2015ヤクルトのドラフト(2)

今日は「2015ヤクルトのドラフト(1)」、「2015年もドラフト関連のコメントを募集します。」の記事の中で皆さんから頂いたコメントから今年のヤクルトのドラフトを考えていってみたい。

まずはここの所1位指名が確実になってきたかな?と感じさせる報道もなされている高山俊(明治大)外野手について触れてみたい。現在のヤクルトのチームバランスを考えた時にやはり外野手の指名は必要に感じている読者の皆さんが多いようで、高山の1位指名に関しては、肯定的なコメントが多く集まった。日大三高時代から甲子園で活躍し、明治大学でも1年春からレギュラーを掴んだいわゆる野球エリートと呼ばれる部類の選手である。東京六大学のリーグの通算安打記録も更新した走攻守三拍子揃った選手である。正直1位入札で高山というのはどうなのだろう?というのが私の考えだったのだが、皆さんのコメント見て少し考え方が変わってきた。でぶちゃんさんから頂いた「日大三高時代の豪快さがないのが気になる。」という部分は私も同じようなことを感じていただけに気になる部分ではあるのだが、身体ががっちりしており、走守の部分でもそれなりにプロでやっていけるだけの力は持っていそうなので1位指名に踏み切っても良い選手なのかもしれない。バッティングに関しても豪快さが無くなったように感じるのは気になるのだが、逆に言うとまだまだ伸びしろがあるように感じる。「即戦力」ではないと思うのだが、1年間2軍で実戦経験を積ませた中で2年目以降に期待できる選手なのかもしれない。

他の外野手では高校生の名前が多く上がっている。オコエ瑠偉(関東第一)、勝俣翔貴(東海大菅生)はU18ワールドカップでも活躍し、この夏評価を上げた選手だと思う。オコエはバッティングに課題があり、まだまだこれからの選手だと思うのだが、その身体能力は驚異的である。外れ1位では名前が上がって来る可能性はあると思う。また2軍で試合出場できる環境があるヤクルトはオコエにとってもいいチームなのかもしれない。
勝俣は個人的には是非獲得してもらいたいと思っている。こちらは高山やオコエとは違い、走守にはあまり見所の無い選手である。しかしその分高校生ドラフト候補の中でバッティングは№1だと感じている。好投手相手にも自分のスイングが出来るところに魅力を感じる。もしかすると本人にとってはDH制があり、1つポジションが多くなるパリーグの方が合っているのかもしれないが、守備、走塁はこれから鍛えていけばいいだけの話しである。やはりバッティングに魅力を感じる選手の存在は貴重である。個人的には順位を繰り上げて2位か3位で獲得しても良い選手だと思う。
その他では大滝愛斗(花咲徳栄)の名前も複数頂いた。甲子園で魅せた野性的なプレーはオコエとまではいかなくても印象的であった。メンタルが強そうなところも魅力的である。ドラフトの流れによっては下位での獲得があるかもしれない。
大学、社会人では吉田正尚(青学大)、影山潤二(JR東日本)の名前も上がってきた。吉田はパンチ力のある打撃に特徴がある。私の中では広島の松山に似た選手だな。という印象である。小柄だが飛ばす能力に長けたバッターである。今のヤクルトということを考えると高山に比べて補強ポイントには一致しない印象もあるが、オコエ同様外れ1位に名前が上がる可能性はありそうである。
影山はまだ見たことがないのだが、俊足で実戦力のある選手のようである。各媒体の評価を見るとおそらくプロに入っても大外れはしない選手のように感じる(脇役タイプかな?)。

trefoglinefanさんからは龍頭大夏(大牟田)、船崎星矢(松商学園)という隠し玉的な選手の名前が上がってきた。龍頭は全く知らない選手だが、俊足の外野手ということで一回見てみたい。船崎に関しては、長野県では名前の知れた存在である。昨年DeNAに指名された百瀬大騎(松本第一)と比べても総合力では遜色ないような選手だと思う。おそらくいきなりプロという感じではないと思うのだが、船崎も面白い選手である。

