2016他球団のドラフト

ドラフト

今日は、こちらも毎年恒例となってきました他球団のドラフトについての記事を書いてみたいと思う。
過去記事はこちらから→「2015他球団のドラフト」、「2016年 ドラ1 12人は誰だ!

日本ハム ドラフト1位 堀 瑞輝(広島新庄)左投左打 投手
・田中、佐々木と抽選で外してしまい堀の指名となったのだが、それでも日本ハムらしい指名に落ち着いたと感じる。堀の他に高山(大阪桐蔭)、山口(履正社)という甲子園を湧かせたサウスポーを獲得するなど、1位~9位まで満遍なくドラフトファンからは名の知れた選手を獲得して見せた。1位堀、2位石井(早大)となった時は、今年は劣勢のドラフトかと感じたが、3位以下で盛り返した印象である。個人的に推していた高良(九産大)を3位で獲得した辺りもうらやましい。
日本ハムは2軍戦も楽しめる布陣となりそうである。

広島 ドラフト1位 加藤 拓也(慶大)右投右打 投手
・日本ハム同様田中、佐々木と外した後で選択したのは力投型の加藤だった。1位で指名されるとは思わなかったのだが、広島スカウト陣はパワーとスタミナ、精神面の強さを高く買ったのかもしれない。もしかするとヤクルトは本当は2位で加藤を狙っていたのかな?という気もしないでもない。
2位で高校BIG4の一角、高橋(花咲徳栄)を獲得できたのは予想外だったのではないだろうか?その他にもアドゥワ(松山聖陵)、長井(つくば秀英)と好素材の高校生投手を獲得して見せた。後は現場のコーチ陣の腕の見せ所となりそうである。

ソフトバンク ドラフト1位 田中 正義(創価大)右投右打 投手
・昨年は高橋純平、今年は田中正義と各球団から評価の高かった選手を抽選で獲得してみせた。エース候補がまた1人ソフトバンクに入団することとなった。来シーズンのペナント奪還へのキーになり得る選手だと感じる。そして2位~4位で高校生の投手、捕手、内野手を指名し、非常にバランスの良い指名となった。ソフトバンクらしい余裕を感じる指名となったし、育成枠でもそこそこ名のある高校生を6人指名してみせた。今年もソフトバンクにしか出来ない指名になったと感じる。

巨人 ドラフト1位 吉川 尚輝(中京学院大)
・巨人は外れ外れ1位で内野手の吉川を選択して来た。田中、佐々木を獲得出来なかったのは痛かったと思うのだが、それでもおそらく野手としては№1の評価をしていたであろう吉川を獲得できたことは良かったのではないだろうか?大学の先輩菊池(広島)のような躍動感溢れるプレーヤーに成長するだろうか?
但し2位~4位までの即戦力候補として獲得したであろう投手がどの程度やれるかは未知数である。この3人の中の1人でも即戦力で出てくれば「御の字」なのではないだろうか?昨年に引き続き、巨人らしくない地味な指名に収まったという印象である。

ロッテ ドラフト1位 佐々木 千隼(桜美林大)右投右打 投手
・田中は抽選で外したものの1位で重複するのでは?と考えられていた佐々木が外れ1位で残っていた。この選手は即戦力として期待出来そうである。田中を外したダメージはそこまで大きくはないのではないだろうか?その後はチームとして評価の高い投手を順番に指名した形だろうか?酒居(大阪ガス)、土肥(大阪ガス)は即戦力候補だし、島(東海大市原望洋)、種市(八戸工大一)は将来性の高い右腕である。面白い指名となった。

DeNA ドラフト1位 濱口 遥大(神奈川大)左投左打 投手
チーム状態が右肩上がりだけに田中正義にチャレンジするなどもっと攻めの指名を行っても良かったのかな?という印象があるが、1位濱口、2位水野(東海大北海道)という上位2人は中々味のある指名だと思う。2人ともに先発でもリリーフでも期待出来そうである。個人的にはリリーフの方がより即戦力度が高いかな?と感じるのだが、ラミレス監督をはじめとする首脳陣はどのような起用を考えているのだろうか?
3位以降は大化けの可能性がある高校生と一芸に秀でた大学、社会人選手と派手な指名となった。3位以降は少し日本ハムっぽい指名にも感じる。悪くはないと思う。

