2013年のヤクルトのドラフトを振り返る(他球団も含む)

ドラフト


このブログを書き始めてから10年以上の月日が経ち、ドラフトに関しても10年前に自分がどんなことを書いていたのか振り返ることが出来るようになった。こういった記事を書くことが出来るのが、長年ブログを書き続けてきた者にとっては、喜びとなっている。
これまで2011年、2012年のドラフトを振り返ったのだが、今日は2013年のドラフトを振り返ってみたい。当時のドラフト関連の記事を下記に貼り付けます。興味のある方は読んでみてください。
2012年のヤクルトのドラフトを振り返る | ヤクルトファンの日記 (ysfan-nikki.com)
2013ヤクルトのドラフト(1) | ヤクルトファンの日記 (ysfan-nikki.com)
2013年ヤクルトのドラフト(2) | ヤクルトファンの日記 (ysfan-nikki.com)
今年もドラフト関連のコメント募集 | ヤクルトファンの日記 (ysfan-nikki.com)
ドラ1 12人は誰だ?そしてヤクルトの戦略は? | ヤクルトファンの日記 (ysfan-nikki.com)
2013ヤクルトドラフト予想遊び | ヤクルトファンの日記 (ysfan-nikki.com)
2013ヤクルトドラフト指名選手 | ヤクルトファンの日記 (ysfan-nikki.com)

2013年はブログでドラフトについて触れることにも慣れてきており、複数回に渡ってドラフトを取り上げている。
この年は、投手の補強を考えている球団にとっては、松井(桐光学園)に向かうか?もしくは大瀬良(九州共立大)に向かうか?という部分が一つのポイントとなっていた。「即戦力」という意味合いでは、大瀬良は失敗する画が描きにくい好投手であったのだが、個人的には将来のエース候補として松井の獲得を推していたことが伺える。最終的にヤクルトは、大瀬良に入札し、抽選を外した結果、杉浦(国学院大)に入札し、抽選の結果獲得することとなった。
1位入札に関しては、松井に向かっても大瀬良に向かっても何らおかしくないチーム状況だったと記憶している。私は、将来性の高さと魔球とも言える「スライダー」のキレを買って、松井への入札を希望していたが、大瀬良のボールの質の高さと投手としての総合力もハイレベルだった。ヤクルトファンの間でもこの2人のどちらに入札するかは、意見が分かれたのではないだろうか?結局どちらの投手とも縁はなかったのだが、大きな身体を持て余すことなく柔らかく使える杉浦を獲得できたため、個人的には大瀬良を外してしまったダメージはそれ程ないように感じた。また個人的に推していた秋吉を3位で獲得できたこともあり、私の中では、ブログを書き始めた2011年からの3年間の中では最も納得がいくドラフトとなった(実際には大瀬良、松井は主力投手となり、杉浦は怪我の影響もあり、ヤクルトではそれ程結果が残せなかったのだが…)。
さて上記にも貼ってあるのだが、改めて、ドラフト予想遊びのメンバーを記しておきたい。
1位 松井 裕樹(桐光学園)  左投左打 投手→楽天1位 
外れ 渡邉 諒 (東海大甲府) 右投右打 内野手→日本ハム1位
2位 秋吉 亮 (パナソニック)右投右打 投手→ヤクルト3位
3位 園部 聡 (聖光学院)  右投右打 野手→オリックス4位
4位 岩橋 慶侍(京産大)   左投左打 投手→ヤクルト4位
5位 吉田 雄人(北照)    右投左打 外野手→オリックス5位
6位 東方 伸友(浜田商)   右投右打 投手→ソフトバンク育成2位

こんなメンバーを予想遊びの中では挙げさせてもらっていた。将来性の高そうな高校生と即戦力となり得そうな投手をミックスした指名となっている。実際に秋吉と岩橋はヤクルトが指名することになった。皆さんはどんな感想を持つでしょうか?

