小川だ!西浦だ!追撃体制整う!

ヤクルト3-2巨人

東京ドームでの巨人戦を1勝2敗で切り抜けられたのは大きい。交流戦の勢いを活かして戦えれば…と思っていたのだが、2連敗を喫してしまい、メンタル的には厳しい状況で今日の第3戦目を迎えてしまったのだが、ここで仕事をしたのが好調を維持する小川だった。開幕からフル回転でチームを支えてきたブキャナンに疲れが目立ってきている中で小川の復調はチームにとって大きいことである。こういったプレッシャーの掛かるゲームでしっかり自分の投球が出来るのは流石である。
リーグ戦再開後あたりが止まっていた山田哲を3番に配置し、1番に西浦を起用したのだが、結果的にはその西浦が決勝打となる走者一掃のタイムリー2ベースを放ち、小川監督の采配がズバリ当たる形となった。
交流戦で苦しんでいた広島がリーグ戦再開後3連勝ということで広島を追うことは容易な事ではないが、敢えて「追撃体制は整った。」という言葉を使いたい。昨シーズン96敗を喫したチームであり、今でも力不足の面は否めないのだが、先発投手の駒がある程度揃い、リリーフ陣も形が見え始め、野手陣も怪我人が戻ってきている。開幕してから戦力不足の部分を首脳陣の試行錯誤で何とか戦ってきたのだが、シーズン60試合を越えたところでチームの形が見えてきた。来週の神宮6連戦で一気に勝ち星を重ねたいところである。

先発の小川は冒頭にも書いた通り、プレッシャーの掛かるゲームでも普段通りの投球を披露してくれた。巨人打線を牽引していた坂本が不在と言う事で多少ラッキーな面もあったのだが、ストレート、カットボール、チェンジアップで打者の内外角を丁寧に突き、巨人打線を抑え込んでみせた。今シーズンのエースはブキャナンということをこのブログでも何度も書いているのだが、怪我から復帰した小川がきっちりと状態を上げてきてくれているのは心強い。以前に比べて球種を絞って投げている印象だが、カットボールを右バッターにも左バッターにも効果的に使えているのが大きいのではないだろうか?元々精神面の強さも持ち合わせている投手なのだが、この精神面の強さは小川の大きな武器である。

リリーフ陣では7回~中尾ー近藤ー石山という今現在の勝利の方程式で3点のリードを守ってみせた。このところ失点してしまう場面も目立っていた中尾、近藤はしっかり無失点で巨人打線を抑え込んでみせた。近藤は、味方のエラーも絡む中でピンチを招いてしまったのだが、そのピンチでキレのいいボールを投げ込んでみせた。ボール自体は悪くなかったと感じる。
最後を締めくくる石山は、阿部、宇佐見にタイムリーを浴び、1点差に迫られたのだが、何とか試合を締めくくってみせた。クローザーの役割は試合を締めくくる事であるため、しっかり逃げ切れた事を評価したいと思う。失点をするのであれば今日のようなゲームだと思う。決して流れは悪くない。

打線は、1番に西浦、3番に山田哲、5番に川端、6番に畠山、7番に坂口と組んできた。山田哲、バレンティンにヒットが出ない中で巨人先発今村に抑え込まれてしまったのだが、7回1アウトから畠山、坂口、中村の3連打でチャンスを作り、今村をマウンドから引きずり下ろすと代わった澤村に対して代打荒木は三振に倒れてしまい、2アウトと嫌な雰囲気が漂ったのだが、ここで結果を出したのが今日1番で抜擢された西浦だった。追い込まれながらも澤村の150キロのストレートをしっかり打ち返してみせた。この一打が値千金のタイムリー3ベースとなった。1番に起用された西浦がここ1番で最高の仕事をしてくれた。
もしこのまま西浦が1番に定着するような事があればチームにとっては大きいはずである。山田哲の1番も攻撃のオプションに盗塁というものが入ってくるという利点はあるのだが、その分ポイントゲッターとしての働きが限定的になってしまうと言う部分があったことも確かである。西浦が1番に定着し、山田哲を3番に置けるようになれば打線の厚みは増すような印象がある。首脳陣はどのような形を考えているのだろうか?楽しみになってきた。

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コメント

  1. JEF九郎 より:

    お疲れ様です。
    レギュラーシーズン再開後のこのカードは、巨人が3タテを狙ってきた苦手のドーム開催ということを鑑みれば、キッチリ1勝を持ち帰り連敗を止めたことを評価したいですね。

    但し、打順を入れ替えてきたことを鑑みるに、少し打つ方が交流戦後半から湿りがちなので、その点はよくよく考える必要性を感じます。少し荒木の勢いが止まってきたのが心配です。(代打は調整難しそうなので。)

    また、この日は石山が捕まりました。救援陣の負担も大きいままなので、先発の枚数を6にして登板間隔を保ち、ブキャナン、小川あたりには可能な限り長いイニングを狙える体制も作って欲しいですね。

    ※ ところで由規はまた負傷でしょうか。

  2. k より:

    この1勝は2勝分の価値がありますね。(坂本がいたら勝ててなかったですけど)
    小川はこれで4連勝で月間MVPも見えてきましたかね、ブキャナンと小川の二本柱が形成できれば最下位になることはないですね。西浦は交流戦ブレーキでしたが再開後はフォルースルー大きくして結果出てるので打率が270位で推移してくれて出塁率350あれば今後も1番起用は納得できるのですが(西浦のバックアップが谷内なのは守備が不安すぎるのでケガだけは気を付けてもらいたいですね)
    あと山田は底ですかね、ボール球ばかりに手を出しストライク見逃して、またスランプに戻ってしまいましたね。連勝するには彼が打たないと、特に3番を任せるには現状厳しいと言わざる得ないですね(暑くなって投手がへばってきて打ってくれたらいいのですが)
    この勝ちで次の神宮六連戦は弾みが付いたので貯金ウィークにしたいですね(最低でも4勝2敗)、相手もガルシア・メッセンジャーのエースクラスの対戦もありませんし中日はリリーフ陣がリーグワーストで田島も失点続きなので接戦ならヤクルトに分がありますしね、ローテも小笠原・藤嶋・笠原か柳の若手が先発だと思うので序盤から山田とバレンティンに長打を期待したいですね(中日打線も好調ですが大島、平田も死球の影響があると思うのでブキャナン・カラシティー・石川は少しは楽になれると思いますしね)
    4月にナゴヤドームで3タテ喰らってますが、今はチーム状態が違うのでやり返す流れが出きてると思いますね。

  3. FIYS より:

    > JEF九郎さんへ

    東京ドームで2連敗しながらも1つ勝てたことは大きいですね。

    由規は2軍でも登板していないようなので何らかのアクシデントでしょうね。

  4. FIYS より:

    > kさんへ

    そうですね。2勝分くらいの価値がある勝利ですよね。ナイスゲームでした。

    神宮6連戦で一気に勝ち星を増やしたいですよね。

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