高橋君。君は今シーズンスワローズに絶対必要な存在だ。ちょっと若手をチェックしてみよう。

ヤクルト11-6巨人

2試合連続の2桁得点で東京ドームでの巨人との3連戦は2勝1敗で乗り切ってみせた。これでセリーグ5球団との対戦が一巡したのだが、10勝5敗という好成績で立ち上がる事が出来た。数字的には出来すぎなくらいの印象である。そこまで強さを感じないのだが、それでもこれだけの数字を残せたという事は多少チーム力が上がっている部分もあるのだろうか?
個人的には、シーズン前に挙げさせてもらった今シーズンのポイントが本当にポイントになった開幕15試合だったと感じている。
過去記事はこちらから→「2019年シーズンのポイントは?」(興味のある方は読んで見て下さい。)
たった15試合ではあるのだが、私がポイントとしてあげた部分は、今の所全てにおいて高得点を与えられる形となっている。長いシーズン今のような状況が続くとは思えないのだが、4つのポイントにはこれからも注視していきたい。

今日のゲームの記事は先発の高橋を中心にちょっと若手にスポットライトを当ててみたい。高橋は中10日での先発起用となったのだが、私はこの起用法には賛成だった。高梨と高橋の比較となるのだが、東京ドームで高梨が巨人打線を抑え込むイメージが個人的には浮かびづらかった。阪神、中日相手には好投していたのだが、ボールが高めに浮く事も多く、元々フライボールピッチャーであるためホームランで易い東京ドームで強力打線の巨人相手に投げるのはちょっと怖いと感じていた。
それであれば中10日空いた高橋の方が面白いと思っていた。ストレートとスライダーという空振りが奪える球種があり、5イニングくらいであれば三振の山を築く可能性もあり得るのでは?と予想していた。
高橋のボールの質自体は今日も悪くなかったと思う。坂本を三振に奪った場面を見て、スタミナ以外の部分は今日は大丈夫かなと感じた。しかし結果としては3回を被安打4(被本塁打3)与四死球2の6失点で降板となってしまった。6失点はいずれも2アウトランナーなしからの失点であり、その辺りは若さが出てしまったという感じなのだが、一方で投げっぷりの良さでも若さを感じさせてくれた。
今シーズンはどの球団もホームランの数が増えており、今回の巨人との3連戦も激しいホームラン合戦となった。高橋も岡本、丸、ビヤヌエバと巨人の主軸に3本のホームランを浴びてしまったのだが、こういう投手受難のシーズンに重宝されるのが三振を奪える投手である。特に先発投手で狙って三振を奪える投手は、どの球団も喉から手が出るほど欲しいのではないだろうか?ヤクルトでもここ数年奪三振ショーを演じられる投手は中々出てこなかったのだが、高橋は、久々に三振で魅せてくれる先発投手になるのではないか?と期待している。打高の時代はバットに当てさせないピッチャーの評価が高まる時代でもある。高橋にはそういった投手になる資質が備わっている。まだまだ投球に青さは残っているのだが、ストレートとスライダーのキレはプロで飯が食って行けるレベルのボールである。そんなボールを持っている高橋は、今シーズンしっかり戦力になり得るだけの能力を持ち合わせている。各球団の主力からバッタバッタと三振を奪う姿が見てみたいものである。

ここからは、開幕以降の若手について簡単に触れてみたい。
まずは村上である。今日のゲームでは、同点の5回に宮國から決勝点となる勝ち越しホームランを放ってみせた。打率は2割に届いてないし、守備でもエラーや数字に残らないミスが多いのだが、それでも首脳陣が我慢強く起用し、ホームランはすでに3本放っている。打席ではまだフォームが固まっておらず、試行錯誤している様子が伺えるが、徐々に1軍の投手のボールにアジャスト出来るようになってきている。今日の第5打席で戸根から放ったセンターフライはおそらく少し芯を外されてしまっていると思うのだが、左ピッチャーの外角のボールを左中間方向に長打が打てるというのは村上の長距離砲としての高い資質を感じさせてくれる。もう少し数字が伸びてくる可能性はありそうである。

続いて太田である。厳しい1週間になると予想された広島、巨人とのビジター3連戦で1番サードとして起用されるとトップバッターの役割を十分に果たしてくれた。この数字を継続できるか?と言われればまだそのレベルにまでは達していないと思うのだが、それでも守備がある程度安定しているため、使いやすい選手であると感じる。正直いきなり1軍でここまでやれる選手だとは思っていなかったので驚いている。実践力があって伸びシロもあるという非常に楽しみな選手である。今日もタイムリーに進塁打と役割を果たしてくれた。

オープン戦で爆発した塩見は、予想されていたことではあるのだが、スタメン出場が少ない中で苦戦していますね。6日の中日戦で今シーズンの初ヒットが出て、そのまま乗って行けるかな?とも感じたのだが、ヒットは未だにその1本のみである。それでも代走の切り札的な起用法をされることもあり、塁上で相手チームにプレッシャーを与えるなど必死にチームのために働こうとしている姿は伝わってくる。とにかく準備を怠らないで欲しい。いつか絶対にその能力が花開くはずである。

廣岡は塩見以上に苦しんでいる。開幕からノーヒットの状態が続いており、出場機会も多岐に渡っているため、中々自分の長所を出せないでいる。今日のゲームでも3打席中、2打席は送りバントを命じられるなど、廣岡個人の事だけを考えると非常に難しい起用法が続いていると感じる。ただ結果を求めてこじんまりすることは止めてもらいたい。やはり廣岡はスタイルが良く、打席でも守備位置でも華を感じる事が出来る選手である。現状では実践力と言う意味では西浦にも太田にも及ばないと思うのだが、長打力では負けていないはずである。結果を恐れず強いスイングを継続してもらいたい。

