開幕前夜。セリーグ5球団について一言ずつ

さて明日はいよいよプロ野球開幕である。仕事や家庭生活が忙しく中々野球を見られる環境になく、ヤクルト以外の球団の情報収集が不足しているのだが、それでも開幕前にヤクルトを除くセリーグ5球団の印象も記しておきたいと思う。

広島カープ
・セリーグ3連覇が掛かる広島は今年も戦力は充実しているように感じる。1番田中、2番菊池、3番丸、4番鈴木、5番松山という並びは脅威である。新井を欠いてもエルドレッド、メヒアが下位に控える打線はセリーグでは図抜けていると感じる。「個」の力だけでなく打線として機能しているのが広島の強みである。若手含めて底上げも出来ており、死角のないオーダーが組めそうである。
隙があるとすれば投手陣だろうか?昨シーズン活躍した薮田、岡田が今シーズンも調子を維持できるか?そしてリリーフ陣の勤続疲労が気になるところではないだろうか?
それでもファンの熱気を含めて広島の勢いは今シーズンも続きそうである。3連覇の可能性は決して低くはないように感じる。

阪神タイガース
・阪神は金本監督に代わってから野手陣を若返らそうとしている意図は感じる。数年前に比べて世代交代が進み始めた印象である。しかしDeNAの若手に比べるとまだ波があり、安定感に欠ける印象である。鳥谷、糸井、福留などのベテランと新外国人ロサリオと若手がどのように融合してくるだろうか?
投手陣は何と言っても藤浪が気になる。投げるボールの威力は衰えていないし、空振りを奪える変化球も健在である。しかしコントロールには大きな不安が付き纏っている。若手野手を次々と抜擢しようとしているのは金本監督のプラスの部分だと捉えているのだが、藤浪がスランプに陥ってしまっているのは金本監督のマイナス部分のようにも感じる。しかしリリーフ陣はマテオ、ドリスが健在であり、ある程度計算できるため、藤浪が完全復活すれば面白い戦いが出来そうである。

DeNAベイスターズ
普通に考えたら広島の3連覇を阻止する可能性が最も高いチームがDeNAだと感じる。石田、今永、濱口、ウィーランド、井納にルーキー東を加えた先発陣は強力である。しかし今永、濱口、ウィーランドが怪我で開幕に間に合わないなどいくつかの誤算が生じている。飯塚、京山、バリオスなどでどこまで穴を埋められるだろうか?山崎というクローザーを活かすためにも先発陣の投球が重要になってきそうである。
野手は筒香、ロペス、宮崎という強力なクリーンアップを擁しており、桑原、大和の1,2番コンビも味のあるコンビである。ここに梶谷などが加わってくれば面白いオーダーが組める。捕手複数体制を含めラミレス監督独自のチーム作りが開花するかどうか注目していきたい。

読売ジャイアンツ
・巨人に関しては、オープン戦前までは決め手に欠ける印象があり、あまり怖さを感じないかな?と思っていたのだが、若手の岡本、吉川がレギュラーに定着するようだと「台風の目」的存在になり得るかもしれない。私がプロ野球を観始めてから30年が経つのだが、巨人は毎年のように優勝候補に挙げられていた。それだけに「台風の目」という書き方をすると自分自身も違和感のようなものを感じてしまうのだが、絶対的エース菅野にマシソン、カミネロ、澤村、上腹のリリーフ陣などが機能すればセリーグを掻き回す存在になる可能性はあると思う。
特に菅野はセリーグでは久しぶりに現われたと言っても過言ではない球界を代表するエースである。この投手の完成されたピッチングは要注目である。田中将大が圧倒的なパフォーマンスで楽天を日本一に押し上げたシーズンのような投球が出来るだろうか?

中日ドラゴンズ
・5年連続Bクラスが続き、低迷期に入っていることは間違いないのだが、ようやく光が見え始めているように感じる。まだまだ上位を狙えるだけの力はないように感じるのだが、ここ数年の中では戦力が整ってきている印象がある。開幕投手を任された小笠原や鈴木翔、柳、笠原などの若手がレベルアップし、大野、新外国人のジーが軸を担えればある程度戦えそうである。
野手陣はビシエド、アルモンテの助っ人が機能すれば京田、大島、福田、平田など特徴ある日本人選手が揃ってきているので投手陣同様ある程度戦えるメンバーは揃い始めているのではないだろうか?
しかしリリーフ陣などまだまだ計算出来ない部分が多いため、中日とヤクルトは他の4球団からは少し離されていることもまた事実ではないだろうか?

本当に簡単にまとめさせてもらいました。そして個人的にはリクエスト制度で野球がどのように変わるのか?という部分にも注目してみたいと思う。ビデオで確認されるということは今まで以上に正確なプレーが求められるようになると思う。これまでは大目に見られていたであろう内野手の離塁の早さ(WBCで菊池がダブルプレーを取り損ねた場面のようなプレー)でゲームの流れが大きく変わるような場面も見られるのではないだろうか?
※本来はリクエスト制度の記事はしっかり書いて見たかったのですが、時間がなく書く事が出来ませんでした。間違いなく野球が変わる制度だと感じています。

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コメント

  1. k より:

    おそらくヤクルトより戦力は上というチームばかりですね。
    広島は相変わらず打線がリーグ最強なので多少、投手力が落ちますが打撃陣が引っ張るので優勝争いはするでしょうね。
    阪神はオープン戦の最下位とセンターラインの守備が怪しいのが気になりますね、リリーフ陣はリーグドップですが優勝はないと思うのでクライマックス争いですかね。
    DeNAは打線はいいのでローテの柱がケガからの回復次第ですね。井納がリリーフに回ったので昨年より安定するので三位以内は想定できますよね。
    巨人は沢村が復活しそうなのでリリーフ陣は強くなりそうですねゲレーロも狭いドームでホームラン打つと思うのですが監督の采配がハマればですね(微妙な采配が多いので)。
    中日は新人の鈴木博がいいですね、小笠原も成長してますし福田もブレイクしそうなので昨年よりは戦力が上がっていますが外人頼みなのでヤクルトと最下位争いですね。
    予想順位、1位DeNA2位広島3位巨人4位阪神5位中日6位ヤクルト

  2. FIYS より:

    > kさんへ

    そうですね。戦力的にもチームの成熟度でもヤクルトは他の球団より下に位置するでしょうね。

    井納はリリーフに回るのですね?

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