廣岡衝撃の3ランデビュー!

ヤクルト11-6DeNA

横浜一筋25年の三浦大輔の引退試合となったのだが、その三浦相手にプロ初出場となった廣岡が第1打席で3ランホームランを放って見せた。本人だけでなく野球ファンにも記憶されるであろう衝撃の一発となった。

残り2試合というところでドラフト2位でヤクルトに入団した高卒ルーキー廣岡を真中監督は8番ショートでスタメン出場させてきた。2軍でも打率は低く三振も多く、相当荒削りな打者なのだが、ホームランは10本放っており、高卒ルーキーの1年目の数字としては及第点と言えるだけの成績は残していたため、消化試合とはいえ今回のスタメン抜擢となったのではないだろうか?
その第1打席は1アウト1,3塁という場面で回ってきたのだが、2球目のインコースの変化球を捉えると打球はそのままレフトスタンドに突き刺さった。プロ25年目の43歳三浦の引退試合でヤクルトの若武者が「世代交代」を印象付けるようなド派手な一発を放って見せた。
結局廣岡はこの試合フル出場を果たし、4打数2安打1本塁打3打点という数字を残して見せた。打った相手が引退登板の三浦だったこと、積極的にスイングはかけていたもののコンタクト率は非常に低いことから現段階ではまだまだ1軍レベルの選手とは言えないのだが(おそらく加賀のスライダーには驚いたのではないだろうか?)、それでも高卒ルーキーらしく積極的に振っていく姿勢、当たれば長打のある力強さには光るものを感じた。「この試合が唯一の輝きだった…」などといったことがないように精進してもらいたい。今日の廣岡のホームランはヤクルトファンに夢を抱かせる一発となった(高卒ルーキーの1年目での初打席初本塁打は非常に珍しいことではないでしょうか?)。

打線は真剣勝負で挑んできた三浦の前に真剣勝負で応えて見せた。6回1/3で降板するまで上記の廣岡の3ランを含め、12安打を浴びせて、10得点を奪って見せた。今シーズンほとんど1軍登板のなかった三浦に引退試合で抑え込まれてしまっては格好悪い部分もあったため、しっかり打ち崩せたことは良かったのではないだろうか?そんな中今日も山田に中々ヒットが出なかったのだが、6回のチャンスで2点タイムリー2ベースを放って見せた。どう考えても大不振なのだが、それでも何とか試合には出続けている。ヤクルトの顔としての自覚もあるのかもしれないが、本当に良く頑張ってくれていると思う。
そして廣岡に触発されたわけでもないと思うのだが、西浦、西田もしっかりバッティングで結果を残して見せた。野手の選手層が厚いチームではないだけにこれらの若手の活躍は来シーズン以降に繋がってくるはずである。

投手陣は先発の杉浦の投球内容があまりにも寂しかった。今日も1人の打者を打ち取るのに多くの球数を要してしまい、抑えられる気配が全くしなかった。初回は梶谷に同点ホームランを浴びると、2回にはエリアンにホームランを浴びてしまう。その後も2アウトから三浦にヒットを許すとそこから繋がれ、梶谷に2点タイムリー2ベースを浴び、ここで降板となってしまった。今日の試合の先発に指名されたということは、首脳陣はそれだけ来シーズン以降の杉浦に期待しているということだと思うのだが、杉浦はその期待に応えることが出来なかった。推測でしかないのだが、やはりまだ身体のどこかに違和感を感じたまま投げているのではないだろうか?毎度のことなのだが、ストレートの球速にバラつきがあるのが気になってしまう。投げようと思えば投げれるのだが、ごまかしながらのピッチングになっているのではないだろうか?こんな投手ではないはずなのだが…心配である。

杉浦降板直後に代わった石山がロペスに2ランホームランを浴びて逆転を許してしまったのだが、その後は館山ー村中ー松岡ー秋吉とランナーは許しながらも無失点で抑え、逃げ切って見せた。最終戦も勝ちにこだわってもらいたい。

最後に引退試合となったDeNA三浦についても触れておきたい。大洋ー横浜ーDeNAと球団名は変わりながらも横浜一筋25年のプロ野球人生を全うして見せた。98年の日本一の際にはすでに先発として主力となっており、優勝経験は持っているのだが、長きに渡る横浜暗黒時代にエースとして孤軍奮闘していた姿が印象に強く残っている。その風貌、髪型から「番長」というニックネームで親しまれてきたのだが、投球スタイルは決して喧嘩投法というわけではなく、抜群のコントロールを駆使して打者を手玉に取って行く精密機械のような投球だった。暗黒時代の長かった横浜に在籍しながら172勝184敗と言う数字は見事である。記録にも記憶にも残る名投手である。お疲れ様でした。

P.S 今日のゲームはDeNAの選手全員が三浦の背番号18を背負ってプレーしましたね。引退する三浦に敬意を表して行っているのでしょうね。こういったアイディアはメジャーリーグから来ているのでしょうか?個人的には全員が同じ番号を着用するよりもいつも通り三浦1人が18番を着用する方が逆に「18番三浦」が浮かび上がると思うのですが…これも時代なのでしょうか?チーム一丸となって三浦を送り出すという意味ではこういった試みを快く感じるファンの方々も多いのでしょうね。

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コメント

  1. 久保田 より:

