四死球3の3失点で降板となってしまった。変な言い方になってしまうかもしれないが、「よく4回3失点で済んだな。」と感じた人が多かったのではないだろうか?先発投手としてはどうしても5イニングは投げてもらいたいのだが、この調子でも何とか4回3失点でまとめたのが杉浦の投手としての総合力高さのようにも感じる(今日のピッチングで誉めるような文面は流石に甘いだろうか?)。

打線が逆転した後は好調リリーフ陣で逃げ切りを図ったのだが、今日はDeNA打線に掴まってしまった。6回に回跨ぎでの登板となった徳山が荒波にホームランを浴びてしまうとその後もピンチを招いてオンドルセクにマウンドを譲ることとなる。そのオンドルセクもDeNAに傾いた流れを止めることが出来ず、石川に同点タイムリーを浴びると、その後筒香に勝ち越し3ランホームランを打たれてしまい、5-8と逆にリードを許してしまう。ここまで好調だった徳山とオンドルセクだがやはり絶対の信頼を置ける状況までは至っていない。
その後チームが同点に追いつくと秋吉1イニング、バーネット2イニング、中澤2イニングとつなぎDeNAに勝ち越し点を許さなかった。このような回跨ぎ含めた思い切った継投が出来たのは、今週の日程と先発投手の好投により、リリーフ陣の負担が減っていたことが大きかったと思われる。それにしてもこの3人はよくDeNA打線に得点を許さなかったと思う。徳山、オンドルセクが打たれてもその後に控えた投手もそれなりの力を持っている。昨シーズンにはなかったリリーフ陣の厚みが延長戦4連勝に繋がっているのではないだろうか?

打線も色々と触れたいことがあるのだが、今日は投手陣が苦しんだ中でよくここまで粘ってくれた。初回の山田ヒットからの盗塁、田中浩の送りバント、川端の犠牲フライでの先制点は見事な流れだったし、川端の逆転3ランホームランも素晴らしいバッティングだった。そして3点ビハインドで迎えた8回は、雄平、畠山でチャンスメイクをして武内、上田のタイムリーで同点に追いついて見せた。どの得点も見事な攻撃だったのだが、最後の最後もDeNAにプレッシャーを掛けた中でサヨナラの1点をもぎ取って見せた。最後のサヨナラエラーに関しては、上田の打球も痛烈だっただけに強襲ヒットという判定でも良かったのではないかと感じたし、上田もよく走ってくれた。「ラッキー」の一言で済ませたくないサヨナラ劇だったと思う。

そして地味ながらバッティングで良い仕事をしてくれたのが今日マスクを被った西田だった。今日は4打数3安打で猛打賞という活躍だったのだが、ヒット同様からそれ以上の価値があったのだが、同点、サヨナラの場面をお膳立てした送りバントだったのではないだろうか?映像は見ていないので分からないのだが、プレッシャーの掛かる場面で試合経験の少ない西田がよくバントを決めてくれた。少ない出場機会でもキラリと光る活躍を見せてくれる西田の存在は中村を刺激するに十分な存在だと思う。

5時間20分に及ぶ総力戦をものにした実力は本物と見て良いのだろうか?ヤクルトファンにとって素晴らしい1週間となった。

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コメント

  1. sabo より:

    杉浦は金曜に120球投げてしまったらしく調整ミスですね。
    今日はお互いミスも多く、どちらも若手主体チームらしいゲームでした。
    特に西田の守備はかなり危なくて代打は有っても当分マスクのチャンスは回ってこないかもです。
    何にしても西田を使うなら捕手3人登録しておかないと厳しいですね。万が一のために中村を代打で起用することも出来ずもったいなかったですから。

    リリーフは全員良かったと思います。オンドルセクも日本のルールについて理解できていない部分から審判と揉めての3ランですから、次は大丈夫。
    中澤はよく投げました。特大ファール打たれまくりながらの2回46球無四球0失点。投手陣で今日一番の貢献で文句なしの勝利投手でした

  2. 久保田 より:

    イヤイヤ、西田はNGでしょう…。今日のリードや捕球では、捕手としてはまだまだだと思いました。中村がスタメンなら、こんな乱打戦にはなっていなかったと思いますよ。徳山は、連投ですから7回を投げさせた采配に疑問です。オンドルセクは、首脳陣がタイムをとってあげるべきだと思いました。勝ったからOKではなく、今日の采配は反省点が多いと私は思います。ところで、中日戦、3戦目の先発は新垣か八木になると思いますけれども、誰を落としますかね?落とす選手が見当たりません…。さらには、5月ぐらいからのバレンティンの復帰も見えてきましたし、今の一軍選手に不必要な選手がいないのは、大きな悩みですね。

  3. K より:

    杉浦は変化球が多かったですね、ストレートも走ってなかったので調子が悪かったと思いますが肘や肩などの疲労でケガしてないか心配になります。(マウンドで腕を回したりしていたので)
    西田は仕方ないですよね、ほぼ今年が1軍デビューでまだ2試合しかマスク被ってないですからね。中村に何かあった時に相川がいなくなった今は西田が控えの1番手の位置なんでしょう。これからの事を考えたら井野や藤井や田中雅より西田を育てる方がチーム状態が良い今しか起用できないですから高い授業料と思うしかないですね。(バッティングは捕手にもったいくらいなのでファーストでもいけるのかなと思ってしまいますね)
    最後に上田ですが良いも悪いも何かやってくれそうな意外性の選手になっていますね。確かに最後の当たりは良かっただけに強襲安打でよかった気がします、いつも思うのですが神宮では公式記録員の判断がちがうような・・・・(飛雄馬のファールフライ落球はエラーになっていませんしね)

  4. FIYS より:

    > saboさんへ

    杉浦は金曜日に120球ですか?そんな調整法があるのですか?驚きました。

    西田はかなり守備面が不安定だったのですね。早速星野を1軍に上げてきましたね。西田は代打での起用が増えますかね?

    オンドルセクは少し可哀相な部分があったようですね。

  5. FIYS より:

    > 久保田さんへ

    西田に関しては、まずい守備が目立ったようですね。新垣登板日はどうなりますかね?前回に引き続き西田がマスクを被る可能性もなくはないと思うのですが…

    徳山の回跨ぎに関しては確かに疑問符が付きますよね。

  6. FIYS より:

    > kさんへ

    杉浦は右肩の張りで登録抹消されてしまいましたね。やはり何かしらのトラブルが起きていたのかもしれませんね。

    私も西田に関しては仕方ないかと感じています。それでもバッティングで結果を残せるのは魅力的ですけどね。

    上田はラッキーボーイ的な感じになっていますね。一回スタメンで見てみたいのですが…

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