内野手に関しても高校生の名前が数多く上がった。甲子園のスター平沢大河(仙台育英)、山本武白志(九州国際大付)廣岡大志(智弁学園)、黒瀬健太(初芝橋本)、川瀬晃(大分商)などの名前が上がってきた。
平沢に関しては、楽天が1位指名確実との報道もあり、報道そのままだとすると獲得は難しそうである。しかし今夏の甲子園、U-18ワールドカップでは力強いバッティングを見せていただけに楽しみな選手ではある。走守もまずまずの選手のため大外れはなさそうな選手である。
山本、廣岡、黒瀬に関しては、鍛えがいのある強打者である。下位まで名前が呼ばれないようなことがあるようなら獲得に向かってもらっても良いかもしれない。やはり右の強打者は希少価値が高い。

投手では私も名前を上げさせてもらった高橋純平(県立岐阜商)、多和田真三郎(富士大)の他に、成田翔(秋田商)、高橋樹也(花巻東)、高橋奎二(龍谷大平安)といった高校生サウスポーの名前が上がってきた。
3人とも高校生にしては、完成度の高い投手だと思う。自分の投球スタイルを持っている。即戦力ではないが、面白い素材だと思う。この3投手も当日のドラフトの流れによっては指名がありそうである。
右腕では小澤怜史(日大三島)、原嵩(専大松戸)の名前が上がった。この2人も投手らしい体型で力強いストレートを持っており将来性は高そうである。原は甲子園では安定感に欠ける投球となってしまったが、潜在能力は高そうである。小澤はまだしっかり見たことがないのでドラフトまでにチェックしてみたい。
大学生では原樹里(東洋大)の名前が上がってきた。もし即戦力投手の獲得に動きたいのなら2位か3位で原の指名は面白いと思う。個人的には高校時代から好きな投手だっただけにここに来ての復調は嬉しい限りである。

以前の記事では1位は高橋純か多和田という名前を出したのだが、現在の報道を見ていると高山を1位指名する可能性が高そうである。そうなると2位以降をどう組み立てるのか気になる所である。昨年指名した竹下、風張辺りが怪我さえ癒えれば1軍で期待できると首脳陣が感じているのであれば高校生に絞った指名を行う可能性もあるだろうか?昨年と違って2位指名が一番最後になるため即戦力投手というのはもしかすると獲得が難しいかもしれない。

ドラフト当日までにもう1回くらい記事を更新できればと感じている。多くのコメントありがとうございます。

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コメント

  1. K より:

    大学の安打記録を更新したので高山は競合になりそうでうすね。
    オリックスは坂口の退団と糸井の不振など外野補強が急務ですから指名の確率が高そうですね。
    阪神もマートン退団と金本監督になれば外野手を指名する可能性が高いですし、何でも欲しい巨人も得点力不足からこちらも可能性がありますよね。
    分からないのはロッテ、伊東監督になってから誰を指名するか予測できないので3球団以上の競合なら高橋純平に切り替えもありかなと思います。(中日の単独になるのは阻止しないと)
    今年は誰かに集中することはなさそうなので他球団との駆け引きで成功したドラフトにして欲しいですね(楽天みたいに宣言してもいいいかなと思いますけどね)
    それと高山はプロに入ってもそこそこ活躍しそうで外れではなさそうなので、たまにはクジ引きに勝って大物をゲットしてほしいものです。

  2. FIYS より:

    > kさんへ

    そうですね。まだ高山で決定という訳ではないですよね。最後まで手の内を隠すのも作戦ですし、先に宣言してしまうのも作戦ですよね。個人的には高橋純平推しですが…

  3. trefogl;inefan より:

     ヤクルトは今年優勝で2位は最も遠いですので、抽選の具合で場合によっては他球団では2位評価の選手でも、本当に必要な選手でしたら1位で先取りして良いと思います。2位では絶対に取れないのですから。その代わりヤクルトにとっての2位候補を3人取るつもりで。そうした柔軟性も問われるのではないかと思います。
    因みに高卒左投手は岩倉の巽をマークしているという噂もあり、豊作どころではないですね。北から南で10名以上はプロ志望届けを出しているようですから、成田や両高橋を先取りされても、良い素材は何人も居そうです。甲子園組では九州国際の富山も居ますし。
     平沼の動向も気になります。今年は高卒の左打ち野手が極端に少ないだけに、野手としての需要が高そうですね。

