5位で全日程終了

ヤクルト1-3広島

今シーズン最終戦となった広島戦は、小川が好投するも6回に集中打を浴び逆転を許してしまった。そのまま逃げ切られ、最終順位でも阪神に逆転され5位に終わってしまった。終わってみれば非常に厳しいシーズンだったと感じるとともに昨シーズンのリーグ優勝とCS制覇がいかに奇跡的だったかを思い知らされることとなった。

試合は全く見れていないのだが小川は5回まで1安打ピッチングということで調子自体は良かったのではないだろうか?しかし6回に先頭の黒田にヒットを許してしまうとそこから今シーズンのセリーグをぶっちぎりで制した広島打線に掴まってしまった。エルドレッド、松山の連続タイムリーで一気に3点を失い、逆転されてしまった。今年の広島らしい集中打だったのだが、敢えて言わしてもらえるのならば小川にもう少し粘ってもらいたかった。今シーズンは8月に一旦は復調し、2桁勝利も狙えるかな?と感じた時期もあったのだが、最終盤の大事な時期にエースとしての働きをすることが出来なかった。前半戦の不調は脱したように感じるが、やはりエースとしては相当物足りなかったのは確かである。それでも前半戦に比べればストレートの威力は戻ってきていたため、来シーズンは「原点回帰」で頑張ってもらいたい。小川の長所の1つは投手としての総合力の高さなのだが、やはり本来はストレートのキレがあってこその小川である。もう一度エースとして「勝てる投手」になってもらいたい。

打線は黒田相手に序盤からランナーを出し、初回には雄平のタイムリーで先制点を奪ったのだが、その後は黒田を崩しきれなかった。黒田の投球術とメンタルの強さを賞賛するべきだとは思うのだが、昨シーズンからやられすぎという印象がある。やはり山田がスランプに陥ってしまうと打線の迫力はかなり減少してしまう。来シーズンに向けての課題である。

そして2年連続トリプルスリーを達成した山田についても触れておきたいと思う。今シーズンは133試合に出場し、打率.304、本塁打38、打点102、盗塁30という数字を残して見せた。厳しいインコース攻めによる死球での離脱、不調もあったのだが、その中でもこれだけの数字を残したことは素晴らしいことである。特に9月に岩貞から死球を喰らった以降は、目に見えて調子を崩していたのだが、それでもヤクルトの顔として消化試合も試合に出続けてくれた。9月10日に1試合3本塁打を放ち、筒香とのタイトル争いも激しさを増してくるかな?と感じた翌日に死球を貰ってしまい、それ以降は全く自分のバッティングが出来なかった。これだけ打てなくても3割をキープできるのだからそれまでの貯金が大きかったということである。これからしっかり身体を休めて来シーズンは万全の体調で迎えてもらいたい。それにしても山田へのインコース攻めは本当に厳しかった。8月末の田原からの死球も9月の岩貞からの死球も避け方が上手い選手でもどうしようもないくらいのコースのボールだったため対応の仕様がなかったと思う。ここは「ヤクルトの至宝、球界の至宝」山田を守るためにもチームメイトも相手チームに対して喧嘩腰で戦ってもらいたいと思う。最近のプロ野球界は乱闘の数も少なくなっているのだが、相手の危険なプレーに対してしっかりした態度で抗議をすることも大事なことである。山田が潰されてしまってはヤクルトは非常に厳しくなるのは確かである。今シーズン最終盤のスランプが身体の不調によるものなら良いのだが…狂わされたバッティングをしっかり取り戻してもらいたい。

今シーズンは5位で終了ということで、2013年から6位→6位→1位→5位という成績が残っている。こう見てみるとやはり昨シーズンの優勝が際立っている。2015年に関しては、川端、山田、畠山がシーズン通してしっかり働いたことも大きかったのだが、やはり秋吉、ロマン、オンドルセク、バーネットで強力なリリーフ陣を形成していたことが大きかったことを再確認することが出来た。来シーズンに向けてはリリーフ陣をはじめとする投手陣の整備が必須であると考える。第一次戦力外通告も行われ、今シーズンは多くの選手がチームを去ることになった。ドラフトをはじめどうやって投手陣を揃えていくのかオフシーズンも注目していきたい。

