3連敗。借金10。最下位。山田哲人よ蘇れ。

ヤクルト2-3オリックス

今日も想定内のスコアのゲームではあったのだが、6回に4連続四球で2点を失ってしまい、自滅してしまった。それでも投手陣は責められない。問題は打線である。核とならなければならない山田の状態は深刻である。蘇ることは出来ないのだろうか?

前回の登板で快投を演じた由規は、今日もまずまずの投球を披露してくれた。初回にロメロに同点タイムリーを浴びる立ち上がりとなってしまったが、その後は150キロを越すストレートとスライダーを軸に危なげないピッチングを披露してくれた。しかし6回2アウトからT-岡田、中島、駿太と3者連続四球を与えてしまい、同点に追いつかれてしまった。球数は80球を超えたところだったのだが、この辺りから自分のボールを制御出来なくなってしまった。前回の登板では108球を投げていたため、まだ限界ということでもなかったのかもしれないが、今日は抑えが利かなくなってしまっていた。中14日での登板で5回2/3を被安打5与四死球4の3失点という数字はまずまずではないだろうか?
由規の場合は、とにかく1試合1試合無事に投げきる事が第一である。課題も見えたのだが、本当に少しずつステップアップしていると思う。
そして同点に追いつかれた後の2アウト満塁の場面でマウンドに上がったのは、平井だった。この起用にはかなり驚いた。これまでであればルーキか近藤を投入する場面なのだが、今日は平井を選択した。この意図がよく分からないのだが、調子の上がらない安達には力で押せば抑えられるという予測のもとの起用だったのだろうか?先日の登板でもピンチでマウンドに上がり、タイムリーを浴びてしまっていたのだが、今日も結局安達に押し出し四球を与えてしまい、この1点が決勝点となってしまった。勝てる試合を落としてしまうことが目立った5月だったのだが、その影響で首脳陣もダメージを受けているのかもしれない。かなり迷走している印象である。

打線はついに大幅に打順を入れ替えてきた。1番山田、2番坂口、3番バレンティン、4番雄平、5番大松、6番大引、7番上田、8番中村、9番谷内と組んできた。初回にバレンティンの先制ソロホームランが飛び出し、4回にはバレンティン、雄平、大松の3連打で勝ち越し点を奪ったのだが、結局今日のヒットはこの4本のみだった。初回も4回も上手い具合に得点を奪えたのだが、打線の状態は上がってこない。
何より山田の状態が深刻である。1番で起用された今日のゲームも4打数ノーヒット2三振と散々な結果が残ってしまった。打率はついに.226まで落ちてしまい、三振の数ばかり増えて行く印象である。正直全くボールが見えておらず、甘い球でも手が出なかったり、中途半端にスイングしてしまう場面も目立っている。やはり昨年の後半戦に田原、岩貞から受けた死球の影響が大きいのだと思う。あの死球に関しては、どちらもほぼ試合が決まっている中での死球であり、避けろと言われても避けれないコースのボールだっただけに防ぐ事の出来ない死球だったと感じている。しかしこの2つの死球で山田のバッティングはズタズタに崩されてしまった。それでも新たなシーズンを迎えれば立ち直れるのではないか?と期待していたのだが、全く状態は上がってこない。まだまだ一流とは呼べない投手相手のボールであっても捉える事が出来ず、今日に至っては追い込まれた場面での甘いストレートに手を出す事が出来なかった。
2年連続トリプルスリーを達成するような選手でもこれだけバッティングが狂ってしまうというのが、野球の難しさであり、恐さである。山田に関しては、相当な事がない限りスタメンを外れるわけにはいかない選手なのだが、もし明日からの神宮でのゲームでも全くヒットが出ないとなるとスタメン落ちというシーンも目にする事があるかもしれない。それでもファンとしては、「ヤクルトの至宝」山田が鮮やかに蘇る場面を見たいのである。ここ3シーズンヤクルトファンの気持ちに応え続けてくれた山田哲人に対して今度はヤクルトファンがありったけの気持ちで支える時なのではないだろうか?神宮球場で、テレビの前でラジオの前でパソコンの前でみんなで山田を応援しようじゃないか!大きな声で声援を送るも良し、心の中で叫ぶのも良し、数多くのヤクルトファンの想いがきっと山田の追い風になるはずである。応援したくらいでは何も変わらないかもしれない。それでも時として応援が選手を救う事もあるはずである。私は、球場でもテレビでも大きな声を出して応援するタイプのファンではない。しかし山田哲人の復活を強く願っている。山田が打席に入るとき心の中で「やまーだてつと!」と叫びたい。山田哲人の迷いのないスイングを力強い打球をもっともっと見たいのである。彼のバットが火を噴いた時、ヤクルトの逆襲が始まるはずである。

