ブキャナン10勝目!意味ある消化試合。

ヤクルト6-5阪神

ブキャナンは奥さんの出産に立ち合うため一旦帰国していたため、今シーズンも2桁勝利には届かないかと思われていたのだが、142試合目に先発として投げる機会が巡ってくる中でしっかり結果を残してみせた。投手事情が苦しかった前半戦からフル回転で投げてくれたブキャナンが2桁勝利達成という事で個人的にもとても嬉しい1勝となった。

ブキャナンは元気のない阪神打線に助けられた部分もあったと思うのだが、6回で95球を投げ、被安打4与四死球1の1失点(自責点0)と結果を残してみせた。一旦帰国していたと言う事もあって、CS前にどの程度投げられるかという部分に注目が集まったのだが、これだけ投げられたという事はプラス材料である。まだまだボールが高めに浮く場面も目立ち、調子自体はそこまで良くは感じなかったのだが、CSまでの期間で少しでも調子を上げてもらいたい。ブレーキの効いたチェンジアップが低目に集まるようであれば、もう少し余裕を持った投球が出来るはずである。
今シーズンはこのブキャナンのおかげでチームが2位に付ける事が出来たという部分も大いにあると思う。気持ちのこもったプレースタイルに家族を大切にする姿。人としても尊敬できる選手である。シーズン中から子どもが誕生する事を心待ちにしている姿もあったので、第一子誕生おめでとうございます。という言葉も付け加えておきたい。子どもの誕生がブキャナンの背中を押してくれるのではないだろうか。

リリーフ陣では石山が35セーブ目を上げる一方で、梅野が1イニングで4本の長短打を浴び、4点を失ってしまった。後半戦は大事な場面での起用が増え、しっかり結果も残してくれていたのだが、ここに来て疲れが溜まってきている様子である。6-1とリードした展開で元気のない阪神相手にこれだけ失点してしまったという事で気掛かりである。1stステージは僅差の場面で起用する事は難しいのではないだろうか?風張辺りが代役になるだろうか?

打線は阪神の期待の若手才木から2回までに6点を奪い、勝負を決めてみせた。初回の雄平の2点タイムリー2ベースは、低目の変化球を上手く拾い上げ、レフトフェンスを直撃する打球となった。雄平らしい力強いバッティングだった。2回の坂口のタイムリー3ベース、バレンティンの3ランホームランもそれぞれ「らしい」バッティングだった。坂口は外角の速球に振りまけず、右中間を深々と破る打球であり、流石3割バッターといった印象が残る一打だったし、バレンティンのホームランはパワーヒッターらしい滞空時間の長い一発となった。バレンティンはこれで打点数を131まで伸ばして、打点王の座を確実なものとした。
タイトル争いという意味では山田哲が33個目の盗塁を決め、こちらも単独での盗塁王を確実なものとした。必要な場面で走り、高い成功率を誇る山田哲の盗塁技術は大したものである。まだ打撃の調子が上がらず、1番で起用されていた頃の積極的な盗塁企図が印象に残っている。チームにとって必要とされているプレーを実行する姿に山田哲の凄さを感じる事が出来る。

ブキャナンのCS前にある程度投げる事が出来、中軸に当たりが戻り始めたという事で意味のある消化試合になったと思う。

P.S 山本と松岡の引退登板については、先日も触れたので簡単にしておくが、2人ともまだまだ1軍レベルの投手と遜色ないボールを投げていた。私は、消化試合以外で引退を発表した選手が登板、打席に入ることはあまり好きではないのだが、今日の場合は、両チームにとって消化試合だった事、山本も松岡もある程度のボールを投げれていた事から最後にこういう機会があって良かったと感じた。2人とも本当にお疲れ様でした。
過去記事はこちらから→「松岡健一、山本哲哉引退

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コメント

  1. k より:

    ここにきて貯金10は驚きですね、昨年は96敗したチームとは思えないですしプレイオフの10月に六連勝は勢いはありますね。
    ヤクルトの先発ではブキャナンだけなので二桁勝てて良かったですね。
    ただ相手が阪神なので内容はそこまで良かったとは思えないのでCSでの変わり身を期待したいですね。おそらく1stの3戦目だと思いますが、打たせてとる投手なので守備のミスがなければといったところですかね。(あと球威があれば抑えれるかなと)
    それと青木の代役は見つからなかったですね、センターは坂口で決まりですがファースト川端はちょっと振れてないので、どうするかですよね。(奥村でいいと思うのですが)
    あとはラッキーボーイ的に廣岡か塩見か奥村になるのかなと。
    それと梅野はリリーフに回ってここまで打たれたのは初めてですかね??疲れではないと思いますがCS初めてですから緊張せずに投げ込めるかですかね。
    最後に松岡・山本哲はまだ現役でもいけるかなと球を投げてましたが半分は戦力外的な部分もあったのかなと感じましたね。

  2. FIYS より:

    > kさんへ

    ここに来ての貯金10は本当に驚きですね。

    そしてCSですね。巨人は決してやりやすい相手ではないですが、ホームの利も活かして戦ってもらいたいですね。

  3. sabo より:

    ブキャナン10勝おめでとうと共になんとか先発3枚目はブキャナンで確定かな、と思いました。
    正直調子は悪い方だったんじゃないかと思うんですけど粘り強く投げる精神力で耐え抜きましたね
    CSではキレキレのボールをお願いします

    梅野は疲労だと思いますが……うーん。。。
    とりあえず近藤に次ぐ信頼を得ているのはハフだと思うしそれでいいと思うのですが、ならばもう一人左腕のリリーフが欲しかったのですが中尾が登録抹消されているんですよね……
    風張にはかなり期待してます

    山田のシーズン得点130はシーズン歴代3位だそうで、またまた山田が歴史に名前を残しましたねw

    山本と松岡には感謝しかありません。二人とも素晴らしいボールを魅せてくれました。特に松岡はまだ一軍の戦力として研鑽できる能力だと思います。二人とも選手としてはベテランですが社会人としては働き盛りの年齢ですからもし球団に残ってくれるならコーチにしろスカウトにしろバリバリ働いてもらいたいです
    なお山本の3年連続50試合登板と聞いて「たった50試合しか投げてなかったのか……」と一瞬感じてしまった私は完全に感覚が狂ってますねw

  4. FIYS より:

    > saboさんへ

    山田哲の130得点と言う記録も素晴らしい記録ですよね。トリプルスルー達成者に相応しい記録だと感じています。

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