実際のヤクルトの2013年のドラフト指名選手は以下の通りである。
1位入札 大瀬良 大地(九州共立大) 右投右打 投手 抽選外れ
外れ1位 杉浦 稔大 (国学院大)   右投右打 投手
   2位 西浦 直亨(法政大)     右投右打 内野手
   3位 秋吉 亮 (パナソニック)  右投右打 投手
   4位 岩橋 慶侍(京都産業大)  左投左打 投手
   5位 児山 祐斗(関西高)     左投左打 投手
   6位 藤井 亮太(シティライト岡山)右投左打 捕手
先程も少し触れたのだが、当時私はブログ記事の中で「このブログを書き始めてから3回目のドラフト会議となりましたが、ドラフト終了時点での個人的な評価としては今年が1番良いドラフトが出来たのでは?と感じています。大瀬良はくじで外してしまいましたが、外れ1位で杉浦を獲得できたのでそこまでのダメージはないかと感じます。その他の選手に関してはほぼ予定していた選手が獲れたのではないでしょうか?」と綴っている。
2位で西浦を選択したことに驚いた部分もあったのだが、3位で秋吉、4位で岩橋を獲得できたため、バランスの良い指名が出来たように感じた。そして、杉浦に関しては、個人的には大瀬良と同等からそれ以上の評価をしていた投手であったため、大瀬良を逃してしまったダメージはそれ程ないと感じていた。
10年が経過した現在、改めて振り返ってみると、ヤクルトで大活躍したという意味では秋吉のみになってしまうのかもしれないが、杉浦は2015年のリーグ優勝、CS突破に多少なりとも貢献し、日本シリーズでも先発登板を果たしたし、西浦も2021年には、リーグ優勝、日本一に貢献してくれた。杉浦も西浦も秋吉も他球団に移籍してしまったこともあり、大成功ドラフトとは言えないのかもしれないが、1位~3位指名されたそれぞれの選手が1度はリーグ優勝に貢献してくれたということを思えば、まずまずのドラフトになったという評価も出来るのかもしれない。
投手として実践力を感じさせてくれていた児山が、早い段階で戦力外となってしまったり、岩橋も結果を残せなかったり、藤井も持ち前の身体能力の高さを活かしきれなかった部分に関しては多少残念な思いもあるのだが、及第点のドラフトになったという振り返りで良いのではないだろうか?

※ちなみに2013年から他球団の指名についても触れているので、当時私が綴った言葉で今見返すと、面白い部分も触れておきたい。
2013他球団のドラフト | ヤクルトファンの日記 (ysfan-nikki.com)
巨人
・「高卒の4人はドラフト関連の雑誌によく登場する華のある4人である。10年後このドラフトがどう評価されているか興味深く感じる。」
→1位小林、3位田口が優勝に貢献したため、成功ドラフトと言いたいのだが、2位和田、田口はトレードで楽天、ヤクルトへ移籍し、4位奥村、5位平良はFAの人的補償でヤクルト、DeNAに移籍している。チーム編成という部分では、決して上手く回ったとは言えないのでは?
楽天
・「今年の№1投手松井を獲得できたのだから言うことなしだろう。(※中略)2位の内田も今年の高卒野手の中で長距離砲と言う意味では№1の選手だと感じている。高卒の上位2人については非常に羨ましい。」
松井はクローザーとして球界屈指の存在に。内田は大成せず。
阪神
・「個人的に一番気になるのは6位指名の岩崎(国士舘大)だ。しなやかな投球フォームで伸びしろもありそうに感じる。先発、リリーフ両方が視野に入るのではないだろうか?」
岩崎は予想通りの活躍ぶり。クローザーとして日本一にも貢献。
西武
・「(森友哉について)個人的には現ヤクルトの武内の高校時代と被るためプロでどれだけ打てるかが気になる。森の長所である打撃が通用するかどうか?これが一番のポイントである。」
森の打撃はNPBでも超一流。
広島
・「大瀬良、九里の本格派2枚をどう起用するだろうか?個人的には先発としては即戦力になるのは難しいという予想」
→大瀬良、九里ともに先発として広島黄金期を支える。大瀬良は先発として新人王に輝く。
・「3位の田中(JR東日本)については似たタイプの選手が多そうなので広島ではないかな?という印象もあるがどうだろうか?」
ショートのレギュラーを獲得し、リーグ3連覇に大いに貢献。
ロッテ
・「(石川歩について)先発として考えた場合今年の指名選手の中で即戦力度は上位なのかもしれない。」
先発として活躍し、新人王に輝く。
・「密かに注目したいのが5位の井上(日本生命)である。(※中略)打撃に特化した大型社会人選手で活躍した選手が最近はほとんどいないと思うのだが、この井上はどうだろうか?」
井上は、長距離砲としてチームに欠かせない選手となる。
中日
・「正直12球団で最も厳しいドラフトになった印象があるのだが、中日だけに不気味である。」
又吉、祖父江がリリーフとしてチームに大いに貢献。
ソフトバンク
・「リリーフ投手の強化と言う意味でも良い指名なのではないだろうか?ちなみに2位の森投手は小関順二氏が絶賛しているので注目してみたい。」
小関氏の評価の通り、森はNPBを代表するリリーバーに成長。
DeNA
・「柿田に関しては、将来性に期待できそうである。3年後を楽しみに待ちたい。どんな投手に成長するだろうか?」
柿田は、故障もあり大成できず。
オリックス
・「3位~6位の若月(花咲徳栄)、園部(聖光学院)、吉田(北照)、奥浪(創志学園)の高卒のスター野手4人獲りは非常に魅力的な指名である。3位の若月はポジション柄、茨の道が待っていると思うのだが、この4人が将来戦力になるようなことがあれば…夢の膨らむドラフトですね!ワクワク感と言う意味ではオリックスのドラフトが№1ですかね。」
素材型高校生の育成の難しさを感じる結果となる。若月はチームに欠かせない捕手として成長。
日本ハム
・「渡邉は今ドラフトの野手№1の選手ではないだろうか?色んな魅力に溢れており、様々なタイプの選手に成長する可能性がある。」
大成したとは言い難いが、脇役的存在として日本ハム、阪神で必要な存在となる。

