まさかまさかの由規快投!連敗ストップ!

ヤクルト6-2DeNA

オープン戦から結果を残せず、開幕してからも不安定な投球が続いていた由規が中6日という登板間隔でここまで投球を披露してくれるとは思ってもみなかった。2016年に復帰して以降ではベストの投球内容だったのではないだろうか?素晴らしい。

由規は、初回からいつも通りストレートとスライダーを軸にDeNA打線と対峙していったのだが、今日はボールのキレだけではなく、コントロールが安定していたのが大きかった。DeNAの打者に粘られてしまい、カウントが3-2となるような場面もあったのだが、そこで簡単に四球を与える事がなく粘ることが出来ていた。前回の登板時には球数が非常に多くなってしまったのだが、今日は1人の打者を打ち取るのに要する球数は多かったかもしれないが、ランナーをほとんど出さない投球だったため、それなりの球数で投げることが出来ていた。6回2/3で106球を投げ、被安打1、与四死球2の無失点で今シーズン初勝利を上げてみせた。
早めに追い込んでしまえばキレのあるスライダーがあるだけに打者としてもそのスライダーを意識せざるを得ない部分があるのではないだろうか?このゲームではその裏をかいてストレート勝負する場面もあったのだが、その配球も上手く当たっていたのではないだろうか?
中6日でこれだけの投球を披露出来たことは大きいのだが、1人の打者を打ち取るのに球数が多くなってしまうのは、今日のゲームでも変わらなかった。今日のような調子の良い日は、それでも問題ないかもしれないが、少しでも四球が増えてしまうと一気に崩れてしまう危うさはこれからも付き纏うと思われる。それだけに次回の登板が大切になりそうである。

リリーフ陣は2試合続けてカラシティーが救援に失敗していた事もあり、カラシティーと石山の順番を入れ替えてきた。それでもカラシティーの不安定さは変わらず、8回に1点を失い、そのイニングを投げきることが出来ず、石山にマウンドを譲る形となったのだが、この順番の方が、カラシティーが安定しない際に今日のように石山をつぎ込めるし、状況によっては秋吉をつぎ込む事も出来るため、戦いやすくなるのではないだろうか?今の投手陣を考えるとカラシティーの代わりを担える投手も存在しないため、今ある戦力でどう戦うか考えていくしかないだろう。

打線は今シーズン初登板となったウィーランドの前に初回のチャンスを潰してしまい、嫌な雰囲気が漂った。青木、坂口の連打で0アウト1,3塁としたのだが、山田、バレンティンが連続三振に倒れてしまい、雄平も内野ゴロに終わってしまった。打ち崩すには最高の形を作ったのだが、ここで打ち崩せなかった事でウィーランドを乗せてしまった。2回以降は大きなチャンスも訪れず、昨シーズンの対ウィーランドを見ているような状況となってしまったのだが、その均衡を破ったのは4番にはいるバレンティンの一発だった。ウィーランドの武器の1つである高めのストレートを完璧に捉えると打球はレフトスタンド中段に飛び込む2ランホームランとなった。あの高めのストレートに昨シーズンからどの打者も苦労していたのだが、バレンティンが力でウィーランドを上回ってみせた。ここの所不振だったのだが、このホームランに関してはヤクルトの中ではバレンティンにしか出来ないホームランだったと思う。
8回には山田の2ランと西浦の2点タイムリー2ベースも飛び出し、試合展開を楽にさせてみせた。リリーフ陣が厳しい状況であり、こういった僅差のゲームでリードを守りきれずに連敗していただけにこの4得点は大きかった。

今シーズンの由規の投球を見ていた限りでは、今日のゲームで連敗を止めることは難しいと思っていたのだが、そんな私の予想を良い意味で裏切る由規の快投だった。由規が快投し、バレンティン、山田にホームランが飛び出すという役者が揃った中での連敗ストップとなった。

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コメント

  1. JEF九郎 より:

    ご本人には大変失礼ですが、まさに「まさかまさか」でしたね。連敗が止まったことも何よりですが、やはり昨年とは異なり、集中を切らさず1試合1試合臨めているところに感心します。

  2. k より:

    由規の好投は予想が出来なかったですね。立ち上がりは真っすぐが引っ掛かっていたのですが次第にストライクが取れるようになってDeNA打線がスライダーだけ待っていただけでは対応が出来なくなっていましたね。
    課題は真っすぐのコントロールと緩急があればスライダーが生きてくるのは分かりましたが、これが次回の登板に続くかですね(あと神宮のマウンドは投げやすいのかもしれませんね)
    それとカラシティーがクローザー降格ですが被打率みても左は抑えているのですが右にやられてますよね、投球を見ると右打者の外を狙った球がみんなシュート回転して中に入ってくるんですよね、右に対してスライダーやカーブとか投げて投球の幅を広げるか外角の制球をよくなれば活躍できると思うんですけどね(まだ若く26歳なのでコーチの指導やNPBの野球を本人が受け入れることができれば、1.2年後は良いクローザーになれる可能性は秘めている感じますかね)
    あと山田・バレンティンのアベック本塁打で勝ちましたが昨年から、この並びは好きではないですね。二人とも三振と併殺が多いので間に雄平とか左を挟んで欲しいですね(1回のチャンスも左の雄平なら最悪1点は取れていたかなと)
    この試合も坂口が地味にキーマンになっていましたが(全ての得点に絡んでる)打率も出塁率もリーグ上位ですし彼がヤクルト打線のキープレイヤーだと思いますね。青木の状態が良くないので坂口を1番で青木が6番の方が機能すると感じるのですが・・・・・(1坂口2西浦3山田4雄平5バレンティン6青木7廣岡(川端)の並びが個人的には理想ですね、相手が左なら雄平外して荒木・畠山・鵜久森を入れれば)
    最後にローテを変えてくると思いますが、石川を巨人にはぶつけるのだけは避けてほしいですね(今の巨人は左には滅法強いのと前回も滅多打ちにあっているので)

  3. sabo より:

    由規凄かったですね
    どれも良かったですが、私が感心したのは7回に筒香を歩かせた後ロペスを抑えた所ですね
    去年の由規も調子の良い時はありましたが疲れがたまってくると抑えが利かず失点を重ねてしまう部分があったように思うのですけど、この日はスタミナ尽きてからの気力で投げるピッチングが出来ていて感動しました

    カラシティは良い球投げてるんですけどね。終盤を任せるリリーフとしてはやはり制球が安定しなさすぎるかな
    試合を重ねる中で成長するしか無いですね

  4. 井野ファン より:

    井野が抹消とは。第二捕手として残しておいた方がいいと思いますが、首脳陣は何を考えているのか。また一軍に帰ってきてもらいたいです。
    井野が不憫というか、これは納得いきません。

  5. FIYS より:

    > JEF九郎さんへ

    確かに本人に対しては失礼なタイトルでしたね。しかしここまでの投球は想像出来ませんでした。

  6. FIYS より:

    >kさんへ

    カラシティーは右打者にやられているのですね。確かにアウトコースを狙ったボールが甘く中には行ってしまう場面は目立つように感じます。基本のアウトローへのコントロールが安定すればもう少し数字も残せるようになりますかね?

  7. FIYS より:

    >saboさんへ

    最後は気持ちで投げてくれましたね。スライダーのキレは悪くないですよね。

  8. FIYS より:

    > 井野ファンさんへ

    井野には井野の役割があり、2軍でもチームに貢献できるタイプの捕手だと感じていますが、井野ファンさんにとっては納得できないですよね…

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