ヤクルトスワローズ 今年が勝負の男達

昨シーズンは45勝96敗2引き分けで断トツの最下位に終わってしまったヤクルトスワローズなのだが、今シーズンに関しては、「勝負の年」となる選手が例年以上に数多くいる印象である。もちろん全選手が「勝負の年」という考え方も出来ると思うのだが、今日はFIYS的に2018年シーズンが「勝負の年」となりそうな選手を挙げていきたい。

投手
由規
・2016年シーズンに5年ぶりに1軍のマウンドに帰り2勝を上げると、昨シーズンは休み休みの登板となってしまったものの3勝を上げてみせた。長いリハビリ生活を経て1軍のマウンドに戻ってきてくれた事だけでも嬉しかったし感動した。しかし今年求められることはマウンドに上がる事ではない。しっかり先発投手としてチームに貢献してもらうことである。中6日だろうが中10日だろうが安定して5~6イニングは投げてもらわなければ困る立場の投手である。本当の意味での完全復活を望みたい。

原 樹理
・1年目、2年目と打線の援護に恵まれない事もあり、大きく負け越してしまったのだが、着実にステップアップしてきている印象である。今年はエースに駆け上がる為にも大事な1年となりそうである。「貯金を作っての2桁勝利」くらいをノルマにしてもらいたい。

成瀬 善久
・FAでロッテから移籍してきてからの3年間でしっかり戦力となれたシーズンは1回もなかった。2016シーズンからはリリーフ起用も増え、昨シーズンはついに0勝に終わってしまった。今年はあくまでも先発として勝負を賭けてもらいたい。ダメならヤクルトのユニフォームに袖を通すのも今年までになってしまうのではないだろうか?「勝負の年」である。

石川 雅規
・長年ヤクルトの左のエースとしてコンスタントに勝利を重ねてきたのだが、昨シーズンは4勝14敗、防御率5.11という散々な結果に終わってしまった。年齢的な衰えも心配されているのだが、個人的にはまだまだ1軍で投げ続けられるだけのボールは投げ込めているように感じている。しかし今年も昨シーズンのような出来であれば「引退」の文字も頭をよぎり始める年齢に到達しているのも確かである。今年は結果にこだわってもらいたい。

館山 昌平
・上記の石川が左のエースならば長年ヤクルトの右のエースとして奮闘して来たのが館山である。2015年シーズンに怪我から復帰し、リーグ優勝に貢献した事は記憶に新しいのだが、2016年シーズン以降も怪我に悩まされ、肘、肩の手術を繰り返している。長年チームを支えた功労者ではあるのだが、今年も全く結果が残せないという事であれば来シーズンの契約が継続される保証はどこにもない。「今年が勝負」である。

村中 恭兵
・来シーズンはプロ13年目のシーズンとなる。2012年の2桁勝利以降、成績が下降し、背番号16も剥奪されてしまった。2016年シーズンにリリーフで活路を見出すが、昨シーズンは結果を残せなかった。「今年は先発として勝負したい。」とのコメントも目にしている。個人的にも村中は先発タイプだと感じているだけに先発として「勝負の年」としてもらいたい。

髙橋 奎二
・期待値が高い選手なだけに敢えて名前を挙げてみた。龍谷大平安高時代から「古都のライアン」と呼ばれたダイナミックなフォームのサウスポーである。華奢な身体ながら150キロ近いストレートを投げ込める潜在能力の高い投手である。しかしプロ入り後は怪我に苦しんでいる。まだプロ3年目とは言え、今年も怪我で投げられないような事があれば、このままずるずる行ってしまう可能性もある。今年はしっかり1軍で爪痕を残してもらいたい。

風張 蓮
・昨シーズンは2軍でリリーフとして結果を残してみせた。数少ない2014年ドラフトの生き残り組である。プロ入り4年目となる今シーズンは是が非でも1軍で結果を残してもらいたい。力のあるボールは持っている。「今年が勝負の年」であることに間違いはない。ネクストブレイク期待の右腕である。

平井 諒
・2016年シーズンに怪我から復帰し、150キロを超える速球でブルペンを支えたのだが、昨シーズンはまたしても怪我に苦しんでしまった。もう後がない状況である。今シーズンはもう一度1軍のブルペン陣を支えられる存在になってもらいたい。「今年が勝負の年」である。

野手
西田 明央
・2016年シーズンには不調の中村に代わって先発マスクを被る事も多く、長所の打撃でアピールしたのだが、昨シーズンはその打撃で不振に陥ってしまった。そろそろ自分の進むべき道を決めなければならない。個人的にはもう一度バットでアピールしてもらいたいと期待している。自身の生き残り方、チームへの貢献の仕方をもう一度考え直してもらいたい。