ドラフトに関しては、やはり備忘録としてブログ記事などを残しておくと答え合わせが出来て面白いですね。




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コメント

  1. sabo より:

    秋吉は素晴らしい活躍でしたね。
    杉浦と西浦はプロと呼ぶに相応しい成績を残しましたが……うーん。ちょっと期待やポテンシャルを発揮しかれなかったかな。怪我もあったし。まだここから遅咲きの花を咲かせる可能性に期待ですね(他チームになってしまいましたが)

    他球団見渡すとこれだけ活躍した選手がいたので当たり年みたいですね。

    それにしても初回クジ弱すぎで(涙)
    最後に初回クジ当てたのって誰でしょう?佐藤由規か?

    • fiys より:

      saboさんへ

      ドラフト当時というものは、どの選手もキラキラして見えますからね。自然とハードルは高くなってしまいますよね。それでも秋吉の活躍ぶりは見事でしたね。

      くじについては、ヤクルトは昔は強かったんですけどね…。

  2. sabo より:

    答え合わせは面白いです。ドラフト下位から伸びる選手は多くないけどちゃんと出てくるもんですね。名前が挙がってるように多くの名プレイヤーが誕生したドラフト当たり年と言えそう

    12年もドラフト当たり年だった。
    不作と呼ばれた?14年は何だかんだ名選手が結構産まれましたが数という意味ではやはり少し少なかったかな。

    • fiys より:

      saboさんへ

      やはりドラフトは、ドラフト当日の評価も面白いのですが、実際に10年後どんな選手が誕生したのか確認するのが面白いですよね。当時の空気感と10年後の空気感は間違いなく違っていますからね。

  3. 超匿名 より:

     秋吉を筆頭に上位三人が一軍である程度活躍したので、成功と言える部類ですね。
     一方で野手なら四位以下でも青木とか塩見とか濱田とか戦力や主力として成長する選手が出てきますが、書かれている岩崎や巨人の戸郷とか下位から主力になるケースが近年なく、やはり打者有利の環境なのが再確認できます。

    • fiys より:

      超匿名さんへ

      1度でもチームの優勝に貢献してくれたというのは、大きいですよね。大成功とは言えませんが、成功の部類に入るでしょうね。

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