原樹理覚醒！？

ヤクルト７－０巨人

原が神宮のマウンドで躍動した。これで自身3連勝である。これまでの経過もあるため「！？」マークをタイトルには付けさせてもらったが、ケチの付けようがない完璧なピッチングでの完封勝利となった。

今日の原は、初回から9回まで素晴らしい内容の投球を披露してくれた。数字的にも9回で123球を投げ、被安打４無四球、奪三振12での完封勝ちということで見事な数字が並んだ。井野とバッテリーを組んでから3連勝という事で井野の役割も大きいのではないだろうか？これまではシュートを軸として相手打者と対峙している印象があったのだが、最近はスライダーを効果的に使っている印象である。個人的に印象に残ったのは左バッターの外角に投げ込まれるスライダーである。この球種で簡単にカウントを稼ぐ事が出来るため、これまで課題としていた左打者に対しても有利なカウントで勝負する事が出来ていた。スライダーとシュートで内外角を広く使いつつ、ストレート、カーブ、フォーク、カットボールといった豊富な球種で巨人打線を手玉に取っていく姿は痛快だった。これだけの投球をされたら相手はお手上げだろう。
前々回の広島戦同様絶好調だと感じるピッチングだった。今後はもっと競った展開でも今日のような投球が出来るかどうか？調子が良くなくてもある程度試合を作れるかどうか？という部分を注視してみたいと思う。その辺りの課題もクリアできるようであればいよいよ「新エース誕生！」、「覚醒！」という言葉を使ってみたいと思う。
プロ初完封勝利おめでとうございます！

原樹理が抜群の立ち上がりを見せる中で打線は初回に雄平2点タイムリーで先制点を奪う事ができた。この2点が大きかったのだが、雄平はワンバウンドしたフォークをライト前に運ぶという曲芸的なバッティングを披露してみせた。前日のゲームで吉川光から放ったタイムリーも膝元のボール球を避けながら捌くというとんでもないバッティングを披露していたのだが、2日続けて相手からすると防ぎようのないバッティングでタイムリーとしてみせた。ヤクルトファンからすると雄平お馴染みの悪球打ちというところである。ワンバウンドをバットに当てることも時々あるため「雄平らしいな。」と感じるのだが、誉められたバッティングではない。それでもボール球に反応して捌けていると言うことは調子自体は悪くはないのではないだろうか？2日続けてこういったタイムリーが飛び出すともう笑うしかない。
4回には下位打線でチャンスを作ると原自身がタイムリーを放ち、追加点を奪うとその後のチャンスで青木、山田哲にもタイムリーが飛び出し、試合を決めてみせた。2アウトからの4得点という事で相手チームの息の根を止めるような見事な攻撃となった。5回には女房役の井野にもタイムリーが飛び出し、理想的な展開に持ち込むことが出来た。今シーズンの勝ちゲームの中で3本の指に入るであろう快勝のゲームだった。

P．S　原樹理の初完封勝利と言う事でお立ち台は原1人という事だったのでしょうけど、是非井野にもお立ち台に上がってもらいたかったなあ。というのが私の個人的な思いでした。これまで勝てなかった原を見事なリードで導いたのは井野だと感じるし、しっかり結果に繋げる事が出来ています。このゲームではタイムリーヒットも放っていたので、2人でお立ち台でも良かったのになあ…なんて気持ちも持っています。原にとっては井野の存在はなくてはならない存在なのではないでしょうか？


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