冷や冷やの9回。よく守りきった。

ヤクルト4-3阪神

先発ブキャナンが粘り、打線も中村の2ランで逆転するなどいい流れでゲームが進んでいたのだが、9回にマクガフが掴まり、一打逆転の大ピンチを背負ってしまったのだが、最後は廣岡、奥村の攻守もあり、何とか逃げ切ってみせた。マクガフの投球内容からいくと完全に逆転負けの流れだったのだが、最下位に沈んだ2017年シーズンに出場機会を得た廣岡、奥村が痺れる場面で成長した姿を見せてくれた。

先発のブキャナンは、今日も初回に先制点を許し、2回にもソラーテにソロホームランを浴びてしまい、今シーズンの状態悪いブキャナンそのままの姿に思えたのだが、3回以降何とか立ち直り、6回2失点で試合をまとめてみせた。1年目も2年目も日本の夏の暑さに苦しんでいる様子があったのだが、今日はよく粘ってくれた。やはり先発投手が試合を作ってくれると打線もリリーフ陣も自分の役割に撤する事が出来るため、勝利への近道になることは間違いなさそうである。
毎回のようにランナーを許す厳しい投球内容ではあったのだが、良く粘ってくれた。

リリーフ陣は7回近藤、8回ハフ、9回マクガフと今考えられ得る最高の形を作ったのだが、今日はマクガフが掴まってしまった。1点差に詰め寄られ、尚同点、逆転のピンチは続いていたのだが、最後はマクガフが何とか試合を締めくくってくれた。その9回にはサード廣岡とショート奥村が攻守を見せてくれた。どちらの打球もプロなら捕って当たり前と言われるような打球だったと思うし、もし捕球出来ていなければ廣岡も奥村も責任を感じていたであろう打球だったのだが、9回の緊迫した場面でしっかり自分の仕事をこなしてくれたことは評価できると思う。特に奥村に関しては、よくまとまった選手ではあるのだが、突出した武器がなく、首脳陣に大きくアピールする事が少ない選手でもある。しかし今日のゲームでは9回の守備でも打席でも生命力の強さを感じさせてくれた。奥村の良さはこういった部分であると思う。2017年シーズンの後半に出場機会を得たときには「奥村のような選手は消化試合では輝き辛い。」という主旨の文書を書いた覚えがあるのだが、今日は勝利に直結するようなプレーを見せてくれた。こういった泥臭いプレー、丁寧なプレーを今後も期待したい。2017年と数字的な部分ではそれ程変わっていないかもしれないが、成長を感じさせてくれるゲームとなった。

打線は阪神先発ガルシアの前に苦戦したのだが、5回に奥村の死球からチャンスを作り、青木の内野安打で1点を返すと、続く6回には2アウトから中村に逆転2ランホームランが飛び出した。村上の打球がマルテの攻守に阻まれた直後の一発となったのだが、相手に流れが傾きかけた中での逆転ホームランということで非常に価値の高いホームランとなった。やはり中村は元々打てる捕手の要素を持っている選手であると再認識させられた。ブキャナンに3ヶ月ぶりの白星を付けると言う意味でも価値ある一発となった。

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コメント

  1. k より:

    試合は守備の差が出た勝利でしたね。
    今年は奥村・広岡・山崎の若手守備力が上がってるのは前向きになれますかね。
    奥村はショートに固定されてから球際に強くなりましたね、彼はショート・セカンドなら一軍レベルの守備力はあると思いますね(キャンプの成果でしょうね)
    試合は糸原のタイムリーエラーとセカンドゴロがエラーみたいな内野安打になった阪神のミスで勝ったようなものでラッキーというか改めてロースコアや接戦は守備が重要だと分かりますね(この試合を見る限り村上のサード解禁はないですかね)
    阪神が打撃優先でソラーテ起用から守備のミスが増え失点を重ねてるのを見ると春先のヤクルトみたいになってますかね、守備の崩壊から投手が不安になると悪循環に陥るのでセンターラインと三遊間は守備も打撃も平均レベル以上は必要かなと。
    ブキャナンは阪神にしか勝ってないので次回のDeNAでどうなるかですね、球威は増してきましたがまだ球が高いですね(低めに修正できるかですね)
    次は青柳ですが左を並べたいので広岡外して太田でしょうね、それと青柳は荒れ球がなくなり制球が良くなっているのでバッターカウントでは積極的に打ちに行って欲しいですね(この試合無安打の山田と村上が打たないと勝てないですね)
    ヤクルトは石川・山田大と後半戦は勝てる確率が高い先発ですし阪神にカモられてるので連勝必須ですね。

  2. タラちゃん より:

    守備のおかげで勝つのはいつ以来だ?
    初回廣岡エラーあり失点あったが、
    9回はよく止めてアウトにしたし、
    奥村もファイインプレーと。

    やるべきことやり、相手が自滅してくれることで流れを持ってきた試合かと。

    ここ数年。
    カープ、ベイスターズ中心にペナントレース回る可能性高いシーズン続きそうで、
    ドラゴンズも落合GMの成果がようやく出てきた。
    ジャイアンツは言うに及ばず。
    となると、
    ウチとタイガースが何年か前のカープ、ベイスターズBクラス確定状態になる可能性あるので、
    何とか1人でも使える選手を増やしていかないとでしょうね。

    今からシーズン終了まで選手は来シーズン以降の活躍の有無の可能性を吟味されるのだろうと。
    ドラフト戦略にトレード、FAなどどうなっていきますかね?

  3. FIYS より:

    > kさんへ

    奥村は1軍のショートとしては物足りないかな?という印象もあったのですが、徐々にアジャストしてきていますかね?このゲームでは廣岡共々9回の場面でよく守ってくれましたね。

  4. FIYS より:

    > タラちゃんさんへ

    やるべきことをやれば勝負になる。ということを認識できたゲームとなりましたね。9回は廣岡、奥村共によく守ってくれましたよね。若手の成長によってはドラフト戦略も変わってきますもんね。

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