エディJAPANの集大成

ラグビー・イングランドW杯1次リーグB組(11日、日本28-18米国、グロスター)日本は1次リーグB組最終戦で米国と対戦し、28-18で勝利。南アフリカ、サモアに続いて、これまでW杯で2戦2敗だった米国も退け、今大会3勝目を挙げた。すでにB組では、南アとスコットランドが決勝トーナメント進出を決めているが、20チームが4組で分かれて1次リーグを戦う現行方式になった2003年大会以来、3勝を挙げて準々決勝に進めなかったチームはなく、日本が“3勝で敗退”の最初の国となった。
(サンケイスポーツ引用)

大会前から今までのワールドカップに比べれば期待感はあったのだが、南アフリカを破っての3勝1敗という数字は予想外であった。2019年の自国開催を前にラグビーというスポーツの面白さ、素晴らしさを日本国民に大いにアピールできたのではないだろうか?
現在どのスポーツでも日本代表に対して監督の名前を頭に使って「○○JAPAN」という呼び方を使うことが多い。私の記憶ではサッカーの「オフトJAPAN」辺りからよく使われ始めたように記憶しているのだが、1991年のラグビー日本代表を率いた宿沢監督の名前を使って「宿沢JAPAN」と呼んだのが最初との説もあるようである。この「○○JAPAN」という呼び方自体にも賛否あるようだが、今回のラグビー日本代表は「エディJAPAN」という呼び方が最もしっくりくるのではないだろうか?
選手の奮闘も勿論素晴らしいのだが、この4年間でラグビー日本代表の実力を高めたのは明らかにエディ・ジョーンズHCの手腕あってこそのものだと思う。日本人の特徴を活かしながらフィジカルの強化を行い、相手にあたり負けない、また走り負けないチームを作り上げてみせた。80分間戦えるという基礎の部分をしっかり作り上げたことが今大会の3勝に繋がったのではないだろうか?

今日のアメリカ戦もアグレッシブに攻めてくるアメリカに対してひるむことなく、日本らしいラグビーを見せてくれた。やはりアメリカもフィジカルが強く荒々しい戦いを仕掛けてきた。アメリカはラグビーの強豪国ではないのだが、この荒々しい戦いぶりにワールドカップでは敗戦を繰り返してきていた。今日のゲームもPGで先制点を奪われ、その後もリードを許すなど決して簡単なゲームではなかったのだが、五郎丸のPGを含むキックでのゲームメイク、互角に戦えたスクラム、ラインアウトのセットプレー、献身的に身体を張り続けたFW陣、判断力に優れたハーフ団、俊敏性に優れたBK陣とチームが一体になった中で徐々にアメリカを引き離してみせた。アメリカもアメリカで終盤まで動きが鈍くなることはなかったが、そのアメリカ相手でもリードを保ってみせた。

南アフリカ戦もスコットランド戦もサモア戦もアメリカ戦もどれも素晴らしいゲームだったと思う。今振り返ると2戦目のスコットランド戦が非常にもったいなかったように感じるのだが、中3日という厳しい日程の中で60分まではスコットランドとほぼ互角に戦ってみせた。恥じるようなゲームではなかったように感じる。

ラグビーは素人ということもあって上手く文章をまとめることは出来ないのだが、とにかく今大会の日本代表は素晴らしかった。エディ・ジョーンズが日本代表を去った後の次回のワールドカップまでの4年間、日本ラグビー界は今大会の歴史的快挙を活かすことが出来るのだろうか?正直今の段階では、一過性のラグビーブームで終わってしまうような気がしてならないのだが、代表チームの更なる活性化を含めてラグビー界を盛り上げていってもらいたい。
今回のワールドカップは本当に楽しませてもらえた。「エディJAPAN」に大きな拍手を送りたい。


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