    杉浦投手は、期待がプレッシャーになってしまっているのかもしれませんね。何かのきっかけで、もっと伸びてくれる存在だと信じたいですので、来季に向け、どうかさらに大きい投手に育ってほしいです。
    廣岡選手は、楽しみです!池山氏のような選手になってくれることを祈りたいです。このへんの選手が出てきてくれないと、燕軍団は強くなれません。山田選手のほかに、もう一人は和製大砲がほしいです。
    三浦投手は、ヤクルト戦での引退でなければ勝ってほしかったですね。でも、引退試合で下手に好投してしまうと引退撤回とかになってしまうかもしれないので、本人も踏ん切りが付いたことと思います。個性的で、とてもいい投手でした!
    広島・DeNAは、若手が確実に育っています。来季の燕も、広島・DeNAを見習って若手を育ててほしいものです。

  2. trefoglinefan より:

     昨年のドラフト終了時、私は高山が外れてよかったと主張しました。もし高山が当たっていたら、廣岡を指名出来なかった訳ですから。昨年のヤクルトにとって最も必要だったのが、高卒一三塁だったですから、2位の廣岡は嬉しかったです。
     そうしたなかで、阪神で高山がどんなに活躍していても、外れて良かったとずっと信じ続けていたところ、予想外に早いデビューでしたね。
     今後の努力次第でしょうが、本当に楽しみです。ヤクルトの高卒野手育成能力をみると、大学の4年間が本当に勿体なく思います。その点首脳陣には、是非自信を持って欲しいですし、二軍で高卒野手が枯渇しないように、ファンにずっと楽しみを持たせてくれるよう、今後もチーム編成に努めて欲しいと思います。

  3. k より:

    三浦大輔に関しては若くしてチームが優勝してエースに時に長く低迷期に入り引退するときにCS初出場とはミスターベイスターズでしょうね、FAで阪神に行かなくて良かったですね。
    それと廣岡は可能性を秘めてるので今日の打線でサード西浦、ファースト川端、セカンド山田、ショート廣岡は希望を感じますね(もう少し早く使ってほしかったですね)
    真ん中からインサイドにツボがありそうなのと低めを打つのが上手そうですね、ただ外の球に弱点があるの思うし守備も不安なので課題はまだまだありそうですね。
    来年のキャンプは一軍でしょうから戦力外の川上みたいにならないよう成長して欲しいですね。
    最後に杉浦は残念で仕方ないですね、このままでは来年もダメでしょう。全てを変えないといけませんね。

  4. trefoglinefan より:

     大方予想はできましたが、田川や児山も見切りをつけるようです。

  5. sabo より:

    同じ背番号を着けて試合に出て良いことを初めて知りました
    そういえば昔オールスターで1日目に登板した槙原投手がユニフォームの上着をクリーニングに出したら2日目が延長戦になったかで急遽登板することになりアンダーシャツの
    背中にマジックで背番号書いたものを着て登板したというのを好珍プレーで見た記憶がありました

    広岡は黒田からもヒット打ったようで今後が楽しみですね
    渡辺もなかなか良い成績だと思いますし、山崎は盗塁王ととりあえず去年のドラフト組の野手は(結果は数年後に判断ですが)成功といえそうです
    投手は2軍コーチ選手ともにかなりテコ入れするようですね

  6. スワローズ愛が止まらない より:

    廣岡さん、『第二の山田哲人』のような感じですね( ´艸`)今回消化試合で、とりあえず使ってみようという感じでしたが、来期はレギュラー定着でしょうね。
    そして気になるのが今年の戦力外通告…。田川さんが戦力外になったのには非常にショックを受けました。2月の2軍キャンプに行ってずっと応援していた選手です。1軍で活躍するのを楽しみにしていたのですが…やはり手術の影響でしょうか…そんなに悪かったんですかね(>_<)?
    後、私は『全員背番号10』というのは、余り好きになれません。理由は単純で、相手が試合しづらいからです。それだけの理由なんですけどね(^_^;)

  7. FIYS より:

    > 久保田さんへ

    杉浦は間違いなく潜在能力の高い投手なだけに何とかモノになってもらいたいですよね。

    廣岡はド派手なデビューになりましたね。3,4年後にレギュラーに定着していると良いですね。

  8. FIYS より:

    > trefoglinefanさんへ

    私も高山は、大学時代から「ヒットを打つのが巧い選手」という印象を持っていたのですが、正直プロでは壁にぶつかると思っていました。想像以上のバッティングで驚きました。なので「外して良かった。」という表現は難しいかな?と感じるのですが、廣岡はいきなりやってくれましたね。まだまだ勉強してもらわなければなりませんが、3,4年後にはしっかりレギュラーに定着していてもらいたいですね。

  9. FIYS より:

    > kさんへ

    そうですね。あの時阪神へ移籍していたらどんな野球人生になったのでしょうね?「弱い横浜」を支え続けた名投手ですよね。

    廣岡はまだまだだと感じますので、「運良く使える試合があった。」と捉えています。3,4年後にレギュラーに定着していると良いですね。

  10. FIYS より:

    > trefoglinefanさんへ

    田川、児山はもう1年は見ても良いかな?と感じますね。高校生投手が育ちませんね。直近でも09年ドラフトの平井ということになるでしょうか? 

  11. FIYS より:

    > saboさんへ

    オールスターの槙原投手は私も記憶に残っていますよ。

    まあ昨年のドラフトに関しては、1年目の成績としてはまずまずですかね?

  12. FIYS より:

    > スワローズ愛が止まらないさんへ

    廣岡がいつしか「第二の山田哲人」に育ってくれると良いですね。

    全員同じ背番号は球場に足を運んだファンの方が困惑しませんかね?

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