松本直は、中村が打撃で調子を上げてきているため、もしかすると今後はこれまで以上に出場機会が減るかもしれないが、強肩を活かした盗塁阻止は大きな武器である。第2捕手という立場は非常に難しいと思うのだが、これまでは少ない出場機会で自分の出来ることをきっちりこなしてくれている印象である。悪くない。

今日のゲームとは関係ない話しが多くなってしまって申し訳ありません。今日の先発高橋を始め、必死でもがく若手の姿も悪くないですよね。

にほんブログ村 野球ブログ 東京ヤクルトスワローズへ
にほんブログ村








コメント

  1. k より:

    開幕して一回りしての振り返りコメントは私は大事だと思いますよ、この時期は使える選手の見極め時期ですから、こういう
    分析は必要ですよ。
    個人的には一回りしての感想は打ててない阪神と広島が今年は厳しいので今後は他の4チームとの争いかなと、ヤクルト的には坂口が戻ってきたからと先発で誰か出てこないと厳しくなるかなと(リリーフの登板過多も気になりますけど)
    苦手な東京ドームで打ち勝って連勝したのは広島化してきたのかなと感じましたね。
    高橋の課題は右打者なのでチェンジアップかフォークを使えるようになったら、すぐに勝てるようになると思うんですよね、投げてる球は本当にいいのでほんの少しの改善だと思いますね。
    あと中村が打撃で結果を残してるから今の成績にも繋がってると感じますね.250打てれば松本の名前も上がってくることはありませんし、これだけ得点できるてるのも下位からの出塁が高いからなので中村の打撃はチームの順位にも影響を与えそうですね(打てれば逆に打たれても中村への批判も減るでしょうね)
    それと廣岡と塩見は我慢の時ですかね、現状では出場機会が限られてるので彼らが悪いと見方は出来ないので今年は首脳陣がずっと1軍帯同させてあげて欲しいですね。
    次は阪神なのですが現状ではヤクルトのチーム力が上なので先発が試合を作れれば勝ちが付いてくると感じますね(阪神の勝ちパターンはジョンソン・ドリスに繋げる形なのでリードされた状態でこの二人に迎えたくはないですね、同点なら何とかなりそうかなと)

  2. タラちゃん より:

    先発投手で勝ちがついたのは高梨、原だけで、
    今後、ここ最近2012年以降ほぼほぼ5月は調子落とす。
    2015年は9連敗あり、2017年はこの時期でジ・エンドと。嫌な印象ね。
    今は身体の疲労なくキレあるが、今後乳酸やストレスたまり、リリーフ陣は心配ですね。
    中尾カンバック!中澤が左ワンポイント要員で1軍昇格はハフしかいないリリーフ左腕なんで大きいね。

    高橋は、再調整よりも中10日で回していくのかな?と。
    スピードボール持ってる左腕貴重で寺島への刺激もあり大事に使っていきたいです。

    塩見、廣岡は我慢でしょうが、
    塩見の足、守備は十分相手の脅威であるし。青木、雄平をうまいこと休ませながら使おう!
    廣岡のサードは大丈夫、とくにスローイングはほぼほぼ完ぺき。太田がこのままいくわけないので、十分サードでチャンス来るでしょう。そのときにチャンス生かせるかでしょうね。

    村上はしばらくファーストで守備の負担を減らしながら、打撃に専念で落ち着いてからか、坂口復帰してからサードでも良いかと。

    松本は肩は甲斐までは言わないが、データでもでているが、すごく使える。
    打撃をしっかりと取り組もう!あとキャッチングね。リードはなんとなる。

    1回りして脅威は、
    横浜。今永、井納、上茶谷、濱口いて東帰ってきたら、やばい。
    あとドラゴンズ。
    先発投手揃ったら、Aクラスある。

    逆に読売は菅野、山口俊以外の日はなんとかなりそう。
    クックを見たかったが。

    カープは投手良くないのと、
    打線ね。田中と鈴木を近づけよう!菊池2番の間は怖くない。
    松山が1塁でエラー連発でレフトしか使えなくなったのはデカい。

    阪神は1点でもリードしておけば何とかなる。
    が、勝ちパターンはヤバい。打てない。守れないなと。

  3. 燕36 より:

    鬼門のマツダ、東京Dで5勝1敗。出来すぎと言って良いくらいですね。
    ただ、先発投手が早々とマウンドを降り、連日の中継ぎ陣の酷使が目に余るので
    手放しでは喜べない状況のように思えます。
    今の戦い方のままでは、早くて交流戦前には綻びがでてしまう気がします。

    打撃陣は、青木の存在がとてつもなく大きいですね。
    ケガや体調不良で長期離脱が一番怖いので、状況によっては塩見やその他の若手選手を起用してもらいたいです。

  4. FIYS より:

    > kさんへ

    中村が打撃で貢献してくれている部分は大きいですよね。ようやく長いスランプから脱出出来ますかね?

  5. FIYS より:

    > タラちゃんさんへ

    他球団の分析含めたコメントありがとうございます。興味深く読ませていただきました。DeNAは投手陣、野手陣ともにタレントが揃っていますよね。

  6. FIYS より:

    > 燕36さんへ

    青木の状態が気になりますね。本当に青木の存在はチームにとって非常に大きいですからね。

タイトルとURLをコピーしました