P.S こんな時ではあるのですが、明日からまたブログの更新が滞るかと思います。ご了承下さい。

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コメント

  1. sabo より:

    連続四球で押し出しだなんて許されません
    それでも最後まで150キロ出たこと、そしてパワーピッチで攻めたことは良かったともいます
    前回の巨人戦での好投がまぐれでは無いと感じましたし、今後の由規の登板日は谷間ではなく勝てる日なんだと思いました
    再来週も期待してます

    山田は、、、ほんとに今はファンが支えないといけないですよね!山田も応援歌のコールが好きだって言ってましたし、声を張り上げて応援します!!

  2. 井野ファン より:

    グリーンをこの際試すべく時が来たのではないでしょうか?
    もちろん一軍と二軍の差はあるが、最近はファームでホームランもガンガン打ってるし。
    当然一軍に上がったからといって同じような結果がでるとは限らないが、ホワイトセルやデニングの時みたく、カンフル剤は必要だと思います。
    外国人枠の問題がありますし、ルーキかギルメットもがんばってるので難しいと思いますが、明らかに弱いのは打線ですし、それを優先してやむを得ずルーキかギルメットに一旦ファームに降りてもらうのもありですね。

    真中監督も「グリーンは交流戦で出てもらうかもしれない」と言っていたではないか。

  3. k より:

    相手ローテで金子とディクソンもあって運もなかったですが今のヤクルトは相手のミスでしか勝てないチーム状況なので非常に厳しいですね。今シーズンは相手の先発は右投手ばかりで交流戦もエースとの対戦ばかりなのでツキも見放されまた感じですね。
    最近の負け方と内容ではAクラスは、ほぼ絶望的なので、もあ育成と新戦力を試す方向に転換した方がいいですね。
    グリーンとギルメット、西浦と廣岡、藤井と渡辺、比屋根と山崎、中尾を来週どこかで先発さして、田川を育成から支配下にと、最下位ならドラフトでの優先ウェバーなので来年のためにシフトして欲しいですね。
    あと山田はこのまま1番でいいと思いますね、足にはスランプないので塁に出たら走りまくって下半身を鍛えてもらえればと思います。
    それと由規は試合感覚だと思うのでもう少し短い間隔で投げてもらえればと思いますね。
    今日も絶好調の菊池なので完敗濃厚ですが原樹理には今がチャンスなので負けないで気迫みせて欲しいですね。

  4. trefoglinefan より:

     まるでサルにでも分かるかのように、ルールでがっちり決められているように思えます。まずブルペン投手をランキング付けして下から出す。これしかできないのでしょう。
     だから勝っている時に良い投手を使えないのですし、勝ち越されてから平気でもっと良い投手を出すのです。本当に馬鹿だとしか言いようがありません。
     私はクローザの次に重要なのは火消しであると、何年も前からずっと言い続けています。そうしないとせっかくのセットアッパーも活きないのですから。そういうことをどうして理解できないのか、不思議で仕方ありません。

  5. FIYS より:

    > saboさんへ

    そうですね。応援だけでは何も変わらないかもしれませんが、ファンの声援で何かが変わる可能性もあると信じたいですよね。

  6. FIYS より:

    > 井野ファンさんへ

    山田の調子が上向かないため、起爆剤的にグリーンを上げるのは「あり」だと思います。おそらく交流戦中に1回はチャンスがあるのではないでしょうか?

  7. FIYS より:

    > kさんへ

    2軍では高橋、田川でノーヒットノーランを達成したのですね。田川はようやく開花の兆しがありますかね?渡邊が最近ゲームに出ていないのは気になりますね。

    今年の交流戦も厳しいですね。

  8. FIYS より:

    > trefoglinefanさんへ

    ハマればリリーフ陣に安定をもたらす起用法だと感じますが、上手くいかないと修正が難しいですね。投手起用は真中監督なのでしょうか?伊藤コーチですかね? 

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