西武 ドラフト1位 今井 達也(作新学院)右投右打 投手
西武はここ5年ほどの中では最も良い指名をした印象である。1位で甲子園優勝投手の今井を単独指名で獲得し、流れに乗った印象である。2位ではMAX157キロのロマン枠中塚(白鷗大)を獲得し3位、4位で実戦派の野手源田(トヨタ自動車)、鈴木(静岡高)を確保し、5位、6位で即戦力としても期待出来そうな平井(Honda鈴鹿)、田村(立大)を獲得するという非常にバランスの良い指名となった。

阪神 ドラフト1位 大山 悠輔(白鷗大)右投右打 内野手
1位の大山入札には驚いた。結果的には1位佐々木、2位大山で行けたのではないか?という気もするのだが、この辺りは流れもあるので仕方ないだろう。阪神ファンの評価は分かれそうだが、昨年金本監督の推薦で獲得に向かったと言われる高山、板山が1年目から結果を残したことで金本監督の眼力の確かさは感じる。それだけに大山をどのように育てていくか注目である。高校時代から注目されていた糸原(JX-ENEOS)がプロの世界でどの程度通用するかも注目してみたい。

楽天 ドラフト1位 藤平 尚真(横浜高) 右投右打 投手
・藤平指名はある意味では楽天らしい指名となったように感じる。私は意外と早い段階で戦力になる可能性もある投手だと感じる。
やはり空振りを奪えるストレートは魅力的である。

その他にも池田(創価大)、菅原(大体大)、森原(新日鐵住金広畑)など速球派の投手がずらりと並んだ。リリーフとして1人でも戦力になってくれればと言う所だろうか?

ヤクルト

オリックス ドラフト1位 山岡 泰輔(東京ガス)右投左打 投手
・オリックスのドラフトはここ数年良い流れを作っているように感じる。徐々にチーム力を高めてくるのではないだろうか?山岡、山本(都城高)、山﨑(敦賀気比)は、個人的に好きなタイプの投手だけにこの3人を獲得できたことは正直うらやましい。2位黒木(立正大)、5位小林(日本生命)も即戦力になり得る投手である。8位沢田(立大)も1,2年次は大エースだった投手である。投手陣の整備という意味では素晴らしいドラフトになったのではないだろうか?

中日 ドラフト1位 柳 裕也(明大)右投右打 投手
中日はここ数年のドラフトで迷走気味だったのだが、今年はバランスの良い指名になったのではないだろうか?柳は即戦力候補だし、2位の京田(日大)は、良いチームに入ったと思う。1年目からレギュラーを目指してもらいたい。3位以下もアスリート系野手石垣、新潟の奪三振マシン笠原(新潟医療福祉大)、投打ともに高い才能を誇る地元のスター藤嶋(東邦高)、完全試合男丸山(東海大)と隙のない指名になった。

今年は、個人的にはソフトバンク、オリックス、西武、中日の指名が好きである。ソフトバンクは何と言っても田中正義を獲得できたのが大きいし、オリックスは、個人的に好きな投手を多く獲得したのがとにかくうらやましい。西武、中日はバランスの良い指名に感じる。
今年もやはりパリーグの方が魅力的な選手が多く揃ったかな?という印象である。セリーグもそろそろ球界を代表するような大エースになり得る選手を獲得したいのだが…不思議なものでここ数年目玉投手はパリーグに集まる傾向にある。

皆さんはどの球団の指名が気になりましたか?