山田 哲人
・2年連続トリプルスリーを達成したのだが、昨シーズンはシーズン通して調子を上げる事が出来なかった。もっと言えば2016年シーズンの後半から状態を崩しっ放しということになるだろうか?厳しいインコース攻めによって打撃を崩してしまっていると思うのだが、来シーズンはもう一度3割30本塁打を目指してもらいたい。「ヤクルトの至宝」の復活を望みたい。

川端 慎吾
・「ガラスのプリンス」という不名誉な愛称も定着してきてしまっているのだが、そのバッティング技術は天才的である。すでに一流プレーヤーの仲間入りを果たしていると思うのだが、怪我の多さからコンスタントさに欠けてしまっている。昨シーズンは1軍のゲームでプレーする事が出来なかったのだが、超一流と呼ばれるためにはもう一段階高いレベルが求められる。「今年は勝負の年」である。

畠山 和洋
・川端同様ここ2年は怪我に悩まされている。プロ入り18年目を迎えるベテランなのだが、その打撃技術は決して衰えてはいないはずである。しかしコンディショニングを整える事が難しくなっていることは否めない。今シーズンはレギュラーとし数多くの試合に出場してもらいたい。このままフェードアウトする訳にはいかないだろう。「勝負の年」である。

奥村 展征
・昨シーズンは後半戦から1軍での出場機会が増え、キラリと光るプレーを見せてくれた。昨シーズンの経験を今シーズンに活かさなければならない。遊撃手争いは熾烈なものとなりそうなのだが、奥村にとっては今年がチャンスである。逆に言えば今年レギュラーを奪えなければチャンスを手放す事になってしまうだろう。まさしく「勝負の年」である。

山崎 晃大朗
・奥村同様昨シーズンは後半戦に数多くの出場機会を得た。小川新監督は「機動力を活かした野球をやっていきたい。」との主旨の発言もしている。そうなると山崎にも注目は集まりそうである。持ち味のスピードを走塁、守備にどこまで活かせるだろうか?この部分が山崎がプロで生き残る為のポイントとなりそうである。

藤井 亮太
・昨シーズンは内野手として小ブレイクし、プロとしてステップアップした印象ではあるが、まだまだ粗さが残っている印象である。山崎同様身体能力の高さを「野球」というスポーツで活かせるようになってもらいたい。プレースタイルに華やかさを感じさせてくれる選手だけに今シーズンはもう一つステップアップしてもらいたい。

個人的にはこんな選手達が「今年が勝負の男達」だと思っている。進退を賭けたシーズンになる可能性がある者、レギュラー奪取を狙う者、ブレイクを狙う者、着実なステップアップを狙う者、スランプからの復調を期する者など様々な選手がいるのだが、どの選手にとっても「勝負の年」と言えるだろう。これらの選手の奮起でチーム力を高めて行ってもらいたい。

にほんブログ村 野球ブログ 東京ヤクルトスワローズへ
にほんブログ村








コメント

  1. ななし より:

    名前が挙がってる中でも特に複数年契約が切れる館山投手畠山選手、名前が挙がってないですがチームが若返りを進めるということなので大松選手中澤投手などもそうでしょうね
    おそらく後がない勝負の年でしょう

  2. k より:

    ここに上がった選手を見ると、ここ数年でケガや年齢などで成績を落としてるので他球団なら今年で自由契約になりそうな選手ばかりですね。
    中でも故障持ちの由規・館山・畠山・川端・平井・高橋圭と力が落ちてる石川・成瀬・村中は今年の成績次第では来年は自分の立ち位置がどうなってるか分かりませんよね。
    そう考えると世代交代か新陳代謝が待ったなしなのかもしれませんね。
    逆に期待してるのは原樹理・奥村・風張・山崎ですね、この四人が一軍の戦力になってくれないと上記の崖っぷちの選手達は来年も残るでしょうね。
    あとチームが勝つためには山田が打たないと話にならないので彼はまた特別な立場でやってくれないと困りますね。

  3. トムモリー より:

    個人的には石山にも、勝利の方程式の一角を担う存在になって欲しいです(^^)

    石山、秋吉、クローザー(候補はカラシティーですかね)で締めくくれるようになると、かなり頼もしいですね。

    来年は今年よりは良くなるはずです(^^)
    観戦が楽しみです(^^)

  4. FIYS より:

    > ななしさんへ

    そうですね。「後がない。」と言う意味では中澤や大松などもそうでしょうね。

  5. FIYS より:

    > kさんへ

    ベテラン、怪我での長期離脱を余儀なくされた選手たちにとっては本当に勝負の年となりそうですね。

    逆に若手はもしかすると1軍レベルでブレイクするかもしれない選手が複数人いる状況に感じるため、そういった意味での楽しみはありますね。

  6. FIYS より:

    > トムモリーさんへ

    ファン一人一人思いいれのある選手、期待したい選手はそれぞれですよね。

    石山も今年こそは投手陣の軸を担ってもらいたい選手ですよね。

タイトルとURLをコピーしました