継投決まり石川が2勝目

ヤクルト６－０阪神

前日の延長戦での勝利があったからこその今日のゲームだったのではないだろうか？石川は阪神打線の調子の悪さにも助けられた部分はあったかと思うが、6回2アウトまでよく粘ってくれた。そしてピンチで登板した近藤が良い仕事をしてくれた。その後は秋吉、石山、カラシティーと1イニングずつ繋いで完封リレーとなった。

前回の登板ではどうすることもできないような出来だった石川は、今日も調子自体は良さそうではなかった。しかし苦手とする甲子園での阪神戦で毎回のようにランナーを許しながらよく粘ってくれたと思う。5回２／３で114球を投げ、被安打４、与四死球４の無失点という数字が残った。5回２／３で114球という球数は石川にしては非常に多いし、回の先頭打者に四球を与えてしまう場面も3度あったのだが、先頭打者に出塁を許してもその後落ち着いて投球する事が出来ていたのではないだろうか？しかし冒頭にも書いた通り調子自体は良くないと感じた。2試合続けて苦しい投球になってしまっただけに次回の登板での投球にも注視しなければならない。

そして今日のゲームは久々に勝ちパターン継投に持ち込み、起用された投手もしっかり役割を果たしてみせた。昨シーズンからランナーを背負った場面での登板が目立つ近藤は6回2アウト２，３塁、打者大山という場面で石川からマウンドを引き継いだのだが、力強いボールを投げ込み、最後は落ちる球で三振に仕留めてみせた。一打同点、逆転のピンチをしっかり抑えた事で石川に勝ち星を付ける事が出来た。こういったゲームがあると首脳陣、先発陣、リリーフ陣の信頼関係が築けていくはずである。昨シーズンはあまり見る事が出来なかった展開の勝ちゲームとなった。

打線は前日のゲームで自打球を当て、状態が心配された山田が1番セカンドでしっかりスタメン出場を果たしていた。今日の並びは1番山田、2番西浦、3番バレンティン、4番青木、5番川端、6番雄平、7番坂口、8番中村、9番石川となった。雄平が戻ってきたのだが、坂口をファーストに配置する事でバレンティン、青木、雄平、坂口の4人を同時に起用することが可能となっている。慣れないファーストを任されながらも打撃で好調を維持している坂口は立派だと思う。このゲームでも逆風が吹く中、ライトスタンドへ飛び込むホームランを放つなど貴重な役割を果たしてくれた。打撃に関しては本当に好調なのだと思うが、これだけ様々な起用をされながら結果を残すというのはチームにとっては非常に大きい。
そして前日のゲームに続いてスタメンショートとなった西浦は、今日もタイムリーヒットに２つの犠打、１つの死球と2番打者として役割をほぼ完璧にこなしてくれた。オープン戦からショートは廣岡で固定されていたのだが、西浦が結果を残す事でスタメンショートの座を奪おうとしている。もちろんまだ1試合でも結果を残せないゲームがあれば廣岡と入れ替えられてしまう可能性はあるのだが、このままの状態が続けばついに西浦がレギュラーを獲得する可能性も出てきそうである。廣岡の存在が西浦をはじめとする他の選手の刺激になっているようである。
廣岡を使い続ける事で経験を積ませるとともに他の選手の奮起を促すという首脳陣の思惑通りの現象が起こり始めているのではないだろうか？

ナゴヤドームで3連敗した後の甲子園での阪神戦で連勝できたことはチームにとって大きい事である。よく持ち堪えてくれている。


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