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コメント

  1. sabo より:

    佐々木引き当てておきながらドラフト2位酒居というまた即戦力投手を取るのは気に入りません
    古谷も高橋も残ってたのだから普通取るでしょ
    ちょっとガッカリです

    あとソフトバンクが古谷九鬼の両取りは悔しい
    特に九鬼はほかの球団が先に指名しておけよって思います

    これからはソフトバンクだけドラ1指名禁止にでもしないと追いつけませんよ

  2. スワローズ愛が止まらない より:

    他球団のドラフトというよりも、寺島くんの1位指名がヤクルトだけなのに逆に驚きました。1位指名は田中くんが多いだろうなとは予想はしていたのですが…。寺島くんはもちろん欲しい存在だったから嬉しかったのですが、ヤクルトはクジになるのをなるべく避けたかったのかな(笑)
    どうであれ、今回のドラフトは大成功!!
    寺島くんには是非、開幕1軍投手を目指して頑張って欲しいです。

  3. k より:

    今年のドラフトもそうですがパ・リーグに良い投手が流れますね(くじ引きも強いですし)
    毎年ソフトバンクと日本ハムが良い選手をかっさらうという印象ですし、ファンも納得の指名をしますよね。他のチームとの差がますます広がるのが分かりますよね。
    それと驚きは阪神ですね、金本監督になってから独自路線になっていますよね。
    この結果がどうなるかは再来年くらいにならないと分かりませんがダメなら阪神は暗黒時代の再来になりそうですね。

  4. trefoglinefan より:

     ヤクルトを含め各球団の解析結果は、またいずれ記事にするつもりです。そうしたなかで、私はロッテが野手不足にならないのが不思議でなりません。どんどん高齢化しているのに、今年も捕手1人ですから。補強はドラフトだけではありませんが、一軍でDHもパリーグにあってです。
     西武も捕手をどうするのですかね。森の他はオッさんばかりで、森は一軍ですから二軍捕手に何の楽しみが持てない状況です。よくこれで平気でいられると思います。捕手だけでなく野手全体に、高齢化の影が忍び寄ってきています。
     オリックスは左投手が全然居ないのに、どうして右投手ばかりにしたのでしようか。今年は高卒の左が豊富だったのに、ここも全く理解できません。私でしたら寺島イチオシですね。どうせ当面優勝できないと割り切って、高卒左腕を2人は指名しに行ったと思います。逆にオリックスがこれをやらなかったことは、ヤクルトにとって大いに幸運でした。
     中日は少しまともになったものの、野手では木下に続く捕手が一番必要だったと思います。平田の人的補償として山川を当てにしているのでしょうか。ヤクルトは山川を絶対にプロテクトしなくてはいけません。古賀をとったから山川は取られてもいいと思っていたら、中日は大喜びで山川を人的補償として選ぶと思います。
     ソフトバンクは捕手マニアになっていますね。まるで良い捕手を他球団にはやらないことを優先しているみたいに思えて仕方ありません。もし純然に自球団の強化を考えたなら、左投手がまるきり足りない筈です。今年はこれが響いていたのに、古谷1人で本当に良いのでしようか。因みに私は田中がソフトバンクに指名されて良かったと思ったくらいです。左投手を指名される方が怖かったですから。そう思ったところ古谷がまさかソフトバンクの2位に残るとは。ソフトバンクはそれくらいに、左投手が足りない筈です。
     とは言っても阪神は補強ポイントが出鱈目なのは相変わらず。高山を当てた昨年のドラフトさえ酷評しましたが、それと負けず劣らずの選手構造をどんどん歪めていく指名だったと思います。
     これからこういったことを、拙ブログで書いていくつもりです。

  5. 久保田 より:

    実際のところ、開幕してみないと分からないですよね…。
    例えば、大卒ではかなり以前の小池哲郎、少し前の斎藤佑樹、高卒では太田幸司、ヤクルトの酒井圭一…。あれだけ話題になりながら、ほとんど使えませんでしたから。あ、ヤクルトの加藤元投手も鳴り物入りでしたね。
    反面、ヤクルトでは、あの青木も、館山投手も高津コーチも1位ではありません。
    要するに、素材の善し悪し以上に、育成能力や使い方の上手い下手にも大きく左右されるのでしょう。
    なお、個人的に、阪神は鳥谷に代わる野手がほしいから大山の指名はアリだと思っていました。
    生田目の指名ナシは、あまりにも意外でした。ヤクルトが7位で獲れば良かったのに…、と思います。