P.S 今シーズンも何とか全試合更新をすることが出来ました。このブログを読んで下さった皆様に感謝申し上げます。これで5年連続全試合更新をすることが出来たのですが、やはり仕事と育児もあり、ブログや野球観戦にかける時間は確実に減ってきてしまいました。私自身、ヤクルト戦を中心とするスポーツ観戦は一番の趣味であるため、ブログを更新して行くことは全く苦ではなかったのですが、やはり時間がないというのが現実であります。これまでももしかすると更新が滞ることがあるかな?と感じ、その際にはブログでその旨を記してきたのですが、これまでは何とか同じようなペースで更新することが出来ました。しかしやはりブログを書くことは最優先事項ではないため、全試合更新に関しては、今シーズンを持って一旦終了としたいと思います。また子育てなどが一段落し、今と同じようにヤクルトに対して強い熱意を持ち続けることが出来ていたならば、いつか全試合更新も再開できればと思います。
「ヤクルトファンの日記」というタイトル通り、日記のように書きたい時に書くスタイルに変えていきたいと思います。

これからは時間がある時に上手く更新していければと思います。これからもよろしくお願いします。

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コメント

  1. k より:

    チームが調子よくない状態にも関わらず今シーズンもフル出場での更新は頭が下がります。
    10月からはストーブリーグなので日記は休養して、しっかり自身の事を優先で、それからまた来年の事を考えてくれればといいかなと思っています。
    ただ気になるのはブログの順位が下がっているのが残念です、個人的にはFiysさんの内容がヤクルトブログの中では的確で冷静に客観的に分析されているので一番だと感じてます。あと私の野球観と近いと感じてるので、こちらにだけコメントさせて頂いております。
    それと山田のトリプルスリーは立派ですが、来年以降の山田の攻め方は死球を当てれば調子を崩すのが分かってしまったので益々の死球が多くなるでしょうね。
    筒香や鈴木誠も来年は厳しくなって、主力への死球論争も出そうな雰囲気は感じますね。
    最後にチームは5位ですが、この位置から上がるのは非常に厳しいと思います。
    投手陣の底上げは当然の事ながら課題ですが(投手はドラフト次第すが)打撃のチームなので、もっと効率よく得点を取らないと勝てないですね。今年は併殺がワーストなのと山田とバレンティン以外に二桁本塁打がいないのが問題なのでチームで進塁打の重要性の認識と二桁ホームランを打てる打者があと二人は欲しいですね。

  2. 久保田 より:

    全試合の分析、素晴らしいです。主さまの真摯な姿勢は、燕ファンの鑑だとも思います。来年もご無理はされずに、更新を続けてください。

    さて、田川、木谷は、まだ切らなくて良かった気がしますね。松井も、もう少し一軍で使ってみてほしかったです。数年前、松井への期待が高かっただけに残念でなりません。

    ほか、投手を獲ってこないと、来季も下位に低迷するでしょうね…。また、ロマンを切ったのは、大失敗だったと思います。

  3. ケマル より:

    1年間シーズンを通して、スワローズ戦を更新してくださり、ありがとうございました。

    試合を見れない日でもこのブログのおかげでスワローズの戦いぶりを把握することができました。
    当たり前ですが管理人さんの生活が第一なので、毎日の更新は難しいとのことですが、できる範囲で更新していただければありがたいです。

    他にもスワローズを応援しているブログはありますが、このブログほど詳細に試合を振り返り。今後の展望を俯瞰するブログはないと思います。

    今後もともにスワローズを応援していきましょう。
    どうもありがとうございました。

  4. FIYS より:

    > kさんへ

    おそらくkさんからは、毎試合コメントを頂いていますよね?本当にありがとうございます。

    山田、筒香、鈴木とセリーグも久々に若きスターが現れましたね。一つ上の世代となる坂本も復調し、来シーズンも激しいタイトル争いが見られるかもしれませんね。厳しいインコース攻めは仕方ないですが、山田が貰ってしまった田原や岩貞のボールは避けようがないボールでしたからね…

  5. FIYS より:

    > 久保田さんへ

    いつも熱いコメントありがとうございます。

    戦力外通告の時期はファンにとっても寂しい時期ですよね。

  6. FIYS より:

    > ケマルさんへ

    嬉しいコメントありがとうございます。本当はこういった記事を書く仕事があれば良いのですが(笑)。私もほとんど試合は見れていないので(おそらく30試合~40試合ほどかと思います。)、全試合更新は今シーズンで一旦終了になるかと思います。それでもこれからもヤクルトスワローズを応援して行くことに変わりはありません。よろしくお願いします。

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