2018年の日本一はソフトバンク

ソフトバンク2-0広島

最終的には4勝1敗1引き分けでソフトバンクが2年連続の日本一に輝いた。時間がなくハイライト映像も見れていない試合もあるのだが、レベルの高い日本シリーズだったのではないだろうか?
戦前から私の周りのプロ野球ファンの方々はソフトバンク有利かな?と言う方が多数だった。私もその中の1人だったのだが、それでも世間の空気的には広島を応援しようとする空気も漂っていたため、広島にもチャンスはあると思っていたのだが…そして悪くない野球を披露していたと思うのだが…それでもソフトバンクの壁、パリーグの壁は高かったというべきだろうか?

広島に関しては、セリーグを独走で制していたのだが、どちらかというと他球団の不甲斐なさもあっての結果かな?と感じる部分もあったのだが、ソフトバンクとの日本シリーズを見て、やはり広島は力を持ったチームだと感じた。思った以上に投手陣が奮闘し、打線も第3戦などはいい粘りを見せてくれていた。引き分けに終わってしまった初戦を含めて、どこかで1つでも勝っていればシリーズの雰囲気はガラッと変わっていたのではないだろうか?特に初戦を勝ち切れなかった事が終わってみれば大きかったのかもしれない。

ソフトバンクに関しては、「やはり強かった。」という印象である。そして工藤監督も豊富な戦力を持て余す事なく使いこなしており、とてもリーグ優勝を逃したチームとは思えなかった。特に昨シーズンのリーグ優勝、日本一に大きく貢献したサファテ、岩嵜を欠く中でもしっかりリリーフ陣を整備して戦えていることには驚いた。武田、嘉弥真、森はもちろんのことモイネロ、髙橋礼、加治屋、大竹、石川とタイプの違う投手が次々と投入される様に層の厚さを感じた。
そして野手陣も常に競争がなされており、チーム内での戦いを勝ち抜かなければレギュラーを確保する事が出来ないチームとなっている。MVPを獲得した甲斐の強肩ぶりは凄まじいのだが、その甲斐でも不動のレギュラーでないところにソフトバンクの強さを感じる。

このソフトバンクを倒すために様々な工夫を凝らしてシーズンを戦っているのがパリーグの各球団である。打倒ソフトバンクを目標に戦う事でパリーグ自体のレベルが上がってきている印象である。セリーグもこのままではいけないはずである。特に広島以外の5球団は打倒広島、打倒パリーグのためにチームの作り方を根本的に考え直していかなければならないかもしれない。それほどまでにパリーグとの実力差を感じさせられるシリーズとなってしまった。

P.S その一方で広島の鈴木の能力の高さを改めて感じる事の出来るシリーズとなった。今シーズンは大谷が二刀流でメジャーに渡り、そのバッティングでアメリカに衝撃を与えたのだが、日本人野手でこれ程の衝撃を与えられた選手は久々である。今現在メジャーに最も近いNPB選手となると鈴木になるのではないだろうか?柳田も山田哲も丸も皆素晴らしい才能の持ち主なのだが、鈴木は年齢的にもまだ若く、打撃技術は今後も磨きがかかってきそうな予感がする。大谷の次に続くのはこの鈴木誠也なのではないだろうか?来シーズン辺りに突出した数字を残しても何ら不思議ではない選手である(今でも素晴らしい数字は残しているんですけどね…)。

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コメント

  1. k より:

    終わってみればソフトバンクの圧勝でしたね。
    このシリーズに限っては田中・菊地・丸の調子が悪かったですね、見てても動きが重いというかキレがなかったように見えましたね。
    ただ広島が弱いかと言うと、そうでもなくてソフトバンクがデスパイネ・今宮・サファテ・松田の主力がケガや不振で抜けても勝てるのは選手層の厚さがあってチーム力の差がものをいってるなと感じましたね。
    おっしゃっる通り負けた広島に全く歯がたたなかったセ・リーグ五球団は来年も、その広島に勝てるかといったら疑問が残りますしパ・リーグ勝てるかといったらおそらく勝てないので来年の交流戦も負け越すでしょうね(そろそろセ・リーグもDH制の採用に踏み切る可能性が出てくるかなと感じるシリーズですかね)
    あとソフトバンクが優勝しましたが2位なんですよね、クライマックスシリーズは盛り上がりますがそろそろ限界かなと思ってきましたね(ちょっと2位3位チームが勝ちすぎてるかなと)3位まで出れるのなら半分の確率で日本シリーズのチャンスあるので、それなら東西や南北とか3チームとかで分けて1位同士でやる方がまだマシかなと、とりあえず借金チームが出ない方向にはしてもらいたいですね。
    最後にソフトバンクの中村晃は良い選手ですよね、彼は足が速い訳でもなくホームランを沢山打つわけでもないのですが打率は毎年3割近く打ちますしファーストとレフトをそつなくこなすのを見てヤクルト的には奥村が中村晃のようになってもらいたいなと思いました(彼には期待してるので)。

  2. sabo より:

    両チームとも強いですね。でもどちらも去年、一昨年の方が強かったかもしれない
    主力選手が高齢化してきて身体能力的なピークを過ぎた感あります
    それでも強いのは常勝チームの経験ですね。野球は経験の要素が大きいスポーツですから。そして広島も経験豊富だけどソフトバンクはそれを大きく上回る経験があったと思います

    鈴木は凄いですね。メジャーのスカウトも注目してるんできしたっけ?
    しかし広島は常勝チームになった途端に主力選手がFA権利獲得ラッシュ。鈴木がメジャー挑戦ときたときにどうなるのか興味があります

  3. FIYS より:

    > kさんへ

    セリーグの各球団は本当にチーム作りを根本から見直す時期に差し掛かっていますよね。そろそろこのパ高セ低の状況を打破しなければなりませんよね。

    中村は職人系の選手ですね。相手チームからすると非常に嫌な存在でしょうね。

  4. FIYS より:

    > saboさんへ

    広島としてはどうしても今年は日本一を掴みたかったでしょうね。世間の追い風はあったと思うのですが…それでも届かなかったと言うことはやはりソフトバンクが強かったという事なのでしょう。そのソフトバンクもシーズンは2位ですからね…明らかにパリーグがセリーグより強いという事になってしまいますよね。

    鈴木は昨シーズンの骨折で守備、走塁のキレは落ちているようにも感じますが、打撃技術の進歩が著しいですよね。

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