    田中、佐々木、ともにパリーグで良かったです。広島、巨人、DeNAに入られたら脅威でした。

    最後に、寺島投手は一軍に置いて英才教育をしてほしいです。戸田に行ったら、かなりの高確率で潰れそうな気がしてなりません。

  6. FIYS より:

    > saboさんへ

    確かに佐々木を確保していただけに高橋、古谷の指名でも悪くはなかったですよね。確か古谷優人は古谷拓哉の親戚でしたよね?

    ソフトバンクは余裕の指名ですね。

  7. FIYS より:

    > スワローズ愛が止まらないさんへ

    まずは寺島に期待ですね。今の投手陣だと開幕1軍もありえますかね?

  8. FIYS より:

    > kさんへ

    金本阪神には注目しています。これまでの阪神のイメージを崩そうとしている印象があります。若手野手を育てようとする意図は伝わってきます。金本監督が長期政権になるようであれば阪神は強くなるのではないでしょうか?逆に結果が出ないからと来年で切られるようであれば迷走するかもしれませんね。

  9. FIYS より:

    > trefoglinefanさんへ

    また機会があれば読ませていただきます。

    中々辛口ですね。 

  10. FIYS より:

    > 久保田さんへ

    そうなんですよね。結局答えが出るのは数年後ですからね。でもこうやってドラフトで一喜一憂するのは私は好きです。ブログに記しておくと数年後見返せますしね。

    生田目は2位までで指名されなければ社会人に進むという話しがありましたね。

  11. trefoglinefan より:

    拙ブログではまだ記事ができていませんが、
    私なりにランキングをつけると、

    1.広島
    2.日本ハム
    3.ソフトバンク

    7.ヤクルト

    10.オリックス
    11.西武
    12.阪神

    となりました。

  12. FIYS より:

    >trefoglinefanさんへ

    分析お疲れ様です。私は西武やオリックスの指名は良かったかな?と感じているのですが、この辺りの意見が分かれるのもドラフトの面白味ですよね。 

  13. trefoglinefan より:

    1.日本ハム
    2.広島
    3.ソフトバンク

    6.ヤクルト

    9.ロッテ
    10.オリックス
    11.西武
    12.阪神

     富山市の選挙に関わっていた為に、分析も遅れてしまいましたが、それがようやく終わりました。1位日本ハムで2位広島と入替えました。チームづくりを地道にやったらドラフト指名も楽になるという典型ですね。日本ハムは山口の入団拒否がありましたが、そんなの関係ないくらいに、充実した内容だと思いました。
     ヤクルトは投手偏重の嫌いがあったものの、順位的に望外という選手が多々いるので、評価を上げて6位。何度も書くようにソフトバンクが育成で乱獲した高卒野手の1人を指名できないチームの欠陥は、質す必要があるでしょう。6位か7位で高卒野手1人加えておけば、100点満点の1位にしても良いくらいだったと思います。楽天はバランスが良かったですが、パンチ不足でしたのでヤクルトと入れ替えて7位。
     8位の巨人を含めた下位5球団は、より詳細な分析を行っても順位が変わりませんでした。チームがどんどん歪になっていくと思います。
     saboさんの言われる通り、ロッテの2位はいったい何を考えていたのでしょうか。古谷にしなかったのはソフトバンクに対する利敵行為に他ならなかったと思います。
     ソフトバンクは上手くやったように見えて、まるで自軍の強化よりも他球団の強化妨害を狙った感じで感心しません。将来的に左投手不足に陥り、何らかの天罰が下ることでしょう。

  14. FIYS より:

    > trefoglinefanさんへ

    詳細な分析お疲れ様でした。こういった楽しみ方が出来るのもドラフトの面白さですよね!

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