中10日で120球を投げて勝ち投手になれたという事実。今日も感動しました。

ヤクルト5-2広島

1771日ぶりの1軍マウンドも1786日ぶりの白星も感動的だったのだが、今日の神宮での1797日ぶりの白星もその2試合に負けないくらい感動的なゲームとなった。このブログでも何度も書いてきたのだが、肩の故障からの復活というものは容易ではない。1試合はしっかり投げられて「完全復活か?」と言われた投手がその後結局肩の違和感に悩まされ完全復活出来ずに引退となってしまったケースも少なくない。由規も昨シーズンはキャンプから登板を重ねていたのだが、結局は1軍登板は叶わなかったように、1軍での戦力になるということを考えると由規にとって今日のゲームは非常に重要なゲームだった。そのゲームで中10日という間隔で6回120球を投げて、首位を走る広島打線を無失点で抑えてみせた。この事実は大きい。由規がまた一歩完全復活への階段を登ってみせた。
ホーム神宮でのお立ち台に立てた事も嬉しいことだと思うのだが、何と言っても中10日でしっかり120球を投げられたことが収穫である。

今日の由規もストレートの最速は147,8キロだったと思うのだが、切れ味鋭いスライダーを軸に粘り強いピッチングを披露してくれた。6回を被安打3与四死球7の無失点ということでピンチの連続だったのだが、ランナーを許しても得点を許すことはなかった。ハイライト映像しか見ていないため分からない部分も多いのだが、皆さんからコメントを頂いてきたようにこれまでのMAX161キロのストレートを軸とした投球からスライダーを軸としてその中で上手くストレートを使う投球にモデルチェンジをしてきたと見て良さそうだ。7つの四球であったり2つの暴投であったりと不安定な部分もあったのだが、それでも粘りきれたところにこれまで地獄を見てきた由規の意地とメンタル面の成長を感じる事が出来た。
正直球数が100球を超えた6回のピンチの場面では交代を告げられてもおかしくなかったと思うのだが、ベンチの続投の判断に良くぞ応えてくれたと思う。気持ちの入った由規の投球はチームメイトの気持ちも動かしたのではないだろうか?中10日で今日の投球が出来たことは本人にとって大きな自信になったのではないだろうか?

リリーフ陣も成瀬が失点してしまったもののその後のピンチを松岡が凌ぐと8回はルーキ、9回は秋吉と磐石のリレーで逃げ切って見せた。秋吉は菊池にホームランを浴びてしまったが今のヤクルトではルーキ、秋吉の存在が抜けているため、今後も多少の無理をお願いしながら投げ続けてもらう他ないだろう。

打線は今日もスタメンマスクとなった西田が2回に3ベースヒットで出塁すると西浦の犠牲フライで先制する事に成功する。その後の4回のチャンスは逸してしまったのだが、5回に2アウト満塁のチャンスから西浦がタイムリーを放ち1点を追加すると、6回には山田に2試合連続となる3ランホームランが飛び出し、ゲームを決めてみせた。2点のリードでは心許なかっただけにこの山田の連日の一発は効果的であった。
打線については、今日は広島投手陣の乱調にも助けられたかな?という印象であり、今後に期待できるという感じではないのだが、それでも山田が打てばそれなりに得点を重ねられる状況にはあると感じる。7月の筒香のようにホームランを量産することは難しいかもしれないが、山田にはそれくらいの活躍を期待したくなる。昨日今日とチームを勝利に導く4番打者の仕事を果たしてみせた。
そしてもう1人連勝の立役者になったのだが、6番捕手でスタメン出場した西田である。中村の不調によって巡ってきたチャンスをしっかり活かし、打撃に守備にと奮闘してくれている。おそらくはどの球団も欲しがる「打てる捕手」が誕生するかもしれない。まだまだ経験は浅いが捕手として中村を脅かすような選手になる可能性もあるだろうか?楽しみな選手である。

にほんブログ村 野球ブログ 東京ヤクルトスワローズへ
にほんブログ村








コメント

  1. 久保田 より:

    由規投手!存在感が違いすぎます。6回を無失点は見事です。
    西田捕手!捕手として由規投手をうまくリードしたばかりか打撃も絶好調。しばらくはオールスターに選出された選手とはいえ、中村捕手を使う理由がないです。八重樫氏、古田氏を超える打てる捕手に育ってほしいです。
    山田選手!獲ってほしいのは四冠王。坂本・筒香もスゴイ選手だけど、燕ファンに四冠王&2年連続トリプルスリーの夢を見せてほしいです。
    今波選手&バレンティン選手!十分な働きですが、山田選手の四冠王のためにも、さらにアシストしてください。
    ほかの投手陣!今さら防御率が下がるとは思っていませんが、坂本・筒香だけには打たれないでほしいです。

  2. k より:

    由規は、ほんんどがスライダーで分かっていても打てないのは曲がりがいいんでしょうね。球数抑えるためにも球種がもう1つ欲しいですねチェンジアップかツーシームをものにするのがオフの課題ですが肩の心配が拭いきれないですかね。
    捕手に関しては西田に代えたらここまで投手が抑えてるのを見ると中村がチームに悪い影響を及ぼしていたなかもですね(阪神の鳥谷のように)
    西田と中村は性格も違うので色が別れていて来季は正捕手争いでいいと思いますね。
    打撃は西田、キャッチングは中村、肩とリードが決めてになりますね。特にリードは西田は投手の気持ち優先、中村は去年の実績が邪魔して俺様配球になってるので、やっぱり捕手は謙虚の気持ちでいかないといけませんね(中村は古田を意識し過ぎで自分で試合をコントロールしようとしてる)
    あと西浦はサードの守備が合ってますね、川端より全然上手いので投手も助かりますし畠山が来季も微妙なので川端をファースト起用ですね。(打撃もショートの不安が無くなって外への対応も良くなってますね)
    それと采配に関して、この試合からバントをするようになりましたが初回の無死12塁で今浪の強行はいただけないですね。四球でもらったランナーでバントで進めたらノーヒットで点を取れたかもしれないですし、今のチーム事情では何より先取点が先発投手にご褒美になるわけなので、これが分からなければ、また勝てなくなりますね。ここの監督さんは、勝てないならやり方を変えて先を読んで采配をして欲しい。

  3. sabo より:

    幾度のピンチを無失点で切り抜ける由規には感動させられました
    館山村中由規とヤクルトらしい面子でたまりません

    相手の乱調やミスがある中での勝利ではありますが
    連敗ストップの前試合といいこの試合といいヤクルトがプロらしいプレーをしてくれてると思いますね
    特に走塁が良かった
    西田全力疾走でのスリーベース、4回での西浦初球スチール、ほかにも大引が何度も擬盗をみせるなど去年のようないやらしいプロらしいプレーでした
    多分ミーティングで話し合ったんでしょう。こういうプレーをしていけば勝率も上がっていくでしょう

  4. FIYS より:

    > 久保田さんへ

    由規はよく粘りましたね。一歩一歩階段を上って行ってもらいたいですね。西田も攻守に奮闘しましたね。

  5. FIYS より:

    > kさんへ

    ボールになるスライダーでかなり空振りを奪っていましたよね。今の由規の1番の武器となる球種ですかね?

    中村VS西田となればそれはそれで非常に面白い構図となりますね。

  6. FIYS より:

    > saboさんへ

    厳しい状況に変わりはありませんが、気持ちは切らさないようにしてもらいたいですよね。多くのファンがホーム神宮に詰め掛けている限りは全力プレーで湧かせてもらいたいですよね。

タイトルとURLをコピーしました