由規、藤井、山崎、奥村、ちょこっと屋宜

ヤクルト4-10巨人

まだ8月の頭ではあるのだが、今シーズンは2度の大型連敗もあり、チームは首位と20ゲーム差以上離され、5位とも7ゲーム以上離されている状況である。今日は消化試合感も漂うゲームとなってしまった。そういうゲームに感じたため、選手個人に着目した記事にしてみたいと思う。

先発の由規は、6回を被安打11(被本塁打2)与四死球3の7失点で降板となってしまった。初回に阿部、村田に連続ホームランを浴びて3点を失うと、3回には阿部と長野のタイムリーで2点、6回には陽、マギーのタイムリー2ベースで2点を失ってしまった。本来であれば1-5というスコアで2アウトランナー1塁で打席が回ってきた5回に代打を送られるのが普通だと思うのだが、ヤクルトベンチは敢えて由規をそのまま打席に立たせた。これは由規の今後、来シーズン以降を想定しての続投だった可能性が高い。中10日でしっかり100球ほどの球数が投げられるか確認したい意図もあったと感じる。チーム状態もあるので仕方ないのだが、この起用法に由規は感謝しなければならないと感じる。
今シーズンここまでまずまずの投球を披露してくれていたのだが、今日は初回から打ち込まれてしまった。現在はスライダーに活路を見出した投球スタイルなのだが、やはり現代野球のレベルから行くとストレートとスライダーが大半を占める現在の由規の投球スタイルではもう一工夫ないとシーズン通して活躍することは難しいのかもしれない。①来シーズン開幕時に肩、肘の状態がどの程度まで戻るのか?②新たな投球スタイルを作り上げる事が出来るのか?という2点が由規の課題となりそうである。

6番サードで起用された藤井は、第1打席でヒットを放ったものの直後に牽制で刺されてしまった。守備でもエラーがあり、ここ数試合は走塁面、守備面での課題が浮き彫りになっている。これまではとにかくがむしゃらにプレーしていた印象であるが、出場機会を重ねるに連れて粗さも目に付くようになってきた。これは藤井への期待値が上がっている証拠でもあり、藤井が階段を1つ上がったということでもあると思う。
走塁面については、試合出場を重ねる中でレベルアップして欲しいのだが、藤井のようなスピードのある選手が何度も牽制で刺されてしまうのは頂けない。自分がチームに求められている物を理解しながらレベルアップを図ってもらいたい。
守備面についても打球への反応などは素晴らしい物を見せてくれているのだが、やはりサードは元々本職でないため、細かいプレーにまだまだ粗さが目立つ。しかしこちらもある程度は仕方ない面もあるため、今後試合に出場しながらレベルアップを図ってもらいたい。

2番センターでの起用が続いている山崎は、3ベースを含む3安打猛打賞と活躍してみせた。思った以上に1軍レベルのストレートにも力負けせずにスイング出来ているのが印象的である。結果だけを求めてしまうと俊足を活かして走り打ちのような形になってしまってもおかしくないのだが、山崎は今の所そういったバッティングに走っていない印象である。おそらく今後も出場機会が与えられそうなため、どの程度打撃で結果を残せるかに注目してみたいと思う。

ショートでの起用が続いている奥村に関しては、個人的には、まだまだ藤井や山崎までの期待値には到達していない。まずは1軍の試合に出場して経験を積むことが成長につながると感じている。それでも先発出場した試合では、1試合に1つくらいはキラリと光るプレーを見せてくれている。だからこそ首脳陣も我慢して先発起用を続けているのだと思う。このゲームでも追い込まれながらも厳しいボールをカットして粘り、最後はヒットで出塁する打席があった。1軍のゲームでこういったバッティングが出来るようになってきている事が大きなプラスポイントである。大引が2軍の試合に戻ってきているだけにいつまで今のような起用法が続くか分からないのだが、奥村に関しては試合に出場している姿を見ているだけでも楽しめる。今シーズンもう1伸び2伸びしてもらいたい。

そしてトレードで日本ハムから移籍して来た屋宜は、1アウトも取れずに3失点で降板と2試合続けて結果を残せなかった。おそらくこれで2軍落ちになってしまうのではないだろうか?先日書かせてもらった印象通りでまだまだサイドスローのフォームがギクシャクしているように感じる。テレビで見ていてもストレートと変化球のフォーム、腕の振りが微妙に違って見えるため、打者としてもかなり打ちやすく感じるのではないだろうか?まずは自分のフォームを作り上げる事から始めなければならない投手だと感じる。もしリリーフの即戦力として獲得を決めたのだとするとその見立て自体が甘かったのではないだろうか。

オープン戦の記事のようになってしまいましたが、おそらく首脳陣も来季を見据えた戦いに舵を切っていますよね。

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コメント

  1. k より:

    まず由規は真っ直ぐが球威もコントロールもなく甘く入ったのを狙われてました
    ね、カットやツーシームを覚えないと球数だけ増えて長いイニングは厳しいですね。
    あと屋宜は今年は一軍には上がってこないでしょうね、申し訳ないですが杉浦とトレードじゃなく来年の戦力外や金銭で取れた選手でしょうね(フロントの戦略や見る目が無さすぎです)
    あと藤井は壁にぶつかりましたね、ずっと試合に出れば課題は見えてくるものなので今までのやり方から変えないとレギュラー獲得は難しいので乗り越えて欲しいですね。
    山崎はマシソンの真っ直ぐをしっかり捉えてますし奥村はインサイドに弱点ありそうですけどヒットを1日一本打ってるので起用は続けるべきですね。(二軍の盗塁王の山崎がほとんど盗塁ないんですよね・・・・これでは来年も走れませんよね)
    それと成瀬が上がってくるみたいですが、また中継ぎなんですよね。土肥・風張・中島を上げず成瀬も先発させず首脳陣の考えが相変わらず理解が出来ないですね、今年で退任とは思いますが来年の事を考えた起用も考えて頂きたいですね。
    最後に川端がまたケガしたみたいですね、畠山ともに今後どうするのかオフのフロントの評価は気になるところですね。

  2. sabo より:

    由規は球種を増やしたりするよりもコンディションをちゃんと調整できるよになることが肝要に思います。今季で好投している試合はとにかくストレートが150キロ近く出てますから球速が調子のバロメーターかなと。
    初回から2者連続被本塁打はそれとは別に問題があるような気がしますが……
    代打されず任された6回にも失点してるのもいけません。とにかく中10日の意味をですね、本人も分かってると思うのですが……今年はこの試合まで防御率2点台という結果を出しているからこそペースを変えずに好投してもらおうという首脳陣に考えもあると思うんですよね。もう投げられれば御の字という立場では無いはず。次こそは気合のこもった投球を見せてほしいです

    藤井は疲労もあると思いますが、こういうところでふんばれないと一生サードのバックアップ扱いになってしまいます。今、サードのレギュラー試験をされているというつもりで万全でない状態でのプレーの仕方を工夫してもらいたいですね。

    屋宜は……たぶんもう無理ではないかと……

  3. FIYS より:

    > kさんへ

    由規はまずはシーズン終了まで中10日ほどのローテで投げ続ける事が今年の一番のテーマだと思いますが、来シーズン以降に向けては工夫が必要になりそうですよね。

    成瀬はリリーフ起用ですか…この部分は私は反対なのですが…

  4. FIYS より:

    > saboさんへ

    やはり150キロを超えるストレートは由規の魅力ですからね。それでも個人的には調子が良くなくても試合を作れる術を見つけ出してもらいたいと感じます。

    藤井はこの壁を乗り越えてもらいたいですね。

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