  4. FIYS より:

    > trefogl;inefanさんへ

    確かに2位が一番遠いというのはドラフト戦略上気になる所ではありますよね。1位入札は最も欲しい選手に向かい、入札した選手が獲得できないようなら本来2位で獲りたかった選手を確実に指名するというのも1つの手ではありますよね。

  5. trefogl;inefan より:

     ここ数年、ここで推した選手はまず指名されなくて、代わりに取った選手が役立たずという状態が続いています。ですから今年もそうならないか心配です。
     ヤクルトの弱点は外野手ばかりに目が行きますが、二軍を見るとそうとも言えないですね。捕手だけでなく投手が守備につくのが目立ちますが、その影に隠れて原や川上が内野を守っている事実も見逃せません。とあるブログでこれを指摘したうえで、ヤクルト最大の補強ポイントは育成型の一三塁手と断言しています。確かに畠山や川端の後継者をどうするか、といったことを考えると、現状では二遊間タイプの選手をサード、外野手タイプの選手をファーストにするしかありません。
     そのようなことを考えると専門職として黒瀬を大きく育てたいところですが、この選手が何位で取れるかが全然読めないですね。それこそ2位評価ながら1位で先取りするのか、24人目で残っていたら2位3位で取るのか、48人目の4位5位まで待てるのか。ソフトバンクが特に目をつけているらしいですので、奇数位で先取りできるか偶数位で先取りされるかですね。
     川上がセカンドを守る状況を考えると奥村復帰の可能性があるものの二遊間も必要で、そのようなことから、本来なら平沢も考えなくてはいけない筈だと申し上げたのですが、1位でないと無理なことは間違いないですね。勿論1位指名してもいいのですが。
     しかしながら私は平沢を除くと唯一の高卒左打ち二遊間と言える川瀬をしっかり押さえて欲しいと思います。この選手は1年生から見ていると思われる人によると、もともと俊足好打の選手で体ができるとともに打球が年々鋭さを増しているかなりの逸材だとのこと。大分商の1番を打ち森下の控え投手でもあったことも考えると、かなり能力的に高い選手ではないでしょうか。スカウトが森下の視察に行った際、こっそりリストに加えてあれば嬉しいですね。ソフトバンクは確実に下位で指名すると言われていますので、5位で先取りか7位で先取りといったところでしょうか。
     もし谷内や西浦を奥村と川瀬で二軍から押し上げることになれば、ヤクルトは強いチームになると思います。谷内にせよ西浦にせよいつまででも二軍に居てもらっては困るのですから。

  6. trefogl;inefan より:

     昨年の相川に対する人的補償が今でも思い出されますが、誰も予想しないなかで奥村は、実はヤクルトにとっての一番の泣き所をついた、最高の指名だったと思っています。残念ながら怪我なのか今年は結果を残せませんでしたが、奥村の指名を聞いた当時では、目から鱗とも言えるものでした。
     小川監督が現場に居るときは、どうしても今の戦力補強に終始した感がありましたが、フロントで高所からチームを見渡すにあたり、よく見えるようになったのでしょうか。
     この時も即戦力外野手とご尤もらしい補強ポイントをあげて、高橋由や松本哲を牽制しましたが、今年も即戦力外野手の高山をチラつかせて、実は一番大事なポイントを抑えに行っているように、私は思っているのですが、これは考え過ぎでしょうか。ヤクルトに高山を取られたら脅威と思うセリーグの球団は、慌てているようにも見えますから。

  7. FIYS より:

    > trefogl;inefanさんへ

    黒瀬はパリーグっぽい雰囲気ですかね。個人的にはバット一本で生きていくという意味では勝俣に期待しています。

    川瀬に関してはまだ見たことがありませんが、注目してみたいと思います。

  8. FIYS より:

    > trefogl;inefanさんへ

    高山をチラつかせて、他の選手に行くくらいの策士ぶりを見せたら面白いですね。

    奥村の獲得は私も驚きましたよ。 

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