2018年ドラフト即戦力予想

毎年恒例となっているのですが、今年も新人選手の即戦力予想の記事を書いてみたい。
2017年版はこちらから→「2017年ドラフト即戦力予想

投手(セリーグ)

DeNA1位 東 克樹 左投左打 立命館大

阪神1位 馬場 皐輔 右投右打 仙台大

ヤクルト2位 大下 佑馬 右投左打 三菱重工広島


ドラフト上位の3人の名前を挙げさせてもらった。上から順に即戦力度が高いと予想しているのだが、個人的には東の実力が抜きん出ているように感じている。

に関しては、このブログでも何度か話題にしているのだが、決してサイズには恵まれていないがよくまとまった好投手である。高校時代から総合力の高い投手だと感じていたが、立命館大での4年間でパワーが付いてきており、何段階かレベルアップした印象である。今年ルーキーながら活躍した濱口よりも入団時点での即戦力度は東の方が上ではないかと踏んでいる。濱口同様先発として2桁勝利が狙えるだけのものを持った投手だと感じる。

馬場に関しては、地方の仙台大出身という事もあり、大学時代の数字は少し割り引いて考えたほうが良いかな?という印象もあり、即戦力予想に入れるかどうか迷ったのだが、150キロを越えるストレートと空振りを奪える縦の変化球を持っている事から現時点で高い完成度を持っていなかったとしてもリリーフとしてであればそこそこ抑えてしまうのではないか?という部分があるように感じる。大学の先輩熊原がプロの壁にぶつかっている状況もあり、少し不安もあるのだが、スケールの大きさ、ボリューム感では熊原を上回っているように感じる。阪神はある程度リリーフの枚数は揃っているように感じるが、そこに食い込むことは出来るだろうか?

大下についても馬場同様即戦力予想に入れるかどうか悩んだのだが、ヤクルトファンとしてはやってもらわなければ困るという部分もあるので期待値込みで3番目に名前を挙げさせてもらった。基本的にはオーソドックスな右投手であり、プロの世界で通用するのか?という不安はあるのだが、ストレート、変化球ともに丁寧にコースを突くことは出来る投手だと感じるため、先発として試合を作るという最低限の投球は期待できるのではないか?と感じている。年齢的にも1年目から勝負の投手である。いきなりプロの世界での生き残りを賭けたシーズンとなりそうである。

野手(セリーグ)

阪神4位 島田 海夷 右投左打 上武大

島田はドラフト前から個人的に推していた選手である。4位で獲れるのであれば正直ヤクルトに指名してもらいたかった感じているスピードスターである。一番の課題は打撃という事になると思うのだが、まずはそのスピードを存分に活かしてもらいたい。阪神には似たタイプの外野手が少ないようにも感じるため、1年目から1軍での働き場所があるかもしれない。まずは脚でアピールし、打撃は徐々にプロのボールにアジャストしていければ、将来元阪神の赤星氏のような存在にもなり得るのではないだろうか?楽しみな選手である。

投手(パリーグ)

オリックス1位 田嶋 大樹 左投左打 JR東日本

西武1位 斉藤 大将 左投左打 明大


田嶋に関してもこのブログで何度か取り上げているのだが、肩甲骨付近の可動域が広く、腕の振りも非常にしなやかである。高卒3年目とは思えないマウンドでの落ち着きもあり、故障さえなければ間違いなくやれるのではないか?という雰囲気を感じる事が出来る投手である。球種によって多少腕の振りや角度が変わるかな?という部分もあるのだが、1年目からある程度の数字は残すのではないだろうか?昨年のドラ1山岡とともにチームを引っ張る存在になってもらいたい。

斉藤は首脳陣がどのような起用法を考えているかが興味深い。田嶋の外れでの1位指名と言う事で、あくまでも先発で考えているのだろうか?個人的には左殺しを中心としたリリーフとしてであれば即戦力になり得るのではないか?という予想である。サイド気味のフォームから投げ込まれる大きなスライダーは左打者にとっては厄介なボールになるのではないだろうか?そうなると斉藤の課題は右打者対策になるだろうか?

野手(パリーグ)

ロッテ2位 藤岡 裕太 右投左打 トヨタ自動車

今年のドラフトで野手としての即戦力度№1はこの藤岡ではないだろうか?亜細亜大時代は指名漏れしてしまったのだが、トヨタ自動車では1年目から本職ではない外野手としてレギュラーを掴み、今年は源田が抜けた後のショートを任されていた。野球センス抜群の選手である。ロッテの内野陣も決して層が薄いというわけではないのだが、決め手に欠ける若手がひしめき合っている印象である。そうなるとエリート街道を歩んできた野球IQの高い藤岡にも1年目からレギュラー奪取のチャンスが訪れるのではないだろうか?先輩の源田が1年目から活躍したのも藤岡には追い風となりそうである。源田が西武を変えたようにこの藤岡もロッテを変える事が出来るだろうか?

今年の予想はこんなところである。今年はどちらかというと将来性の高い高校生に有力選手が多かった印象であり、即戦力候補は少ないかな?という予想ではあるのだが、上位指名された大学社会人の投手は高いポテンシャルを持った投手ばかりだと感じる。中位から下位指名組にも昨年の有吉や高梨のようなリリーフとしてチームを支える投手が飛び出す可能性はあるのではないだろうか?皆さんは即戦力として気になる選手はいますか?

新人王予想は、ベタですが、セリーグが東、パリーグが田嶋としておきたい。

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コメント

  1. パイン より:

    昨年も、無責任なコメントをさせていただきましたが(笑)即戦力というのは、いかに故障なくシーズンを迎え、
    更にめぐってきたチャンスをモノにできるか、ということにかかっていると思わざるを得ません。

    今年は、ヤクルトの指名が独自路線?を外れ、他球団と重なる点があったことに注目しました。

    東は清宮の外れの一番手と考えていました。
    完成度、成長力ともに高く、石川クラスの投手になる可能性も感じます。

    田嶋はそれ以上のポテンシャルを持っていると思いますが、投げてみないとわからない気もします。

    斉藤は予想以上の高い評価でした。ヤクルトの外れ1位だったら、一言いいたくなったでしょうね。

    藤岡はヤクルトも狙っていたのではないでしょうか。
    指名できずに獲ったのが宮本だと思いますので、この辺りの比較も興味がありますね。

  2. FIYS より:

    > パインさんへ

    私も無責任に書いていますから(笑)。無責任なコメント大歓迎です。

    現状を考えると1位村上、2位藤岡という並びは考えづらかったかと思いますが、藤岡は確かにいい選手ですよね。

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